アカデミーの長い一日
宜しくお願いします。以前書いていた話ですが、前の作者ページにログイン出来なくなってしまったので、推敲しながら再投稿。話が変わった部分もあります。
宜しくお願いします。
警報に気がつき、ヒロキがチヒロの部屋を開けた時には、チヒロの用意が出来ていた。0時10分だから絶対に寝てると思ったのに、髪をポニーテールに纏める時間まであったようだ。その髪型はサインでもある。ポニーテールは本気の時。
「ヒロキ、やばいって事しかわからない」
「クロスでもわからないか、、一応聞くだけ聞くけど、避難するなら東が近いよ」
「ヒロキだって避難しようって思ってないじゃん」
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ロバートは学長室のパソコンから全体警報をAレベルで出すと、教授やアカデミーのトップランカー達に避難を先導する指示を出した。Aレベル指示に従わない際は除名と決まっている。それでもアカデミー生が素直に避難警報に従うはずがなく、多くの者が何が起こっているかの把握に動くだろう。北地区には教授達の家がある事からハインツ、南地区はエルザとガッド。東地区はリョウとジュド。西地区はガネーシャ。上位ランカー達が率先して避難する構図が必要だ。
あの場にいたロバートだって何がどうなっているのかはわかっていない。世界ランキング10傑の『探索者』が逃げろというのだ。奴らは人格はともかく戦闘力は頭抜けている。彼女が対処不能であれば選択肢はない。
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ヨウコが警報に気がつきベッドから身を起こした。アカデミーからの避難指示。そのまま外に駆け出して、シロウの部屋のベルを鳴らしたが、自身が下着の上にTシャツである事に気がつき真っ赤な顔で部屋に戻った。幸い、アパートの通路には誰もおらず見られてはいないと思う。
直ぐに着替えると今度はヨウコの部屋のベルが鳴った。シロウとファフ。
「アカデミー外への避難指示。私達はアカデミー外に住んでいるから、避難は完了だけどどうする?」
アカデミーに向かうか?である。何が起こっているのかは不明だ。本当はシロウが万全ではない以上は、ファフとアカデミーに向かいたい。しかしそれは自身がやられたくない事だ。
「ヨウコ。僕はアカデミーに行くよ。わからないけど、そうしなければいけないって気がする。危ないかもしれないけど、一緒に来てくれないか」
欲していた言葉。一緒にいくに決まっている。ヨウコは満面の笑顔で応えた。
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学長室を出るとダンジョンの部屋に戻る為に駆け出したロバートだが廊下には煙が充満していた。煙はダンジョンの方から流れてきている。
身を低くしダンジョンに向かうが、あっという間に煙に巻かれる。身体強化があるとは言え、呼吸系が強化される事はない。それでもロバートは進んだ。
濃密な煙の向こうに赤い瞳。ロバートの足が止まり遂に意識を離し倒れてしまった。
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