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ヒロインの恨み

更新が遅くなってすみません。


ヒロインであるリラの視点の話です。


ーー入学式パーティーではヒロインの私が王太子にダンスに誘われる。それがこのゲームのシナリオ。



なのに…なのに…!


なぜあんな女が!?




*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*




入学式も無事に執り行い、カディス王太子のスピーチはやはり素晴らしく、私の夫に相応しいと改めて実感出来た。入学式が終わってからカディスや第二王子のサイアンに挨拶ぐらいしとこうかな?と思ったけれど既に周りにはたくさんの女。


あぁ。うざったらしい。貴方達がいくら頑張ろうと無駄な努力なのに。

パーティーであの周りの女達が悔しがるのを想像するだけで笑いが堪えられない。



まあ今は許してあげるわ。最後に選ばれるのは私なのだから。





そしてパーティーが始まった。


当然のように扉を開けて会場に入ると会場がざわめき立つ。漆黒の髪に同じような黒の瞳、サラサラなロングヘアーで可憐な美しい女性が入ってきたのだ。もちろん周りもザワつくだろう。また私ーリラは公爵家の長女の事もあってたくさんの人が私の元に挨拶にやってくる。(ほぼ私目当ての男性)



後はダンスに誘われるのを待つだけね。




そう思っていると今ざわついていた会場が静まり返った。



何事?と思い皆の視線の先を見ると入口に一人の女性が立っている。


その女性こそシェルであり、静まり返った会場は徐々にまたざわめきが起こった。



「何よあの女。ゲームでは見なかったキャラクターなのにヒロインよりも目立つってどういう事よ!?」



先程リラが入って来た時よりも周りの反応が全然違うのだ。男性陣は僅かに頬を染め、女性陣は嫉妬と羨望の混じった目でシェルを見ている。



いいえ、大丈夫。ダンスに誘われるのは私で、結局最後に注目を浴びるのはヒロインである私なのだから。

確かゲームではカディスがダンスに誘う理由はこの会場で最も美しい女性に一目惚れしたからだったよね。

そこから今まで女性に拒否された事なんて一度も無いカディス王子にとってヒロインは初めての自分の思い通りにいかない特別な女性になっていく…ていうストーリー。



会場で最も美しい女性?


リラは嫌な予感を覚える。


「そんなはずないよね。私はヒロインだもの。」




そして嫌な予感は的中する。案の定あの女がダンスに誘われて踊りやがったのだ。


「何で!?ヒロインは私よ…!許せない!私のカディスと踊るなんて!あんな女ゲームには居なかったじゃない!!」




…違う。逆にあの女を利用しよう。


リラはホールで踊っているシェルに対して敵意を帯びた目で激しく睨む。



翌日ヒロインのイベントでもある悪役令嬢の呼び出しも私には起こらずシェルとか言う女にイベントが発生した。



「ねぇ?大丈夫だった?」



絡まれていたシェルに微笑みを浮かべ優しく声を掛ける。この笑顔の裏に隠したこの思いを悟られないように。







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