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封印されて五百年、世界は俺に牙を剥く  作者: NAriS


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鉄壁の凶陣 Ⅱ

距離を取っても追ってくる。


 

 そこには無謀な攻めではなく考えられた間があった。


 止まることはなく、絶対に前後をとられる。


 

 攻撃を与える余裕がない。


 

 連携を崩さなければ勝機は見えない...。


 なぜ連携がとれているのか...

 おそらく思考が同じなのだろう。


 そう考えるしかなかった。

 


 次に迫る拳を避けた後、


 背後にいる魔族を狙い、足で地面を踏みつけ、泥で視界を悪化させる。


 魔族は泥に阻まれ一瞬止まる。

 

 その間、後ろを振り向き、拳を構える。


 反撃を考慮し、体制を低く保つ。


 なのに泥で遮った先から拳が正確にこちらを狙っている。


 こちらの考えを読んだのか...?

そんなことできるはずない。


 魔力探知が正確...?

なら最初から泥で動きが一瞬止まることはない。


 後ろの視線――


 感覚を...共有しているとしたら....


 なら試すしかない。


 

 

 思い切り地面を殴り、湿った泥が全方位に飛び散る。


 

 霧と混ざり魔族の視界は濁る。


 

 一瞬、魔族の動きが止まったのが分かった。


 

 その隙に泥を握り、1体の顔へ投げつける。


 


 これではまだ連携が少し乱れる程度だ。


 


 もう片方が動いた所で足払い――


 

 ぬかるみで足が滑る。


 


 体勢が崩れ、倒れる。


 


 そこへ拳を振り抜く。



 一撃の猶予しかない、


 でも一撃で殺せる確証はない。


 胴は駄目だ――

 固く致命傷になりにくい。


 ――腕は細くて確実に潰せるが致命傷になり得ない。


 急所の中でも細く守りにくい場所――


 それなら....


 衝撃と骨が砕ける感触がした。


 

 俺の拳は魔族の首を貫き、頭と身体を切り離した。


 魔族の身体は崩れ落ちていく。


 

 「まずは1体...。」


 だが――

 次の瞬間。


 


 霧の奥、魔族が複数固まっている所からもう1体、魔族が迫って来ていた。


 

 本当に厄介な連携だ....

 


 そして――

 感覚の共有、

 唸ることも喋ることもない魔族、

 こちらを監視するように距離を保つ魔族の集団。


 その全てが違和感だ。

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