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封印されて五百年、世界は俺に牙を剥く  作者: NAriS


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18/23

不可侵の凶陣

都市を離れ、次の村へ向かう途中のことだった――


 


 行きと似た木がまばらで岩が転がっている土地、

 そこと森との境目くらいだった。


 

 

 歩いていると木が増えていき、その瞬間、


 足元に巨大な影。


 


 上を見ると岩があった。


 間一髪避けることができた。


 

 地面が揺れ、岩が砕ける。


 

 ただの落下.......なわけない。


 

 どこから落ちてくるって言うんだ...。


 

 また来る...。

 岩は種粒ほどの大きさだった。

 それが一瞬で空を埋めるほど迫る。


 

 森の方向へ逃げ姿を隠す。


 

 なのに——


 

 岩は俺を正確に狙っている。


 


 魔力探知でも敵は見つからない。


 

 ない....

 近くには、何も。


 


 だが岩は飛んでくる。

 「...なぜだ。」


 


 魔力探知の範囲より離れた場所から岩を操作している。


 


 今になって気づいた。


 なぜ魔力探知が自分だけの能力だと思ってたんだ...。


 


 魔法に慣れた魔族に魔力が見えなくてどうする...。


 


 また岩が迫る。

 だが今度は前方を塞ぐように落ちる。


 

 それは来てほしくない方向だという事を物語っていた。


 

 まだ絶え間なく岩が降る。


 だが方向は少し分かった。


 ――あの岩山の方角だ。


 後は位置を確定させるだけ...。


 


 俺は別の方向から岩山に近づく。


 

 また岩が目の前を塞ぐ。


 目の前を塞ぐ岩の落ちてきた2つの方向。


 その直線の交わる点に魔族がいるはずだ。


 逃げながら予測する――


 分かった――

 岩山のほぼ頂点....。


 そこに魔族がいる。

 


――――――一方、


 岩山の頂点に魔族3体、そしてゴーレムがいた。


 「魔王様からの勅命で動いた第一部隊は連絡が途絶えている...。」


 「おそらく第一部隊は全滅、だから我等第二部隊が動くことになった。」


 「分かっている――。攻守を備えた第一とは違い、俺達は接近されたら詰みだ。」


 魔族の中の1体が不審に思う。


 「奴の魔力、動いていないぞ...。」


 「諦観か、それとも――」


 「考えている暇はないぞ。」


 魔族はゴーレムにあるかも分からない寿命を代償に岩を風で浮かす。


 魔力めがけて何度も岩を飛ばす。


 


 岩が着弾したとき、魔力はそこに感じられなかった――――――


突然、魔族の後ろで轟音が響く。


 魔族全員が振り向いた時、


 俺は魔物を片付けた後だった。


 「この魔物が代償の供給源だろ?」


 「...そうだ。」


 魔族は落ち着いていた。


 「殺せよ。命乞いはしない。」

 

 魔族は鼻で笑う。


 「そうか....。」


 「一つ聞いておこう...。なぜ人を殺す?」


 魔族は軽い声色で答える。


 「虫が鬱陶しければ潰すだろう?人間はいら――」


 聞く気になれなかった。

 だから俺の拳は魔族の頭を振り抜いていた。


 戦いは終わった。

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