はじまりの朝
朝日に照らされて眩しくて目を開けると、私は師匠の腕に包まれてベッドの上にいた。
「そうか、私...あのまま寝ちゃって...」
昨晩、師匠が私のことを好きだと言ってくれて...それで......思わず顔が赤くなる。朝が苦手な彼はまだぐっすりと寝ていた。
師匠を起こさないようにそっと起き上がり、キッチンで朝食の準備をする。
「...どうしよう、どんな顔で師匠と会えば...というか、一緒に住む...んだよね?ここに...もうお互いの気持ちはわかってるけど...これってまさか...世でいう同棲!?」
私はパンクしそうな頭を抱えて、一回冷静になろうと頑張った。うっかり包丁で手を切ってしまいそうで怖い。
落ち着いてテーブルにお皿を並べていると、後ろから突然抱きしめられた。
「......はよ」
師匠が掠れた声で言う。眠そうな顔でまだ目が開いていない。
「オ、オハヨウ...ゴザイマス」
私は突然のハグにせっかく落ち着いていた心臓が再び跳ね上がった。
そのまま師匠は顔を洗いに行ってしまい、一人残された私はあまりの破壊力に悶絶する。
「な、な、なにあれ〜〜!!師匠って...こ、恋人にはあんな感じなの......?心臓もたないよ.........」
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二人揃って朝食を食べているが、ステラはいつも通りに食べるルーカスにドキドキしっぱなしだった。
「......ん?」
ステラの視線に気づいたルーカスがパンを食べながら不思議そうに見る。
「な、なんでもないです......」
思わず視線を外すが、ステラの顔は真っ赤だった。それを見て、ルーカスは可愛いなと思うのであった。
「そうだ。王都にあるお前の家から、荷物を運ぶ必要があるだろ?魔法でやりたいところだが、空間転移魔法は身につけられるものしか運べないから、別の方法で...」
そう言いかけたとき、ステラが答える。
「だ、大丈夫です!王都の家には私物もないですし...服も制服と、今着ているこの服しか持ってません。家具も借りているものなので、運ぶ必要はありません!」
「...そうか。じゃあ、今日からよろしく」
やっとルーカスの目を見ることができたステラは、彼の優しい眼差しに心から安堵した。ずっと欲しかった自分の居場所をくれた彼に全てを捧げてもいいと思ったのだ。
「あの...師匠。私、もっと師匠のお役に立ちたいです...!アストラリスのことも、自分の力のことも...はやく師匠に認めてもらえるように頑張ります!」
気合いを入れたステラに、ルーカスは小さく笑って言った。
「ばーか。"二人で"だろ。それに師匠である前にお前の恋人なんだから、もっと俺を頼れ。手始めに、これを食べたら今日はお前の服や家具を揃えにいくぞ」
ルーカスは気づいていないが、彼は照れると耳が真っ赤になる。彼の赤く染まった耳を見て、ステラは嬉しくなって笑った。




