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トップシークレット  作者: toshimi1215
42/61

42.作戦


ベイは小刻みに頷きながら腕組みをし…「よし…シンプルな作戦で行こう」と呟いた。皆んながキョトンとした顔をしていると「あのね…匠さんにお願いして、僕達を奴等の球体の中に瞬間移動させて貰って…球体の中心部に爆弾を仕掛けるんだ…皆んな、どうかな?」「…いいと思います、やりましょうベイ博士」と言ったのはグレイである。ジョニーもボブも満面の笑みを浮かべながら親指を立てていると、リンダが笑顔で「ベイ博士、空軍の方達はどうやって動いてもらうんですか?」と質問した、ベイは「うん、実はその事なんだけど…直接僕らがアメリカ大統領がいる会議室に押し掛けて、直談判をするか………う〜ん…何か皆んなの方から、いい案は…ないかな…」と言う、質問を、質問で返すという、ベイにしては珍しい事を言った。質問をしたリンダは、ボブとメリーの顔を交互に見ながら(ごめんなさい、私なんだか悪い事を聞いちゃったみたい)と思いながら、2人に視線で助けを求めたが、2人ともゆっくりとマバタキをして(ごめん、何も浮かばない…)と言う意思表示を示した、リンダは内心慌てながら、他のメンバーにも視線を向けたが…全員ゆっくりとマバタキをし…口元が[ごめんリンダ、何も浮かばない…]と言うふうに動いた。ベイは周りの空気を読んだのか…「女将さん…リチャードスミスさんにコンタクトを取り…大統領に空軍を動かして貰うように頼む事は可能ですか?」と言った、すると女将は「残念ながら、彼は直接大統領に会える階級ではありません」と即答された。そこから8人は、あーでもない、こーでもない、と言う話し合いに…2時間もかけてしまう事になる…その時である、女将が少し慌てた口調で「ベイ博士すみません、たった今、黒い球体から6機の航空母艦が出発をしました…他の球体に何の報告もせず…おそらく、少しでも自分達が有利に動けるように、先に生命反応の数を、調べておきたいのでしょう、どうしましょうか?撃ち落とす事は可能ですが…」ベイは目を見開き3秒ほど固まった後に「…いま航空母艦を撃ち落とすと、3機の球体が一斉に警戒して地球を囲むようになると思うんですよ…今は航空母艦の動きを見ましょう、たぶん、まだ命を奪う様な事は…無いと思うんですけど…」と言っている時に…6機の航空母艦がスカイシップの前を通過して行った。大きさは女将から聞いては居たが…実際に目の前を通過している光景を見ると、縦が400メートル、横が1000メートル、長さが2200メートルの航空母艦は……「なんだか不気味ね…」とルーシーに呟かせた。そのセリフを聴いた匠が、とても愉快そうな声で「ルーシー様、大丈夫ですよ、観て下さい、奴等は今、大気圏内に入って行きました。先ほど申し上げました通りに…奴等の持っている、シールドと言う、目には見えない鉄の鎧を…たった今、私が仕掛けましたトラップが…剥ぎ取ってやりましたから、うっふふふ…」と笑いながらと親指をたてた。ルーシーは満面の笑みを浮かべながら「匠さん、ありがとうございます、なんだかユカイな気持ちに成って来ました」と言って、親指を匠に立て返した。航空母艦はシールドと言う鎧を脱がされた事も気づかず…予定通りに、アメリカ、ブラジル、オーストラリア、ロシア、中国、アフリカの上空に待機し…そして、生命反応の調査を始め出した。地球上は当然大騒ぎである。メディアはカメラを航空母艦に向け、アナウンサーは「地球はどうなるのでしょうか?」と声を荒げ、マスコミはホワイトハウスを取り囲み「大統領!大統領!」と連呼した。少数残って居る職員達は報道陣の前に行くと「大統領は最高会議に出席されておられるので、ホワイトハウスにはおられません」と言ったが報道陣は納得してくれない、マイクを無遠慮に職員に向けて「何でホワイトハウスの中で会議を開かないんですか?」「それは…もし不測の事態に陥った時の事を考えて…」「御自分達だけ安全な場所に居ると言う事ですね」「いえ、そう言う意味ではありません…」マスコミは職員の言葉尻を捕まえながら絶叫し続けた。しかし本当に絶叫したいのは…世界中のトップ達であった「…どうすればいいんだ、我々の想定を超えた大きさだ…」誰もがそう言って声を荒げた、恐怖心が抑えられないのである。そして、その恐怖のホコ先は…議長国、アメリカ大統領に向けられる事になる(さあ、強いアメリカを見せてもらおうか…」と言わんばかりの視線が、会議室の中は当然の事だが、衛星中継先の各国の代表者達からも、厳しい視線が投げかけられていた。大統領は世界中に向けて原稿の無い、自分自身の言葉で…メッセージを送ら無ければならなくなった。大統領はマイクを持ちカメラの前に立った。内心は(なんで…何で俺が大統領の時に、こんな事が起きるんだよ…)と思って居たので、コメントは若干…声が震えているように聞こえた。「いま現在…最高会議で…未確認飛行物体がどのような目的で地球に来たのか…確認しているところです…世界中の皆さん、安全な場所に避難して下さい、決っして外に出ないようにして下さい…せ、政府が必ず皆さんを守ります…また新たな情報が入り次第…ご報告します…」と言ってメッセージを終えた。実質的な非常事態宣言である。世界各国の代表者達は(…自分が議長国でなくて…本当に良かった…)と胸をなでおろしている…その時、会議に参加している科学者達から、未確認飛行物体とコンタクトを取るべきだ、と言う意見が出された…大統領は「誰が取るんだ、かなりのリスクが伴うんじゃないのか」と言うと…ここでNo3のYが出て来た。。スカイシップの中では女将が「皆さん、注目して下さい、13人の科学者とYが出て来ました…皆さんを、死に追いやった敵です」と叫んだ、ベイを筆頭に8人は鋭い視線を向けた。。会議室で13人の科学者達は、自分達が今まで研究し、集めたデータを軍のヘリコプターかジェット機に搭載し、未確認飛行物体に、我々は敵では無い、と言うメッセージを送ろうと主張した。その言葉をスカイシップの中で聞いたベイは、思わず噴き出し、笑い出してしまった。7人は(えっ?今のは笑うところなの?)とそれぞれが思ったが…メリーの微笑む顔を見てリンダもとっさに微笑んだ、するとアンジーとルーシーもすかさず笑顔を浮かべた、ボブもジョニーもグレイも(ヤバイ…何が可笑しいか分からないけど、とりあえず笑わないと…)と思って満面の笑みを浮かべた。その事に気づいた女将と匠は必死に笑いをこらえている…するとフリー達が自分の主人の耳元で「…アンジー様、ベイ博士が噴き出した理由は、例えば漁師が、沢山の魚を捕ろうと魚群探知機で海底の様子を見て居たとします、その時に1匹の小さな魚が海面に出て来て、背びれや尾びれをピチピチしてたら、漁師は、どうすると思いますか?」「えっ?捕るんじゃない」「そうです、魚の言葉は人間には分かりません、ベイ博士は、なんて無謀な事をするんだろう、と言う思いで噴き出してしまったんです」「…あー、なるほど、ありがとうフリー・アー」「どう致しまして」7人は自分のフリー達から答えを聞かせてもらい(本当にフリーの存在はありがたいなぁ〜)と心の底からそう思った。。会議室の中で、Yは大統領に向かって「大統領、今はとりあえず、思いついた事を実行した方が良いと思います」「しかし…」「どんな事にも犠牲はつきものです、我がアメリカの空軍に、臆病者はおりません…やってみましょう」「……わかった…そのかわり、危険だと判断した時…その場から少しでも早く離脱出来る乗り物を…選んで上げてほしい…」「分かりました」Yは無表情のまま空軍の指揮官に視線を送り(実行しろ)と言う意味で小さく頷いた。この事をスカイシップの中で見ていたベイは「女将さん、もしこの作戦がダメだと判断された時には…乗組員の方達を救助して頂けますか」「お安い御用です」と言って微笑んだ後に「ベイ博士…たった今、メッセージを送る乗組員が分かりました…隊長は、先程ジョニーさんとアンジーさんが言っておられた…リチャードスミスさんです」と言う女将さんの声に、皆んなが(えっ)と言うような顔をしていると、ジョニーが思わず顔を曇らせ「マジかぁ〜」と悲壮な声を漏らした。…しばらくすると…航空母艦の全8機は全て大気圏を通過し、予定通りの国の上空に…不気味な影を落としながら進んで行った。どの国も大騒ぎである、空を見上げる民衆の誰もが「これは…勝ち目がないなぁ…」と呟いた。アメリカに来た航空母艦は、ニューヨークの上空1000メートルの位置に待機し…さっそく生命反応を調べ出した。ただ奴等は頭が良いのか、悪いのか…自由の女神をやたらと観察し〈とても大きな食べ物を見つけた…〉と言って、球体の中に設置されている作戦本部に連絡を入れているのだ。ずっと盗聴している女将は思わず「貴方…奴等は…バカなのかしら…それともコメディアンみたいに笑いを取って居るのかしら」と尋ねた、匠は笑いながら「自由の女神像の中に居る、観光客をスキャンして、おっ〜、大きな生き物だぁ〜って判断したんだろうね、まっ奴等の科学力の限界を見せて貰ったような感じだね…でも油断は禁物だけどね」と言って微笑んだ。リチャードスミスが隊長をつとめるジェット機が、レンガのような形をした航空母艦の斜め下に飛んで来た。世界各国の代表者達は、ジェット機の形を観て「んっ…」と言いながら、首を傾げた…アメリカがまだ世界には公開していないジェット機だからである。大統領は(なぜ今アレを出すんだ…我が国が誤解されるだろう…)と思いながらYを睨み付けた。しかしYは逆に大統領を睨み返し(ふん…お前の信用度を下げるつもりでアレを選んだんだよ、失脚しろバーカ)と思いながら涼しい顔で「今、皆さんが見ているジェット機は、まだ未公開のモノです、ただ緊急事態なのでご了承ください、まだ名前も付けていませんが…マッハ3で飛行できる偵察機です。今から未確認飛行物体にコンタクト取ります。なお大統領の方から、危なくなった時にすぐさま逃れるように、と言う指示がありましたので、アノ最新鋭の技術を搭載したジェット機にしたと言う事を…付け加えておきます」と言って、大統領の視線を無視するような形で、モニターに目を向けた。大統領は歯ぎしりをしながらコブシを握ったが…今はどうする事も出来なかった。ニューヨークのど真ん中、その上空で行われている光景を、マスコミが放っておくわけがない、カメラは一斉にジェット機と未確認飛行物体に焦点を当てた。リチャードスミスと言う生真面目な性格の軍人は、科学者達から渡された指示通りに…音を送ったり、光を送ったり、それが正しいとか、間違っているとか、それは分からない、とにかく与えられた任務が正しいと信じるしか無かった…しかし、言われた事を順番にしてはみたが、一向にらちがあかない…その時、科学者の方から直接スミス氏に指示が出された「スミス君、彼等は気づいてないのかも知れない…彼等の周りを飛び回って見てもらえないかな?」スミスは「了解しました」と言った後に…すぐさま部下の顔を見て「全員脱出準備」と叫んだ、9名の部下は「えっ?」と言いながら隊長の顔を見た、スミスは厳しい形相で「この作戦はきっと間違っていると思う…10人で死ぬ事はない…俺だけでいい」と言って脱出用のスイッチを入れ入れようとした、その時「隊長、待って下さい、なぜ失敗だと思うんですか?」「アイツらはコチラの問いかけに一切答えない…俺達はアイツらに、相手にもして貰えないんだよ、地球の科学力じゃ勝てないんだよ、早く脱出しろ!」「隊長、一緒に行きます」「何を言ってるんだ」「きっとマスコミのカメラが回ってます、今脱出すると、女房、子供が世間から笑われます…隊長、連れて行って下さい」と言う言葉にスミスは息をのんだ(なんて事だ、死ぬ選択しかないのか…)と思った…「…わかった、奴等の上に行くぞ」ジェット機は一気に上昇し…航空母艦の上を飛び回った。会議室の中では、その状況を科学者達は、腕組みをしながら、偉そうな態度で見ている。。スカイシップの中では…メリーがベイの腕にしがみ付きながら「スミスさん達は、死ぬ覚悟で飛んでいるのね」「そうだね、国の為に、家族の為に、そして自分自信の名誉の為に…本当に素晴らしい方達だよね、奴等の上を飛び回って入れば、攻撃されてもニューヨークの街に被害が及ばないもんね…」と言っている時、奴等はジェット機が鬱陶しくなったのか、攻撃を仕掛けて来た。しかしマッハ3のジェット機の実力は凄かった、航空母艦の上空だけを飛び回るので、マッハ3のスピードは出せないが、随時マッハ1、3のスピードで、航空母艦からの攻撃を全てかわしていった。リチャードスミスは科学者達に「こちらからも攻撃をしたいのですが」と言った、しかし科学者達は首を縦に振らない、それどころか…Yがマイクを握り「君達が攻撃して、もしも後で彼等と国交を結べたらどうするつもりだ…攻撃はダメだ、逃げ回っていればいいんだ」と言って無線を切った。すると横から大統領が「バカな事を言うな、彼等は軍人ではあるが、1人の人間として家族がいるんだぞ!…誰か無線をつないでくれ」と言う言葉にすぐさま対応したのはNASAのメンバーである「大統領、今コチラの方から繋ぎました、どうぞ…」「ありがとう…。リチャードスミス君聞こえるか?」「はい大統領、聞こえて居ます」「作戦は失敗だと思う、すまない事をした。直ぐにその場から逃げてくれ、アリガトウもう十分だ…」「はい、大統領、空域から離脱します…」と言って無線を切った後…「皆んな大統領からの命令だ、腰抜けとバカにされる事はない、家に帰るぞ」と言ったが…少し遅かった、航空母艦から100発以上の迎撃ミサイルが発射された。スミス達のジェット機は必死に逃げたが6秒後…迎撃ミサイルに挟み撃ちに合うような形で、高度1200メートルの辺りで大破した…その様子を最高会議室の人達だけではなく、マスメディアのカメラを通じて、世界中人達が目撃する事になる。ベイはメリーの顔を見ながら。。。

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