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トップシークレット  作者: toshimi1215
21/61

21.先生


海から空に上がったスカイシップは、いったん成層圏を抜け宇宙空間に出た。地球を見ながらのミィーティングである。アンジーが開口一番に「ベイ博士、地球は何事も無かったように青いですね」と言うと、ベイはニッコリと微笑んだ。するとリンダが「本来なら大変な事になっていたわよね…こう…何て言うか、広い範囲が…灰色になってしまって居たとか……」するとルーシーも「本来なら、大気汚染マックス状態だった訳だから…匠さんと女将さんのお陰ですよね」と言った。ベイが微笑みながら頷いていると、女将が世界各国のテレビニュースを、スクリーンに投影してくれた。良い意味で、世界中がパニックである、メリーは笑いながら「良かったわねベイ…誰も死なずに世の中が混乱しているわ」「うん、とっても嬉しいよ」と言ってメリーを抱きしめた後に「皆んな…これから先も、僕は悪い事を沢山するつもりなんで…よろしく頼むね」と言うと、ボブが怖い表情で「何でも言って下さい、俺が世界中をメチャクチャにしてやりますよ」と言って親指を立てた。しかし内心は(ベイ博士の悪い事って言うのは…全て人助け何だよね〜、俺、チョー楽しいんですけど〜)と思っていたので、口元がニヤケてしまった…ベイは(んっ?)と言う感じでボブの顔を見た、ボブは(ヤバイ…)と思いながら、慌てて…右の、手のひらで…口元を隠したが、ベイから「ボブ…僕達は悪魔の使いだ〜って言ってるのに、笑ってるじゃん」と言ったので、皆んなは吹き出してしまった。リンダが笑いながら「ゴメンなさいベイ博士、私の方からちゃんと、怖い顔の練習をさせて置きますから」と言うと、横からルーシーが「ダメだと思うわ、お兄ちゃん結婚してから、今まで以上にズッ〜と鼻の下を伸ばして、笑顔のままだもん」と言ったので、とうとうブリッジ内は大爆笑となってしまった。女将も笑いながら「ベイ博士、ミィーティングは明日にされた方が、良いかと思われますけど…」「はい、女将さんの言う通りだと思います、ホテルに帰って頂けますか」「かしこまりました」…スカイシップは5分後にホテルの上空に着いた。夕暮れ時の空を…何気なく見上げていたトムが、1番最初にスカイシップに気が付いた、トムは空を指差しながら「ニーナ、ほら…皆さんが帰って来られたよ、パパとママに伝えて来て」ニーナは嬉しそうに頷くと「パパ、ママ〜先生達が帰って来たよー」と叫びながらキッチンに走り込んで行った。8人が光のエレベーターで下に降りてきた…。嬉しそうに走り寄ってくるトムとニーナを見ながら、ボブが「可愛いね〜」と言った次の瞬間、ボブは2人を小脇に抱えて「それ〜飛行機だぞ〜」と言ってグルグルと2回程まわって見せた、2人は大喜びである。するとニーナは、朝がたパパとママとお兄ちゃんに言われた事をすっかり忘れて「ボブ先生、宿題で分からない所があるの…教えて下さい、お願いします」と言ってしまった、トムは慌てて「ニーナ駄目だよ、皆さんお疲れなんだから」と言って止めたが…ボブは2人をソッと下に降ろすと「…大丈夫だよトム、疲れてないから…食事の前にする?それとも後かかな?」ニーナは少し考えてから「前がいいです」と言って微笑んだ、するとグレイはニーナの頭を撫ぜながら「ニーナはしっかりしているね、賢いね〜」と言った、ジョニーが(えっ?)と思いながら少し首をかしげるとグレイは微笑みながら「ジョニー、ニーナはパパとママの料理完成の時間をちゃんと理解しているんだよ、そうだよね、トム…」トムは(一流のシェフは何でも御見通しなんだなぁ)と思いながら「はい…すみません、その通りです、まだ夕食の支度が終わってないんです。でもニーナが宿題が分からないのも、嘘ではありません」と言った。その言葉を聞いたグレイは慌てた口調で「あっトム、僕はそんなつもりで言ったんじゃないんだ、ゴメンよ。2人が料理の内容を理解している事を、褒めたつもりだったんだ…ゴメン、僕の言葉足らずだったね」と謝った後に「トムは、勉強の分からない所はないのかな?」と尋ねた…トムは少し考えてから「実は沢山ありすぎて…パパとママに心配させたくないので…解っているような、フリ、をしているんですけど…もう泣きたい気分です…」と言ってうな垂れた。グレイはトムの頭を撫ぜながら「今日からニーナの勉強はボブ先生とリンダ先生に見てもらおうね。そしてトムの勉強はジョニー先生とアンジー先生にお願いしようね」と言ってグレイは4人の顔を見た、4人は微笑みながら親指を立てている。するとニーナが「グレイ先生とルーシー先生は?」ルーシーは、ニーナのオデコに自分のオデコをくっ付けて「私達はキッチンに入って、パパとママのお手伝いをするわね」と言って微笑むと、トムとニーナは8人の真似をして親指を立て「パパとママが大喜びすると思います」と言って微笑んだ。グレイはルーシーと手を繋ぎ「君達のパパとママの、足手まといにならないように…頑張るね」と言ってキッチンの中に入って行った。ボブはもう一度、2人を小脇に抱え、ロビーのテーブルを目掛けて走り込んで行った…そして「さあ、学問の世界に探検に行こう…きっと素敵な宝物が沢山見つかると思うよ」と言う、ボブの掛け声から、勉強会が始まった。ボブとリンダは、極力優しい例え話を交えながら、ニーナの勉強を進めて行った。ジョニーとアンジーも身近にある物や、人の名前を織り込みながら、トムが少しでも勉強が(面白い…)と思ってくれるように心をくだいた。4人の家庭教師がすこぶる優秀なのか、トムとニーナは30分ほど過ぎた頃から「あっ〜、解った〜」とか「あっ、この問題の答えが見えた〜」とか、嬉しそうな声を何度も上げ出した。ベイはそんな様子を見て「…いいね…」と呟いた、メリーは微笑みながら「何がいいのかしら?」「…皆んなが楽しそうに勉強をしてさ…ブラウン夫妻と、グレイ夫妻が楽しそうにキッチンに立って居てさ…そして世界一可愛くて、世界一大好きなメリーが、僕の膝の上に座っている。僕は今…スっごく、幸せだなぁ、って命の底からそう感じているんだ…」と言って目を潤ませている、母性本能が人一倍強いメリーは、胸がキュンと鳴り…ベイの首筋に手を回し、何度もキスをしだした「…ベイ、二度と貴方から離れないから…ずっと一緒よ…ずっと包み込んであげる…いつでも甘えていいのよ…」ベイは嬉しそうに目を細め、メリーのお尻をしっかりと抱きしめた。ちなみに、フリー・ベーと、フリー・メーは、メリーがベイ博士の膝の上に、またがり直した段階で(マズイ、この場でエッチな事をしそうな勢いだ…)と判断し、すぐさま2人で…大きな卵型のカプセルに変身して、ベイとメリーが周りから見えないように覆いかぶさった。…そして勉強会開始から1時間後「さあ今日はこれくらいにしましょう…」と言うリンダの声で勉強会は終了した。トムは満足げな顔で「はぁ〜」と溜息をついた、ジョニーはトムの頭を撫ぜながら「真剣に取り組んでいたから…疲れたろう…?」「いえ…あの、すみません、疲れたんじゃなくて…僕って、努力したら出来る子なんじゃないのかなって…自分でそう思っちゃって」と言って顔を赤らめた。ジョニーは更に強く頭を撫ぜながら「その通りだよ、トムは出来る子だよ。ただし勉強は毎日の積み重ねが大切なんだ、だから油断することなく、少しずつでもいいから、本を読んでね」トムは満面の笑みで「はい」と答えた、ジョニーは微笑みながら「いま僕が言った言葉は…昔、先生から頂いた言葉なんだ、今も大切に胸の中にあって…本は毎日欠かさず読んでいるんだよ」トムとニーナは(すごい、大人になっても勉強してるんだ)と思った。ニーナはリンダの手を握り「リンダ先生も毎日勉強してるんですか?」「してるわよ。私も先生から…知らない事の答えが解ったら、とっても嬉しくて、楽しくなるよ、って言われて、本当にそうだなぁって思ったから、ズッと勉強しているわよ」と言った。トムは感心しながら「素敵な先生ですね〜、僕も、お会いしたいなぁと思いました…」と言うと、ボブとリンダが、右手のひらを上に向けて、腕を横に伸ばした、トムとニーナは首を傾げた?…ジョニーとアンジーも同じように腕を伸ばしているからである。トムとニーナは4人の先生が手を指し示す方向に、視線を向けた…(ベイ博士とメリー先生…が座っているんだけど…?)するとジョニーが嬉しそうに「トム、ニーナ、僕達の先生はベイ博士だよ」2人は首を更に傾げ(皆さん同じくらいの年齢だと思っていたけれど…ベイ博士って見た目より年齢が上なのかな?)と思って更に…首を傾げた、するとアンジーが笑いながら「ベイ博士は、私達と年齢は2、3歳しか変わらないんだけどね、とにかく子供の頃から天才だったの…色々な事情があって、学校に行けなくなった私達に、小学校から大学までの勉強を、全て1人で、教えて下さったのよ…ホテルの上空に待機しているスカイシップは、ベイ博士が1人で作られた、そう言えば言えば、どれだけ天才なのかって、分かってもらえると思うんだけど…」トムとニーナは(よく分かる…)と思いながら、何度も頷いているところに、ブラウンとレイチェルが入って来た。ブラウンは、ボブ、リンダ、ジョニー、アンジーに向かい「お疲れのところ本当にスミマセン…子供の勉強は、親の私達が、しなければいけないのに…あの、私達夫婦は、勉強が得意ではないもので…本当にスミマセンでした」と言って頭を深ぶかと下げた。ボブはそんな夫妻に対して「御礼なんて言わないでください、私達も楽しい時間を過ごさせてもらいましたから…」と言って微笑んだ後に、何となくベイの顔を見つめた。ベイはメリーと2人で、ノートパソコンに変身してもらっているフリーの画面を見ながら、楽しそうに笑っている…視線を感じたのか、ベイは「んっ、どうしたの?…勉強会は終わったのかな?」と尋ねて来た、ボブが「はい、終わりましたよ、お待たせしました」と笑顔で応えると、ベイはメリーの手を握り、席から立ち上がった。全員で隣の部屋に移動すると、食卓の上にはすでに美味しそうな料理が並んでいる。レイチェルが満面の笑みを浮かべながら「今日は、グレイ先生とルーシー先生から、色々な料理の仕方を教えて頂きました、ありがとうございました」と言って頭を下げた。グレイとルーシーは顔を見合わせてながら、(えっ?先生って?なんで先生なの…)と言うような顔をしていると、カンのいいニーナが「あのねルーシー先生…お兄ちゃんが、博士って呼ばれている人の、周りにいる人達は、皆んな先生って呼ばれているんだよってネットで調べてくれたの。それにグレイ先生は一流のシェフで、ルーシー先生は一流のパティシエなのよ、って…ママがパソコンで調べてくれたの」と言って微笑んでいる、グレイは頭をさすりながら「そうか〜ネットで調べてくれたんだ〜、でも先生って呼ばれるのは何だか照れくさいな〜」と言うと、ベイはすかさず「あのさ、ブラウンさんとレイチェルさんと、トムとニーナは、皆んなの事を、先生って呼びたいんだ、照れくさくても、受け入れないとね、僕だって、博士って言う呼ばれ方を受け入れているんだから、皆んなにも出来るよ…ねっ出来るよね」と言った後にワザと冗談まじりの怖い顔で皆んなを睨みつけた、そして「トム、ニーナ、ここに居る7人の人達を、先生って呼んでいいからね、分からない事があったら何でも質問していいんだよ…しっかりと勉強してね」と言って2人にウィンクをおくった、トムとニーナは元気な声で「はい、ありがとうございますベイ博士…」と言って頭を下げた。そして…お楽しみの夕食が始まった。しかし…8人の食事の取り方は、やっぱり早い…アッと言う間に食べ進み、気がつけば8人の前には、デザートのケーキとコーヒーが並べられていた。トムはニーナの耳元で「それでも少しだけ、ゆっくりに成って来たよね…」言うと、ニーナが「…うん…そんな気がする…」と言って微笑んだ。しかしニーナは、そんな事よりも、昼間のニュース番組で流れていた事の方が、気に成ってしょうがない、ニーナはルーシーの後ろに行き、小さな声で「あのルーシー先生…」「何かしら…」「あの〜…今日ズッとテレビのニュースが気になったんですけど…」「どんなニュース」「あのね、大きなカミナリ雲がパッと消えたとか、カミナリで死んだ人が生き返ったとか、海底火山の噴火が消えたとか、えっ〜と…お兄ちゃん、なんだっけ?」トムはニーナ肩を抱きしめながら「海沿いの町を守るように、水の壁が出来たり。大きな船が、シャボン玉に包まれたり。島全体が、大きな水の帽子をかぶったり…あのグレイ先生…今日のニュースの事は全部…あの、ベイ博士と先生方が…されたんですか?」グレイは2人の顔をジッと見た後にベイの顔を見た、博士は笑顔で頷いている、グレイは2人に向かって「そうだよ、全部…博士と僕達がしたんだよ…びっくりした」「はい、でもスっごく嬉しいです」……

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