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トップシークレット  作者: toshimi1215
20/61

20.海底火山


ベイとメリーが、黒衣のままでスカイシップに戻って来た「ご苦労様でした」とボブが声をかけると、メリーは自分の胸にベイの手をくっ付け「胸がドキドキしている…」と言って涙ぐんだ。リンダが笑いながら「メリー、ドキドキしたのは私達も一緒よ、女将さんから2人の熱演を見せて貰って、ベイ博士は怖い悪魔に見えたし、メリーも腰をかがめて、あんた達の事は何だって知っている、誰から殺して欲しい…ってカッコイイって思ったわ」「やめて〜リンダ、恥ずかしくて顔から火が出そうなの…」と言うと、アンジーが横から「でも本当に素敵だったわよ、メリーって昔から、お姫様みたいにニコニコして、何時もおとなしい子、って言うイメージなのに、あんなダークな雰囲気も出せるのね…」と言ってウィンクをおくった。「本当にビックリしました。でも何時もと違うお二人を見れて…何だか嬉しいです」と言ったのはルーシーである。皆んなで楽しく笑い合っている時に…女将から1つの提案があった「皆さん、楽しく話しが弾んでいる時にスミマセン、今の内に昼食の時間を取られては如何でしょうか?と、言いますのも、実は先ほどから、ある海洋学者の方達の、パソコンでの会話が、私の耳に入ってきまして、どうやら海底火山が爆発するようです」女将はここで、縦5メートル、横8メートルのスクリーンを出して説明し出した「私も先ほど探査機を出して調べて来たんですが、かなり大きな噴火になります、其れにともなって起きる津波も70メートル程の高さがあり…スクリーンに矢印がしております島を飲み込み、大陸の海岸沿い280キロの広範囲が被害に合います…今から48分後に海底火山が噴火します」ベイは小さく頷きながら「了解しました女将さん、昼食をとりますね。フリー・ベー、イスとテーブルを出してもらえるかな…」「かしこまりましたベイ博士。メニューは各フリー達に申し付け下さい」と言って素早くテーブルとイスを出してくれた、8人は時計を見ながら口を動かした…と言っても大体が食べる事が早い8人である、20分ほどでデザートのアイスクリームまでを食べ終わっていた。スカイシップは既に現場の上空1000メートルの場所に待機して居る…デッキ内には、最近、女将がハマっているクラッシックが、BGMとして流れている…グレイが真剣な面持ちで「ベイ博士、あと10分くらいですね…あの僕達が手伝える事はありますか?」「ありがとうグレイ、実は今から皆んなに頼もうと思ってたんだけど、今回は津波から人命を守る為に、グレイとルーシー組、ジョニーとアンジー組、ボブとリンダ組、皆んな別れて行動して貰いたいんだ」…2人のやり取りに、他の6人も直ぐに加わって来た。ボブがリンダの手をギュッと握りながら「何でも言って下さい」と言って微笑むと、ジョニーはアンジーの腰に手を回した状態で「何だか表現がおかしいかも知れませんけど…僕達のデビューって言う感じですね」と言ってグレイの顔を見た。グレイは頷きながら「はい…少しトリハダが出て来ました」と言うとルーシーがグレイの腕をさすりながら「大丈夫…グレイなら出来るわ」と言ってキスをした。ベイは微笑みながら「じゃあ今から格納庫に行ってもらって…匠さんからミサイルをもらって欲しいんだ。少し物騒だなぁって思うかもしれないけど、ミサイルの中身は、船をシャボン玉で包む物、小さな島をゼリー状のドームで覆う物…そして海岸沿いの町に、海水をゼリーで固め、高さ100メートルの壁にする、って言うミサイル何だよ、なかなか画期的な物だと自画自讃しているんだ…」するとリンダがすかさず「世界中が驚きますね、町を襲って来るはずの津波が、のけ反って海側に倒れるんですから」するとアンジーも「本当に、島だってドームの中にスッポリ入ってしまうなんて、さぞかしビックリするでしょうね〜」と言って小さく笑った。ルーシーはグレイの手を握ったままで「船に乗っている人達は、大きな波間を漂う訳だから、船酔いするでしょうね〜」グレイは頷きながら「いずれにしろ、今回も世間をアッと言わせて、混乱させる事ができますね」と言うと、ベイは全員の顔を見回しながら「皆んなで、全力で混乱させてやろうじゃないか」と言って親指を立てると…6人は一斉にスカイシップから飛び出して行った。ブリッジに残ったベイとメリーに「ベイ博士、噴火が始まりました」と言う女将の声が…2人が下を観るとアッと言う間に海面が濁り、蒸気が発生した、メリーが「ベイ、あれ…」と言った時には、赤々としたマグマが、黒々とした黒煙と、水柱の衣装を羽織り、スカイシップを飲み込むような意気負いで登ってきた…しかし、飲み込まれているのは噴火の方で、1000メートル以上先の空には、煙のケの字も見る事が出来なかった。ボブ達はその状況をスカイシップの外から観ていた…「すごいねぇ〜リンダ、ベイ博士って本当に何者なんだろうね〜…」と言うと、リンダは笑いながら「どうしたのボブ?…ベイ博士は昔から、私達のリーダーであり、先生であり、お父さんよ…」と言うとボブは笑いながら「ゴメン、そうだった…そうだったよね…」と言って親指を立てた、リンダはその親指を両手で包みながら「ジョニーとアンジーは島を護りに、グレイとルーシーは船を護りに…私達は海水の壁を作りに行きましょう」と言った…2人が微笑み合っているとフリー・ボーが「リンダ様、ボブ様、津波到達予測地点に移動します」続けてフリー・リーが「津波が沿岸に到達する前に、壁を作る方が合理的だと思いますが、どう致しましょうか?」と尋ねて来た、ボブはすかさず「うん、賛成だね、今頃かなり大きな地震が起きて、誰もが不安に成っているだろうから、津波の心配だけでも取りのぞいてあげたいよね」と言った「ねえフリー・リー、家屋の倒壊とかは大丈夫なのかしら?」と言うリンダの質問に「はい、人命に関わるような倒壊の情報は、女将様からは聞いておりません」「あっ〜中には倒壊して居る建物も有る訳ね…」と言うリンダの言葉を聞きながら…2人を乗せたジェット機は目的地に向かった。ジョニーとアンジー組は、大小合わせて169の島にゼリー状のドームを張ってまわった、其れによって津波で海中に沈んだように見えた島民達は「えっ〜?水が来ない…魚が空を飛んでる〜、って言うか俺達…海の中だし…なにが起こっているんだ…?」と言いながら首を傾げていた。ジョニーはアンジーに「本当にスゴイよね…小さい島と言っても何キロもある大きさだよ〜、大きなドームだよね〜」「本当に…誰も被害にあわないなんて最高のミサイルね〜…でもミサイルって何だか怖い響きなのよね…ミサちゃんとかミルちゃんって呼んだら、ベイ博士…怒るかしら」と言うアンジーの提案に、ジョニーは笑いながら「優しい呼び方だと思うよ、きっとベイ博士も賛成してくれると思うよ」と言ってアンジーを抱きしめた。グレイとルーシー組は漁船、豪華客船、ヨット、タンカー等、大小合わせて582隻の船をシャボン玉で包み込んだ…ジェット機の中からそのようすを見たルーシーは「すごい、あんなに高い波なのに、船が「僕には関係ないね」って言う感じで、海面上をクルクルって、遊園地のコーヒーカップのように回っている〜」「本当だね、絶対に沈まないって、上から見ても分かるね〜…」と言ったが、内心は(船酔いしなければいいけど…絶対に酔ってるよね)と思った。ボブとリンダ組がミサイルを撃ち込み海水の壁を作ると、海岸沿いに住む人達は「えっ?何なの…地震の後に大きな津波が来ると思っていたんだけど…なにこれ?水の…壁…?」と言って首を傾げた。ジェット機の中でリンダが「ボブ、すごい壁ね〜、これで津波は防げたわね」と言うとボブは「最高70メートル前後の津波なんて…まとも食らってしまったら、どれだけの被害を出してしまったか…考えただけでも、身体が震えてしまうよ…」と言ってリンダを抱き寄せると、リンダはボブの首に手を回し「科学の力って本当にすごいわよね〜」と言ってキスをした、ボブはリンダの背中をさすりながら「今頃…海岸沿いに居る人達も、助かった〜、って言いながらキスをしてるね」と言ってボブは更に強くリンダを抱きしめた。仕事を終えた3組がスカイシップに戻ろうとジェット機の方向を変えた時に、ベイの声が皆んなの耳に届いた「…皆んな、御苦労様でした。女将さんが、皆んなの活躍映像を、ズッーと船内に映してくれて居たよ、完ぺきな仕事だよ、有難う…実は今、高度1000メートルから300メートルまでスカイシップを下げているんだよ、少しでも早くマグマを吸い取ってやろうと思ってね…そしたら空軍の飛行機やマスコミの飛行機が沢山飛んで来てさ、今スカイシップは透明シールドを張っているから周りからは見えて無いんだけど…かなり不自然な映像が、世界中に流れてるんだってさ、きっと色々な意味で、混乱していると思うよ」と言って小さく笑うと、ジョニーが「ベイ博士、今回も混乱作戦、大成功ですね」と言った。するとグレイも笑いながら「きっとテレビのニュース番組で、不思議な現象が発生しました、なんて特集を組むんじゃないですかね」と言うと、ボブも嬉しそうな顔で「うん、グレイの言う通りだと思うよ、シャボン玉に包まれた船や、ゼリー状のドームの張られた島々、海岸沿いに…そびえ立つ海水の壁…どう言った憶測の言葉が聞けるのか楽しみだね」と言った。ベイは笑いながら「本当だね〜…さて、もうすぐ皆んなはスカイシップに着くと思うんだけど、透明シールドを張った状態で帰って来てね、外からスカイシップが見えないから、フリー達に自動運転を頼んでね、ちゃんと帰って来れるからね」と言った。リンダが「了解しましたベイ博士。フリー・リーお願いね」と言うと、アンジーとルーシーも自分達のフリーに「お願いね…」と声をかけ……5分後には、3組ともスカイシップに戻って来た。…其れから2時間と36分後、匠と女将は、海面上に出て来るマグマを全て、吸い取り終わった。匠が女将に「地球のクシャミは長いねぇ」と言うと女将は、可愛い声で「ウフフフフ」と小さく笑いながら「もぅ〜貴方ったら、お願いだから笑わせないで、報告が出来なくなっちゃうじゃないの…」と言った。ルーシーは思わず「女将さんの声、可愛い…」と呟くと、女将は照れくさそうな声で「ベイ博士、お待たせしました、海底火山の噴火は、これでしばらくの間は大丈夫です」と言った「次はどのくらい先に噴火しそうですか?」「地球を取り巻く状況に応じて微妙に変わって来ますが…200年ほど先だと思います」ベイは微笑みながら「ありがとうございます、匠さん、女将さん…」と言って頭を下げた。匠は恐縮しながら「皆さんのお役に立てて光栄です」と言うと、女将は何気なく「ベイ博士、御自分が作られたAIの私達に、いちいち御礼など言わないでください」と言った。するとベイの顔から急に笑顔が消えた。…匠は、女将の言葉がベイを怒らせたと思い「ベイ博士すみません、女将は悪気があって言ったわけではないんです、本当に申し訳ありません」と言うとベイは「匠さん謝らないで下さい、私は怒ってなんていないですよ…ただ淋しくて……私は、御二人が大好きです、尊敬しています、頼りにしています。…匠さん、女将さん、御二人は、科学者ベイの作品ではなく…私達8人と、同じ家族だと思ってもらえませんか?…ダメですかね、女将さん匠さん…」すると女将は震えるような声で「…ベイ博士は…私達の事を…そんな風に思っていて…くれてたんですか…」と言うと、匠は「だから何時も、ありがとう、って言って下さっていたんですね…」とつぶやいた。ベイは7人の顔を見回しながら「……僕は女将さんと、匠さん、御二人を加えて10人家族…いやフリー達も入れて18人家族って言う事にしたいんだけど…皆んな、どうかな?」と尋ねると7人は満面の笑みで「はい」と答えてくれた。かすかに聴こえる女将と匠のすすり泣き…それとは逆に、ブリッジの隅の方に飛んで行き、抱きしめ合いキスをするフリー達。ルーシーが、兄であるボブを見ながら「昔…親に捨てられて…お兄ちゃんの手を必死で握っていたの…でも皆んなと出会って、お姉さんと、お兄さんが増えて、愛する人と結婚して…今また家族が増えて、夢のようだね…お兄ちゃん…」と言うと、涙もろいボブの顔は、既に涙でグチャグチャである…隣を見れば、グレイの顔も、涙でグチャグチャになっている。…グレイも昔、姉のアンジーのスカートの裾を、心細くて必死で握っていたのだ。グレイは自分の頬を両手でパンパンと叩きながら「僕とルーシーは、姉と兄が居たから、まだ幸せですよね…」と言うと、リンダが「そうね…私も、ジョニーも、メリーも、ベイ博士も、1人ぼっちだったから…皆んなに出逢えて、本当に良かったって…私は感謝しているわ」と言うと、ジョニーはアンジーを後ろから抱きしめながら「本当に…今は最高に幸せだよ」と言うとアンジーはクルリと身体を回し、ジョニーの胸の中に顔を埋めた。メリーが嬉しそうにベイの顔を見つめると、「メリー、今は18人の家族だけど、これから先…ベビーが生まれて、もっと大家族になるよ……。でわ、皆んなの総意で…スカイシップの私達は、家族と言う事を、宣言させて頂きます」18人の拍手が、デッキの中に響いた。さて、いまだスカイシップの周りには、沢山の飛行機やヘリコプターが飛び回っている…女将は優しい声で「ベイ博士、いったん海中に入り100キロ程先から空に上がりますね」と言うと、スカイシップは一気に海面に降り…そして…ゆっくりと潜水して行った…。そんな事を知らない軍の飛行機やマスコミのヘリコプターは急に海面に発生した渦巻きに驚嘆し…「なんだ?いったいこの現象は…なんなんだ?…」と言いながらカメラを回した。。。。

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