4 戦争
故郷の国と戦闘状態に入った。予想通り東の国の軍勢の圧勝だ。国王も拘束した。マリエールは国王と対談した。
4 戦争
3日経った。戦争の始まりだ。軍事施設が攻撃される。兵糧が略奪される。王宮、貴族屋敷も攻撃の的だ。各種役所も攻撃される。攻撃目標は大規模だ。まるで全ての王族貴族、軍人役人を皆殺しにしているように見える。事実そうなっても構わないと本気でマリエールは思っている。たとえ辺境伯に会っても親子と認識できない。マリエールとしての意識が希薄なのだ。ましてマリエールとして振る舞うなどという器用なまねはできない。外見と中身が違い過ぎている。通常はませた少女で済むが家族が見れば偽物だとばれてしまう。前世では子どもの頃から男勝りでスポーツでも喧嘩でも敗けた事がない。就職しても男の中仕事で部下も皆男だ。戦術、戦略を学び実戦も指揮した。30歳にして女性の言葉を忘れた。今仕事に不満はないが、できれば実際の戦場を体験したいと思った。ボランティアを申請してボランティア休暇を取得した。言語は英語で事足りる。戦地のボランティアは危険と隣合わせだ。昨日友達になった仲間が今日死んだ。そんな事の繰り返しが続いた。ボランティア休暇も後一ヶ月だ。今日から激戦地区だ。ドローンの攻撃は毎日あった。ミサイル攻撃も時々あった。ボランティア休暇が後2週間を切った日の夜運命の日になった。宿泊していた建物がミサイル攻撃にあったのだ。そして転生した。
そんなマリエールに少女の真似を期待されても困る。マリエールは絶対者だ。東の国の人間には良く判る。マリエールは少女の皮を被った化け物だ。故郷の国の人達にも判ってもらう必要がある。王宮は無事に占拠した。国王の身柄も拘束した。マリエールは国王に会った。マリエールは国王に、
「よくも東の国を奪おうとしてくれたわね。お陰でこの国を奪うはめになったわ。あなたが余分な事したせいで多くの人が死んだのよ。あなたの罪で王族は全員死刑よ。見せしめが必要よ。丁度いい見せしめだわ。サイコロをふって死刑にする人を決めるのが効果的かしら。」
激怒した国王は、
「悪魔め。地獄に堕ちろ。辺境伯の娘のくせに、辺境伯や家族や仲間を何故殺した。お前には人間の心がないのか。」
国王の怒鳴り声がマリエールには心地良く感じた。
「国王陛下、あなたの死刑は最初にしましょうか。最後にしましょうか。お望みの反対にします。」
毒吐くのがこんなに心地良いと始めて感じた。国王は、
「最後にしろ。私は最後まで死にたくない。」
テレパスして最初に死にたいと思っている事が判った。
「お望み通り最後にしましょう。感謝して下さい。」
国王の唖然とする姿に喜びを感じた。
その頃北の国との戦端が開かれようとしていた。所は北の国の王宮の会議室。国王と第一王子、国防大臣、国の幹部達、国防会議だ。国防大臣が第一声を放った。
「お集まりの皆様、この度、我が国と同盟関係にある東の国が隣の国に占拠されました。我が国は直ちに救いに行きたかったのですがアーリア帝国の支援を受けた諸国連合と緊張状態にあって動きが取れなかったのは皆様ご存じの通りです。この度アーリア帝国の仲介により緊張状態から脱しました。この機会に東の国の救済に当たるかどうかご議論願おうと存じます。」
議論が始まった。
その頃、北の国と戦端が開かれようとしていた。北の国の王宮の会議室で国防会議が開かれていた。国防大臣が第一声を放った。




