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花咲く頃に、僕は消えて  作者: 月嶋歩夢
【第四章】冬、キミを忘れる
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22/36

第22話 浮遊

…………………………………………

…………………………………………

…………………………………………

み……みな…………………………

…………だ…………けて…………

…………………………………………

……だ………………か………………

…………………………………………


うるさい。


…………………………………………

…………………………………………

…………み………………み…………

…………………………………………

…………………………………………


どん。


いた!!


 私は壁に頭をぶつけ、目覚めた。

脳がゆらゆらと揺れ、視界がブレる。

気持ちが悪い。


「いてて。んー、変な夢見た……」


 真っ暗な暗闇、無音、私以外何もない世界に、遠くでボソボソと何かが叫んでいる。

遠すぎて何も聞こえない。

独り言なのか、会話なのか。

それとも、ただの葉の擦れる音なのか。

私には何もわからなかった。


 それにしても、身体が軽い。

まるで浮いているような……


ん?


 浮いている。

全て浮いている。

机も、時計も、枕も——


「私、まだ寝てるんだ。夢か……」


 本棚も、ペンも、カーテンも——ゆっくりと部屋を漂っている。


……こんな夢を見るなんて、疲れてるのかな?


 まあ、夢なら気にしても仕方ない。

私は、浮遊している布団を抱え、もう一度目を閉じた。


…………………………………………

…………………………………………

…………………………………………


夢……


 私は、窓の外を見た。

宇宙だ。


「すごい……」


宇宙……夢……


 私は微睡の中考えた。

なかなかできない体験じゃない?

どうせ夢だし。


 私は外に出るドアを探した。

部屋は、一部屋しかない。

簡単に見つけることができた。

ドアに向かい、何の躊躇もなく、ドアを開けた。


「おー」


 宇宙だ。

太陽の光が眩しい。

遠くには緑の惑星。

その間を、おもちゃの車や飛行機、家までもがゆっくり漂っている。


「変な宇宙」


 でも、面白そうだ。

私は勢いよく、家から飛び出した。


 宇宙へ——

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