表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミスター.ダラーランド  作者: みつ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
64/70

64

信一は、「夢」の中で誰かと対峙していた。


神父服を着ているが、顔がよく見えない。



じいちゃん?


私は、正山ではない。正山より、ずっと、お前を見ていたモノだ。そして、かって、お前が仕えていてくれたモノだ。

信一、お前は、本当にコッケイだよ。どうして、彼女に「とにかく会いたい!」と、ただ言わない?何を考えている?

あの時も、そうだ。あれは、冬だった。懺悔室に一人いた御前は、新聞を読みながら(寒いな)と思う。何か着てこよう、と席を立とうとする御前は、北の大地で幼子が雪遊びに行ったまま帰らず、その日の夕方、用水路で遺体で発見された記事が目に入る。


御前は、考えていた。ずっと考えていた。懺悔室で一人、立ち上がることなく寒さに震えて悲しみに震えて考えていた。


そこには、きっと何か意味があるのだ、と。


本当にコッケイだよ、信一。


もうすぐ朝だ、信一。

お前は、目覚めるが、この「夢」のことは一切おぼえていない。


お前は、私から、更に遠ざかって行くだろう。いつしか、お前は、もう私の存在を微塵も感じないだろう。


でも、それでいい。信一、それでも私は、ずっと、お前のことを見ている……見ているぞ、信一!






窓から日差しが、信一の顔に当たり、彼は目を覚ます。顔が汗やヨダレ、涙のようなもので汚れていたが彼は妙に清々しい気分だった。


今日は、日曜。信一は、スマホのラインでエミに、「とにかく会おう!」と送り洗面台に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ