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信一は、フッと自嘲気味に笑い、また考えていた。
(……じいちゃんは、あの時、俺に懺悔室での盗聴を自ら俺に話した。俺は話されなかったら、ずっと気づかないままだった。
世間を悟った気になって神父をしていた……自分が本当に不幸だと思ったいた……そりゃ、俺も色々本当にツラかったが、そういう人は沢山いる……そして、それなりに生活をすることは甘くはない……俺は身をもって今、それを感じている。じいちゃんが俺に持ち掛けた一連の事、じいちゃんは、俺が、教会を出ていくように、これらのことを分からせるために俺に……)
その時、信一の頭に、正山の
「お前が、自分で選んだことを忘れるんじゃないぞ」の言葉が駆け巡った。
そうだ、俺が自分で選だんだ、俺自身が自分で!
信一は、シートベルトをすると、車を発進させた。バックミラーに二羽の鳳凰を見て。




