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時が流れた。
その日、信一は一日の仕事を終えると工場長に呼び出された。
工場長は言う。
「柴崎くん、実はな、今、本社で営業部員が足りないんだ。君、大卒だろ?歳も、まだ若いし、営業として、これからやっていってもらえないか?詳細は、後日……」
信一は、工場長が話終えると、わかりました、と、その場を去って食堂に行った。食堂には誰もいなかった。
自販機でコーヒーを買い、座って飲んだ。すると、ドアが開き、おなじ工場で働いている先輩の中島 エミが入ってきた。
「おーっ、どーした?暗い顔して?」
「いや、実は俺、来月から営業として本社勤務になるんですよ…あれですよね、これって事実上の戦力外通告ですよね、この工場には俺は必要ないみたいな…」
「バカ!何いってんのよ!なかなか、そんなふうに声が掛かるってないと思うよ!それに、現場上がりの営業なんてカッコいいじゃない!」
「マジっすか?!中島センパイが、そういうなら、頑張らないとな!なんか元気出てきました!」
「よし、その意気だ(笑)……でも、柴崎くんと一緒に働けるのは今月いっぱいなんだね…ちょっと寂しくなるな…」
「え?」




