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ミスター.ダラーランド  作者: みつ


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35/70

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神父はクスクス笑って言った。

「ああいうのは、映画の中では栄えますが、だいたい予想がつくことですよね」

「フツーなら、そういう感覚ですよね。でも、彼は突っ走るんだ。見る人が見れば、バかだ、無謀だっていうかもしれない。そして、俺も、そんな彼を見て自分は、そういう車には決して手を出さないようにしようと改めて思う。でもね、俺は彼を直に見ていて、そんな車のオーナーだった時の彼は、生き生きとしていたし、一応、俺から見たらスタイリッシュに乗りこなしていた。金銭的には、損をしているが、自分の想いを彼は実現していたわけだ。バーサーカーの選手になったのもそうだ。現に、神父様は二人のバトルをベストバウトだと言った。きっかけは、島田が先にバーサーカーにエントリーしたことだった。島田も何か枠に囚われず、なんでもやる性格だった。俺には、そんな二人が、どこか眩しくて何て言うかジェラシーみたいなもの、何か彼らに及ばないものがあると感じていた。そして、田原という人間は、バーサーカーバトルフェスに出ること自体に自分で興味があったと言っていたが、尋常ではなくなっている島田を、どうにかしたい!という気持ちは本当に強かったんだろう。彼と同じ位置に立てば、何か良い方に道が開けると信じていたんだよ」

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