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ミスター.ダラーランド  作者: みつ


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「そう言ってくれたなら救われるよ。あとね、バカにされそうなんだけど……いや、もう大いにバカにしてほしいから話すんだけど僕、格闘家ってステータスに魅了されたトコがあって。そんなメジャーなネット番組ではないけどバーサーカーバトルフェスは、ネット配信されるわけだ。島田は自分が負けた試合しかしていなくても自分のファンがいたと言っていた。僕は、そういうことにも興味があって、バーサーカーで何戦かしたころ、道端とかで誰かに『ライトニング田原さんですよね?握手してもらえませんか?』みたいなシチューェーションを考えたりしてたんだ」


「実際、あったか?」


「いや、なかった。まぁ、バーサーカーをどれだけの人が観てるのかは定かじゃないし、僕のバトルは自分でも分かっているが華やかさや豪快さはない。誰かを魅了してファンがつくって、なかなか難しいことだよな。

それどころか、僕は、自分が中途半端に少しでも知名度があるかもしれないことに居心地の悪さを感じるようになる。例えば、コンビニの入り口で、たまたま人と顔があうと、その人が自分を笑ったように感じたり、車の運転をしていて信号待ちをしていると回りの目につくドライバーが自分を見ているように思えるんだ。本当は、そんなことなくて僕の気のせいだと思うけど、そんなことで、そわそわするんだ。芸能人が、有名になってナンボみたいなことが言われるけど常に誰かの視線を意識する生活は僕には苦痛っていうか気が落ち着かない。口説いようだが僕は実際、有名ではないし、見られているように思っていても実際は誰も僕なんて見ていないのは分かっているんだけどね」

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