願い叶い
「その白装束綺麗ね――この御屋敷に何か御用?」
「伴天連さんには関係ない…」
「伴天連はお嫌い?――確かに私と貴女は赤の他人ではあるけど、そんな危ないものを持っている貴女を私はほっとけないわ。それに、この家には手を出さない方がいい、相手が悪すぎる」
「私は、女を捨てて生きるくらいなら、女として死にたいだけ…」
「覚悟の上ね…。ならその命、私に預けてみない?――ある国を探す手伝いをしてくれたら、貴女の願いを叶えてあげる」
「どういうこと?」
私は、ハイネさんから『魔女』の事、『オズ』の事を教えてもらい、ハイネさんは私が協力すれば願いを叶えられると言った。
『魔女』を探し『オズ』を見つけることが出来れば、『魔法』を使い私の願いを叶えてくれると。
『オズ』に居る魔女ならそれが出来ると――そんな事信じられる筈もなかったが、彼女の言う『女性街』の事を聞き、満更嘘とも思えなかった。
『女性街』の噂は私も知っていた。『魔法』が存在したら、『女性街』の噂も納得がいく。
だから私は、私の身の上につて、ハイネさんに全てを話した。
「だから、私には『オズ』を探している時間なんて無いわ。私は結婚するしかない。家の為、父に私を認めさせる為――でも私、結婚したくない。女性であり続けたい」
「――それでも、結婚なさい。結婚して家を守り、少しでも父親に認めさせなさい。結婚さえしてしまえばこっちのものよ。あとは私に任せて、私が貴女を救ってみせる。約束よ」
「約束――でも、一体どうやって?」
「それは――」
この時、私はまだ『オズ』について半信半疑だった。
探す協力はするが、『魔女』なんて本当に居るのか、そんな国本当に存在するのか…。
唯彼女には、ハイネさんだけは信じてみようと思った。信じなければ、私はあの時――。
私はハイネさんに救われたの。ハイネさんが現れなければ大郷司万千を殺していたかもしれないのだから――。
「――私はね、世界に戦いを挑むの。その為に『OZ』へ行き、世界へ宣戦布告する。いずれ来る大戦に乗じて、この世界の常識をひっくり返したいの。貴女もどう?『OZ』へ行かない?」




