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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯3 おとめ達
57/131

手遅れる訳が無い

不良ふりょうむすめB「おめでとう、ぱく!――あとはアタイまかせな」


 ――校門からは不良娘達が次々と出て来た。


 その数は、数十人はり、夜音よねしたう不良娘達は、私が知らないうちにえていた。


 しかし、彼女達は何故なぜここに居るのか?それに、おめでとうとは一体――。


夜音よね「行くぞ、朴――お前()あとまかせた」


不良娘C「あいよ!任せときな」


朴「どこへ行く?何始なにはじめる?」


夜音「今からお前の入学式にゅうがくしきを始める――」


 入学式?――今更いまさら、私は…。


 私にそんな資格しかくは無い。


 だけど、もし、もしゆるされるなら、これほどうれしい事は無かった。


 私は夜音にられ、校舎こうしゃに入った。


 この学園がくえんに入るのは、夜音に初めて会った時以来のことだった。


 そこで私は、初めて雷鳥らいちょうに出会った――。


 彼女が雷鳥である事に気が付いたのはもっと後になってからだったが、その時のことは今でもはっきりおぼえている。生まれて初めて本気でしかられ、涙まで流し、雷鳥は私のために入学式を開いてくれたのだ。


 何故なぜこんな私の為にここまで――。


 しかし、私のつみは消えるわけでは無い。


 それを知ったのは外へ出た時だった。私をってきた警官けいかんたいが学園内へ突入とつにゅうしようとし、それを不良娘達が体をって阻止そししていたのだ。


 私の入学式の為、私の為に――。


警官「貴様きさまやつかばてするとは、この国民こくみんが!」


不良娘A「あいつが何処どこの誰だろうが関係かんけいねぇ。あいつはアタイ仲間なかまなんだ!」


 仲間――。私が…。


夜音「――あいつ等は馬鹿ばかでお調子者ちょうしもので、世間せけんから鼻摘はなつまみにされている連中れんちゅうだけど、だからこそあいつ等には偏見へんけん差別さべつへだたり、仕舞しまいには言葉のかべ文化ぶんかちがい、国境こっきょうまでも無い――あたしも、心のどこかであいつ等の事を見下みくだしていたのかもしれなかった…。偏見無しで物事ものごとを見ることはむずかしい。しかし、それに気付きづくことにおそすぎることはないだろう。それをあいつ等は、あたしに教えてくれた」


朴「えぇ…そうね…。ありがとう――」


夜音「お前はここにろ、後はあたしにまかせな――」


 そう言うと夜音は、私を一人残し、校門へ向かった――警官隊と彼女達があらそうその目の前へ。


夜音「――警官けいかんどもよく聞け!朴はもう、この自由じゆう文化ぶんか学園がくえんの生徒とった!これより先、彼女に手出てだしすることすなわち、学園に手出しすると同じ!今日のところはお引き取り願おう!」


 その声はひびわたり、警官隊と不良娘の動き止め、全員が夜音の方へいた。


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