美談
警官「警部、あの娘は――」
警部「――ちっ、今日のところは引いてやる。だが貴様等覚えてろ、次は唯では済まさんぞ」
警官隊は夜音をみるや、呆気ない程あっさりと引いて行った。
前にも感じたが、夜音という人物は一体何者なのか――。
その答えは程なくして分かった――だから、私は選ばれた。
入学式以降、私は真面目に学校へ通うようになった。あれ以来私も変わろうと努力し、勉学にも励んだ。
それしか彼女達へ返せるものが私には無かったから。
言葉の壁には苦労した。この国の言葉を少しは理解出来たが、読み書きが全く出来なく、投げ出したくもなった。
それでも続けられたのは夜音が居たからだろう。
とは言え夜音は、偉そうなことを言っていた割には、よく授業をさぼっており、私は私で授業に付いていくことに必死でそれどころではなく、彼女とは会えそうで会えずにいた。
それから何か月か経って、学校での生活や、授業に慣れてきた頃、私は、私から夜音に話しかけてみた――あの時の様に。
――――。
朴「それからか、私から夜音によく話しかける様になった」
おとめ「――で?そんな真面目な貴女が、何故女性解放運動を?」
朴「そうね。私が、夜音の一番の親友だったからよ。私だけが夜音の親友で、常に側に居る事が出来たから、私は選ばれた――雷鳥は私を選び、私に夜音を任せた。私にしか出来ないことを…」
ゲーテ「初耳だな…」
朴「夜音は立場上、狙われる身。私が彼女を守らなくてわ」
――――。
私は、密かに夜音を守り続けた。夜音を付け狙う悪の組織から、国家権力まで。
毎日が闘いの日々だった――そんな時、私の奮闘が組織の幹部の目に留まり、組織へ誘われた。
バイロン「君は雷鳥に選ばれた。夜音にとって君は特別な存在で、君の力が必要だ。我々『新しい太陽』へ加わり、夜音の為に働いてくれ――」
朴「任せて!夜音は私が守る!」
――――。




