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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯3 おとめ達
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側車に乗って

 外をのぞくと警官けいかんたいが今にも突入とつにゅうしそうなところだった。


 このままただつかまるだけならケジメにならない。それなら最後まで戦い、派手はでった方が良い――。


 それが手向たむけに…。


 しかし、それが一体何になるのか…。


 き上がった虚無感きょむかんは、自分の人生とかさなり、垣間かいま見たようだった。


ぱく夜音よね――』


 いよいよ警官隊が突入しようとし、覚悟かくごを決めたその時。一台のあかバイが、とびらやぶり工場内へ飛び込んで来た――。


 警官隊が突入して来たと思ったが、そこに乗っていた人物はセーラー服を着ており、髪が金色にかがやいていた。


 いきおいよく飛び込んで来た側車そくしゃの付いた赤バイは、私の目の前にまり、私をおどろかせた。


 そこには夜音が乗っていたのだ――。


夜音「――ってて。停まるのは右手だった…」


朴「嵐山あらしやま――夜音よね


夜音「私を探してるって聞いてね――お前から私に会いに来るなんてめずらしい。何か用だったか?」


 あきれるやら、安堵あんどしたやら。私はつい笑ってしまった。


朴「フフッ、貴女きじょは会うたびに私の邪魔じゃまをするわね――初めて会った時をおぼえている?あの時も寸前すんぜんに邪魔された」


夜音「――朴」


朴「私の事を何も知らないのに、余計よけいなお節介せっかいき、まとい、私の心に土足どそくみ込んだ。私はそんな貴女が嫌いだった――」


夜音「朴――ごめん、何言なにいってるか解んない」


朴「…あ、ありが……ありが――」


 と、悠長ゆうちょうな事をしていたら、夜音に続けとばかりに警官隊が突入して来た。


 抵抗ていこうしなければ殺されはしないだろうが今更いまさらおそい。


 このおよんで未練みれんが、後悔こうかいせてきてしまった。


 学校へ行けば良かった、夜音を探すんじゃなかった、自分の気持ちに正直しょうじきに生きれたらと――。


夜音「れ、朴!まだ間に合う!――お前は、まだ生きてる!」


朴「――!!」


 私は、夜音の乗る赤バイの側車に飛び乗った――その時私は、ただ々込み上げて来るものをおさえきれずにいた。


 ――夜音の運転では死にかけたが、おかげで警察隊から逃げる事が出来た。


 道中どうちゅう恐怖きょうふで気が付かなかったが、いつの間にか私は自由じゆう文化ぶんか学園がくえんの前までれて来られていた。


夜音「どうやら間に合ったようだな」


朴「?――どうして此処ここに?」


夜音「今に分かる。あいつも待ってる」


 あいつ等?


不良ふりょうむすめA「ってだぜ、朴!」


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