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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯3 おとめ達
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痛み

ぱく「今思うと、私はそうなる事をのぞんでいたのかもしれない…」


 あんじょう結果けっかはボコボコにやられた――。


 全身ぜんしんいたみ、横たわる私は、動く気力きりょくさえのこっていなかった。


 それでも意識いしきははっきりしていた。死にかけたはずが、死ぬどころか無理むりやりかされている気分だった。


朴「その時か、自分が生きていることを知ったのは――皮肉ひにくにも、死ぬ以前いぜんに、自分が生きていることを知らなかった」


おとめ「………」


 どのくらいっただろうか、体を動かせるようになり、き上がろうとした時、見知みしらぬ人物が手をべてきた。


 金髪きんぱつの女性――外国人か?


 金髪に威圧いあつされた私は、差し伸べられた手をつかまされ、立たされていた。


金髪の女「随分ずいぶん楽しそうなことしてるじゃん。あたしもぜてよ」


朴「貴女きじょは…、誰?」


金髪の女「もう忘れたのか?――夜音よね嵐山あらしやま夜音よねだよ」


朴「かみ…、違う」


夜音(金髪の女)「めたんだよ、これであたしも、ちったぁそれらしく見えるだろ」


朴「何故なぜ?」


夜音「おぼえとけ朴、こういうのをハイカラっていうんだ」


 それからか、金髪にった夜音は私に付きまとう様になった。


 自然なほど不自然に金髪をたなびかせ、セーラー服のスカートはくるぶしまでばし、両手はかくしにしまい、背中せなかを丸め闊歩かっぽしていた。


 それで私に付いて来るのだから、私以上に目立めだってしまい、いつも以上に人の視線しせんさった。


 今までとはちがつめたさ、ややかな視線。気になって仕方しかたなかった。


 夜音は目立ちぎた。


 目立ち過ぎるがあまり、私は悪さが出来なくなってしまっていた。


 その代わりといってはなんだが、別の不良ふりょう女学生達に目を付けられるようになった。


 私のうわさもあっただろうが、夜音の金髪は彼女達をせたのだろう。


 夜音の金髪は正直しょうじき、私もうらやましかった。


 そんな時か、夜音の金髪をねたんだやつが、私を人質ひとじちに夜音を呼び出した事があった。


夜音「こんな事して、ただむと思ってんのか?――」


不良女学生A「目障めざわりなんだよ!お前も、お前の髪も!」


夜音「朴をはなせ、ねらいはあたしだろ――お前()、こんな事してて楽しいかよ?さん悪事あくじはたらいて、たされているのか?」


不良女学生B「お前にはわかんないだろ?髪も服も自由に出来ない世の中で、アタイ等が女学生でいる意味なんて!」


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