背景
おとめ「戦争を、彼女達は戦争を作っていた。そして、貴女も――あの時、私は逃げ出したのに…」
朴「――あの場に居合わせたのは、夜音ただ一人だった。貴女じゃない。貴女の言っていること私分からない」
おとめ「それでも良かった、貴女が無事で本当に良かった――あの後、軍需工場へ戻った後、一体何があったの?」
朴「何を言っているの?夜音に連れ出され、そのまま逃げたわよ」
ゲーテ「朴、お前こそ何を言っている?お前は何処にも行ってはいない。お前はあの時、死――!」
仮面の女「思い出した…。朴はあの時、確かに死んでいた――」
ハイネ「何を言って、そんな馬鹿なこと――彼女は今ここに。こうして生きている」
おとめ『――これは、魔法の所為?走馬灯での出来事が現実に?でも何か変だ…私の見た走馬灯と実際に起こった事、彼女の記憶、それらが、或いはどれかが間違っている。食い違っている』
ハイネ『これも魔法の力なの?――何故全員の記憶が違っているの?彼女、本当に生きているの?』
おとめ『私が聞きたい位――唯、考えられる可能性は魔法しかない。私が見た、あの日の走馬灯では、彼女を助けられなかった。しかし、彼女は生きている。多分、魔法で走馬灯に干渉した所為で、現実が変わってしまった。(私以外の誰かが。しかし、それが出来たのは――)』
ハイネ「ミス・八乙女は、ある走馬灯を見たらしい。その走馬灯では、彼女、ミス・朴が亡くなっていたらしいのです――それは本来のあるべき姿なのかもしれない。しかし、何故ミス・八乙女はその様な走馬灯見たのか?それは、ミス・朴を助ける為!全ては今日この日の為だったのです!」
ゲーテ「馬鹿々々しい。朴に魔法を証明させる為生かしたというのか?」
仮面の女「では、何故我々の記憶と、朴の記憶が違うの?八乙女さんとも話が噛み合っていないようだが」
おとめ「それは、私ではない人物がそう願ったから――」
朴「――!?」
ゲーテ「それは誰だというの?」
おとめ「夜音…、嵐山夜音。彼女が願い、貴女を助けた」
ゲーテ「夜音が?どういうこと――彼女が魔法を使ったというの?」
おとめ「私は彼女の走馬灯を見た――信じられないだろうが、魔法は私に、夜音の走馬灯を見せた。それが朴さんを救う為だとしたら、私ではなく、夜音の願いだと思う」




