女学生A
ゲーテ「丸め込む算段はついた?茶番はこの位にしよう――ハイネ。元々我々の目的は同じ筈だ」
ハイネ「大統領選挙に立候補するなら、『OZ』の大統領にでもなるのね」
おとめ「これ以上、私が魔女である事の証明は出来ません。魔法も使えないのだから――唯、私が魔女である事を証明出来る人物なら一人います」
仮面の女「――誰です、それは?」
おとめ「彼女です――貴女。ね、でしょう?」
ゲーテ「朴が!?何故彼女が――朴!一体どういうこと?」
おとめ『朴…』
朴(走馬灯で見た少女A)「お役に立てたらいいのですが、私に出来る事は何もありません――私に頼る時点で当てが外れている」
おとめ「私は貴女をよく知っているわ――夜音の親友で、目付役」
朴「貴女、学園の――いえ、その事を知らないのは夜音くらいなものよ」
おとめ「それだけじゃない。軍需工場で起きた事の真相から、『乙女画報』の隠し場所まで。貴女の青春の一ページ、見させてもらったわ」
ゲーテ「――『乙女画報』は読むなと言ったでしょう」
朴「今はもう読んでいません――でたらめを言うな。この、自主規制!」
ハイネ「軍需工場?あれは事故だったのでしょう?――貴女等、何か関係が?」
ゲーテ「あれは確か、バイロンが――」
仮面の女「いやっ、ちょっ――ゴホンッ。私は、ゲーテさんの指示と聞いております」
ゲーテ「待って下さい、それは今関係ない。論外」
ハイネ「しかし、彼女はそれを知っている。魔法の力で見たのよ、貴女達しか知らない何かを」
おとめ『事故って何の事?』
ハイネ『えっ?知らないの?――少し前に、学徒動員に使われていた軍需工場で火事が起きたの。そこではある学園の女学生達が働いていたのだけれど、その学園の創始者が『雷鳥』だった。その所為で火事を起こしたのは女性解放運動だと疑われ、『雷鳥』は警察から追われる身に…。その後、事故という事で解決はしたけれど』
ゲーテ「貴女が何を知っているというの?あの工場で一体何をさせていたのか――貴女に解る?」
ハイネ「確か、銃弾や、爆弾などの兵器を――」




