―――。は、時間経過や、過去…
ハイネ「場所は解らないが、『女性街』がそれを証明している。ここは『OZ』の大使館そのものなのだから」
ゲーテ「貴女が勝手にそう思い込んでいるだけでは?何ひとつ証明するものが無い――差詰め、この教会を、このステンドグラスを見たのでしょう」
ハイネ「そのステンドグラスが証明している。魔女も『OZ』も――『女性街』の存在も説明がつく」
ゲーテ「貴女はこの国に来てまだ日が浅い。この国の歴史を知らない――バテレン弾圧、隠れ教徒、踏絵。火炙りされたのは魔女だけではないのですよ…」
ハイネ「この国の歴史がそれだというの――そんな…そんな事……ありえない」
ゲーテ「忌むべき歴史はどの国にも存在する。貴女の国もそうでしょう?」
ハイネ「………」
仮面の女「――少し落ち着いてください。冷静に」
ゲーテ「その前に、八乙女さん。貴女は何か反論はある?」
おとめ「ひとつ。彼女は…一体――」
(走馬灯で見た)少女A「貴女、何処かで?――」
――――。
ハイネ「私は此処へ何もなしに来た訳ではない…。確かに確証は無いが、此処は『女性街』であり、『OZ』でもあるんだ――二代目なら解ってくれる筈だ…」
おとめ「――私が此処を『オズ』だと感じたのは、私が此処へ来れたから。唯それだけ。でも、生きて此処へ辿り着いた、それだけで私はそう思わずにはいられなかった…」
ハイネ「…見たの?走馬灯――」
おとめ「行くのでしょう?『オズ』へ。『女性街』から――その為に貴女は此処に居る」
ハイネ「勝算でもあるの?」
おとめ「彼女――彼女は何故此処に居るの?裁判に関係でもあるの?」
ハイネ「彼女は、私もよく知らない。彼女がどうかしたの?」
おとめ「私の見た走馬灯に彼女が出て来た――その時はとても嫌な予感がして、つい彼女を、走馬灯を変えてしまった。もし、少しでも何か変化があれば…」
ハイネ「その影響が出ているというの?仮にそうだとしても、それをどう証明するの?」
おとめ「夜音なら…或は――」
――――。




