人物「セリフ」
黒いドレスの女「――我々は彼女に、死刑を求刑したいと思います!」
ハイネ「ミス・ゲーテ!一体何を!?」
ゲーテ(黒いドレスの女)「落ち着きなさい。それは貴女等が魔女と証明し、それを踏まえての話よ。もっとも、証明出来ればの話だけれども」
ハイネ「魔女だと証明する為の裁判なのに、それが出来たら死刑だなんて――」
ゲーテ「安心なさい、出来なきゃ無罪放免よ――もっとも、『オズ』は諦めてもらうけど」
仮面(能面)の女「さて――貴女、名前は何というの?」
おとめ「八乙女…、ツクス」
ゲーテ「では、八乙女さん。貴女は魔女と呼ばれる存在だと聞いています――自身が魔女である事を証明する事は出来ますか?」
おとめ「…いいえ、今は――」
ゲーテ「では、貴女は魔女について、何処までご存じで?魔女というものについて少し、説明していただけませんか?」
ハイネ「それは私が説明しましょう――」
ゲーテ「私は彼女に聞いています。どうですか?八乙女さん」
おとめ「私は…つい先日、自分が魔女である事を知りました。以前から自分のそれを知ってはいましたが、それが魔法で、魔女そのものである事は知りませんでした」
ゲーテ「魔法とは?」
おとめ「――そうとしか言えない出来事…」
ゲーテ「具体的には?」
おとめ「――貴女は他人の走馬灯を見た事がありますか?もし、見た事があるならそれは魔法かもしれない」
ゲーテ「……」
ハイネ「――彼女は、魔法で銃弾を弾いて見せた。もちろん、私の目の前で」
おとめ『私そんなことしたかな…』
ゲーテ「何故それが魔法といえるのですか?」
ハイネ「貴女にそれが出来て?」
仮面の女「では、彼女が銃弾を防いだから魔女だと?」
ハイネ「彼女は『OZ』を知っていました。状況的にそう考えるに決まっています」
ゲーテ「貴女、魔法とは何か知っていて?」
ハイネ「具体的には断定出来かねますが、私の国の書物では――」
ゲーテ「論外ね。この際貴女のお国は置いておきましょう――『オズ』についても教えてください。それは何処にあるの?本当に実在するのですか?」




