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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯2 もう一人のおとめ
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法律

 帰りはちゃんと正門せいもんまで案内あんないされ、どう々と帰る事が出来た。


 私達が侵入しんにゅうした場所から、かどがり程無ほどくした所に、これまた立派りっぱな正門がった。


 今思いまおもえば、かぎかかっているとはいえ、人はつねわけではなさそうで、高さも然程さほどなく、しのむならこっちでも良かったのではないだろうか――。


 そんなどうでもいいことや、裁判さいばんについて考えていた所為せいで、自転車の事をすっかり忘れ、家にいてからその事に気が付くのであった。


 次の日――。


 昨日の出来事について心労しんろうし、自分がどうやって魔女まじょだと証明しょうめいするか考え、(てはみたが思い付かず)またこの立派な門の前まで来ていた。


「グッモーニン、ミス・八乙女やおとめ。聞いたわよ、裁判の事。まるで魔女まじょ裁判さいばんね。私の国ではよくやっていたらしいわ。やることはまったぎゃくだけど――というわけで、貴女きじょが魔女だと証明出来ないと私まで此処ここに居られなくなるわ。まさに一心いっしん同体どうたいね。全力で弁護べんごするわ、がんばりましょう」


 女性街じょせいがいの正門であろうこの鉄柵てっさくしにあらわれた彼女は、朝からおもいことをさらっという。


 しかし、どうやら今日は、私を招待しょうたいきゃくとしてむかえてくれているらしい。


「ハイネ…さん。最初に言っておくことが有るわ――今日、私は魔法まほうを使え…使わないわ」


「フ~ン、そう。なるほど――もとい使えない。魔女裁判とはいえ、法律ほうりつだからね。貴女のいるこの柵のこうの法律では魔法は使ってはいけない。使わないで魔女だと証明しなくてはいけないわ」


国際法こくさいほう――本当にそんなものが存在そんざいするの?」


「少なくとも彼女達はそれにのっとはず――覚えといて、重要じゅうような法律を。『魔法は原則げんそく使用しよう禁止きんし』。たとえ裁判でもね」


 そういうと、彼女はようやく門を開け、中に入れてくれた。


 『女性街』には裁判所さいばんしょがあるのか、それとも今日も『六鳴館ろくめいかん』なのだろうか。


 彼女は歩き出し、私を何処どこかへみちびいた。


 道中どうちゅう、彼女は国際法についても教えてくれた。


 原則魔法が禁止されている事。その中でも『政治せいじ』『宗教しゅうきょう』『戦争せんそう』『自然しぜん動植物どうしょくぶつ』『人体じんたい』への使用が禁止されていることを。


 そもそも魔法が禁止されているにもかかわらず何故なぜそんな事をわざわざいうのか――。


 それは『オズ』という国の法律が関係かんけいあると、国際法と自国の法律は違うと…。


「例えばA国では国際法で禁止されていることをのぞけば、原則魔法を使える――例えばB国では許可きょかさえりればなんにでも魔法を使える」


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