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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯2 もう一人のおとめ
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約束

「ねぇ…。一体どこに行くの?――それに、何故なぜ誰もないの?」


馬鹿ばかか?目の前に見えるでかい建物たてもの、あそこに行くに決まってんだろ――なんだぁ?今更いまさらビビってんのか?」


みな舞踏会ぶとうかいため、目の前の建物『六鳴ろくめいかん』に居るわ――それと、誰も居ないのは好都合こうつごうよ。見つかったら貴女きじょただではまないわ」


「…どうなるの?」


「フフッ。ここは大使館たいしかん治外法権ちがいほうけんよ――警告けいこくなしでたれてもおかしくはないわ」


 冗談じょうだんにしても、何を言っているか分からず、笑えない――。


 それにしても、彼女は私をどう思っているのだろうか。まもってしいとはいわないが、彼女にとって私はそれだけの価値かちがあるのではないだろうか。何か、もっと、こう…。


「それはそうでしょう。貴女はまだ、招待しょうたいしていないのだから」


 まねかざるきゃく。ならば、何時いつならいいのか。今なら何が問題なのか?


「お前、自分がお客様きゃくさまとでも思っていたか?――あたし達は、やつらのてきだぞ。最悪さいあくころされるかもな」


 思ってはいない。思ってはいないが、むねいたいのは何故なぜだろう――というか、何をさせる気だ彼女?


「ウップス!私はノータッチよ。二人でやってね――何かあっても私の名前は出さないように」


「いいの?私が魔女まじょで、『オズ』のため必要ひつようなのでしょ――問題もんだいを起こしたら、逆効果ぎゃくこうかじゃない?」


くち説明せつめいするよりばやいわ――それに、舞踏会を滅茶むちゃ苦茶くちゃにしてもうと私も助かるし。頑張がんばってね」


 そういうと彼女は来た道を戻って行った――とはいえ、私にはその気は無かった。


 魔法まほうの使えない今、どうこの場をり切るか…。


 私はただ万千まちたまきとほんの少し、少しで良いから話がしたかっただけで、出来ればこの女性――ハイネさんから『オズ』についてくわしく聞きたいところだった。


「私も待ってようかな…。今日だけで何度なんど死にかけたことか――」


「はぁ~?何言ってんだお前。約束やくそくしただろ?組織そしき壊滅かいめつさせて、ここをあたし達の秘密ひみつ基地きちにするって」


 そんな約束はしていない。


「それで、あたしを『オズ』へ連れて行く――」


「貴女!?そんな約束は――」


「しっ!聞こえる――」


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