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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯2 もう一人のおとめ
33/131

再び

「ちょっと…はぁはぁ、やめて。は、話を聞いて…」


「チェ――スト!!」


 ガシャ――ン!


 私の自転車が見るも無惨むざん姿すがたにされた時、私の目の前もくらになった。


 ――――。


「――きろ、おい、起きろ!おーい。生きてるか?」


 私、いつの間にか気をうしなっていたのか。魔法まほうの使いぎで、体力の限界げんかいが来たのだろうか。


八乙女やおとめツクスだな?」


「?。嵐山あらしやま夜音よねでしょう?」


 たおれたからと言って、そこまではわすれないわ。心配しんぱいしすぎ。それにまだほおが痛い…。またたたかれたのかしら?


最初さいしょに言っておくが、これはめているだけだ。外人じゃない」


「それは知っているわ。何度なんども同じことを言わないで。頭痛ずつうがするわ」


「それもそうだな、さん走馬灯そうまとうで見たわけだ――たがいに、互いの秘密ひみつを知った。というところか」


 ?それはさっき聞いた。彼女は何故なぜかえし同じことを話しているの?


 少し前、会ったばかりの時のように――それも彼女の性格かしら。


「それよりお前、なん怪我けが一つしてないんだ?魔女まじょだからか?魔法を使ったのか?――あたしにも見せてみろよ、魔法を」


「何を言っているの?散々見たじゃない。今じゃ、貴女あなたの方がうまいくらいよ――それに、もう体力が無いわ。これ以上はまた倒れてしまう」


「はぁ?私が使えるわけないだろ――そうだな…、あの自転車。あの自転車をばして見ろ」


 こんなに都合つごういことが起こるだろうか――しかし、そうとしか考えられない。


 時間がもどっている――。


 彼女は自分が魔法を使えることも知らず、呪文じゅもんのことも走馬灯で見ていたとしても聞こえてはいないはず。まだ知られていない――。


 巻き戻っただけだとすると、私は魔法を使えないままだろう。今それをたしかめる訳にはいかず、彼女に呪文を知られる訳にはいかない。


今更いまさらかくす訳ではないけれど、今は使えないわ――それより、急ぎましょう。女性街じょせいがいへ」


えない女だ。手のうちは見せないか――それより、何処どこまで知っている?あたしのことを…。女性街へ行くとは言っていないが」


「そう?でも、行くのでしょう?女性街へ」


「言っとくが、あたしはまだ、お前を魔女と信じた訳じゃない。魔法をこの目で見るまでは、な――それに、お前に協力きょうりょくする義理ぎりも無い」


貴女きじょに一度だけ魔法を使わせてあげるわ。女性街へ私をれて行ってくれたらね――」


 ブロロロロ――。


 彼女はあかバイにまたがり、起動きどうさせた。


れ――約束やくそくだぞ」


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