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インターミッション 本作の世界観60 ー 長剣2ー

 蘊蓄回です。

 オークショット分類を視覚的に解説します。

 図は、Eward Oakeshott(1916-2002)("Sword in The Age of Chivalry", 1964,図はWIKIの public domain 画像を加工)によるヨーロッパ中世長剣の類型よりX型〜X III型を抜粋したもの。

挿絵(By みてみん)

 円形の柄頭ポメルや十文字のフォルムが不変のまま。XII,XIII段階からヒルトの長いものが登場し、そちらが主流になって行きます。

 X,XI段階では柄は片手の拳幅しか有りません。鍔と柄頭が拳を挟むように固定して、確固しっかりしたグリップを保証しています。

 バイユーのタペストリーには凧盾の裏側に左手で持つハンドルが描写されており、剣も片手で持つものであることが分かります。

 Sachsenspiegel彩色写本では、十二世紀末成立のハイデルベルク写本では1例(?)を除いて全てがこの片手タイプ。しかし1350年前後成立のドレスデン写本では全て片手半タイプに代わっています。


 この片手半Anderthalbhänderタイプの登場により、剣の多彩なコントロールが可能になり、フィオリの武術指南書にみられるような様々な剣技が発達したものと思います。

 無論、ポメルによる柄当てや鍔による殴打は片手剣(騎士剣Ritterschwert)の時代から有ったでしょう。しかし剣の刃の方を握って柄や鍔で敵を殴るというMordhauのような戦法があったとは思えません。


 しかし刃は鋭いのに、剣の身を握って鍔をハンマーのようにして敵を殴るなど、よく手が切れないものだと思いますが、切れないようです。

 ちなみに相澤中佐が永田鉄山軍務局長を斬殺した事件では、とどめに銃剣の要領で刃を左手で握ったとき指が切れたとのこと。西洋剣でも上記Mordhauはともかく、Posta di Crose Bustardaのように刃の方を握ってしまう剣技は数多くあります。

 不思議です。


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