最終章 第61話 神格調律—オーケストラ・エンハンスー
神格調律——オーケストラ・エンハンス
「——全艦、神格調律起動。オーケストラ・エンハンス——!」
オーラ・タクトが、大きく振られた。その手の動き一つで——各艦に光が走った。
能力「神格調律」発動:各艦の主砲音波が三倍から五倍に増幅。
特殊機構「龍咆の連奏砲」が全艦同時起動。
艦隊の奏者たちに精神安定・集中力最大化の「音魂加護」を付与。
守護龍たちが神のリズムに共鳴し、超覚醒状態へ。
世界が——音で満ちた。
サーガラ艦「神楽翔翔」——管楽器が五倍の旋律を放ち、音波旋風が帝国の陣を切り裂いた。
マナシ艦「蒼天楽翼」——弦楽合奏が四倍の範囲で広がり、拘束音波が敵を封じ、癒しが味方に届いた。
ウハツラ艦「雷鳴轟天」——打楽器が五倍の衝撃で爆発し、電気共鳴砲が帝国の兵器を一斉に無力化した。
タクシャカ艦「紅蓮旋風」——金管と声楽が三倍の速度で疾走し、炎と音波が防壁を焼き尽くした。
ヴァスキ艦「鋼鉄鼓舞」——重低音が五倍の重さで震わせ、鼓動音波が帝国軍の意志を完全に圧倒した。
ナンダ艦「翠嵐旋律」——治癒の音波が四倍の効果で広がり、戦場全体の味方が力を取り戻した。
サナンダ艦「氷刃冷音」——凍結音波が敵を拘束しながら、七艦の旋律を一つに繋ぎ合わせた。
アナンダ艦「光耀神楽」——合唱隊の声が天を貫き、光の柱が——虚無核への道を照らした。
マエストロの指揮による三倍から五倍のブートアップが——
八艦全ての音楽に適用された瞬間、その音はーー
——この世界に生まれてから一度も聴かれたことのなかった——大陸始源の交響楽となった。




