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最終章 第52話 カイとヴォルガ
三 カイとヴォルガ
——東の戦線 重装部隊が展開していた。
帝国の精鋭——四百人を超える数だった。
「数が多い」カイは静かに言った。
「倒す必要はない」ヴォルガは答えた。
「時間を稼げばいい」「どちらが先に倒れるか、競うか」カイは言った。
「負けた方が——朝食を作る」ヴォルガは笑った。
「乗った」水流剣と、帝国最強の剣技が——並んで走った。
「……相性がいいな」カイは戦いながら言った。
「一人の方が、楽だと思っていた」ヴォルガは答えた。
「俺もそうだった」カイは言った。
「でも——一人より、遠くまで行ける」
「ラベルの言葉か?」
「そうだ」
「ならば——今夜は遠くまで行こう」




