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第27話 三角形の内側に生まれた町

幕間 三角形の内側に生まれた街


 八峰守護龍結界が完成してから、二ヶ月が経った。


 変化は——想像より速かった。


 絶対不可侵の三角形の内側に、人が来始めた。


 最初は少なかった。


 帝国の支配を逃れた難民が数家族、創音王国の噂を聞いて北上してきた。


 次に、各国から送られた開拓民が加わった。


 そして——精霊の安定を感じ取ったのか、各地の流れ者や冒険者が、この地を目指してやってきた。


 三角形の中心部、アナンダ峰の麓に——街が生まれ始めていた。


「増えてきたな」カイは街の様子を丘の上から見ながら言った。


「先月の倍はいる」ラベルも隣に立って、同じ景色を見ていた。


「精霊の気配がいいから——住みやすいんだろうな」


「アナンダ結界の効果だ」ウィークが後ろから来た。


「回復の結界が常に働いている。疲れた者が、この土地に来ると回復する。それが噂になっている」


「癒しの土地——か」ルーナは静かに言った。


「そして——」ウィークは書物を見た。


「問題も来ている」

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