第十三話
翌朝はからりと晴れて、空の青い心地よい天気だったが、学校に向かうシロの足取りは重かった。ハマサキやニコラのことで頭がいっぱいで、代わり映えのしない通学路の景色は、いつも以上に目に入らない。学校が引けたら一刻も早く地下室へ向かおうと、とにかくそればかり考えていた。
しかし、教室に一歩足を踏み入れると、それまで頭の中にあったものとはまったく違った印象が、唐突に彼女を襲った。
というのも、その日の教室には、ぼうっとしていたって気づかずにはおれない、異様な光景が広がっていたからである。具体的には、黒板一面に、大量の写真が貼られていたのである。それは、最初の一瞥ではまず、灰色がかった大雑把なモザイクとしてシロの視界に飛び込んだ。しかし、ちょっと目を凝らしただけで、その写真のすべてに、一枚残らず実に丁寧に、かの変人中学生が映りこんでいるのが見て取れた。
シロは、黒板の前で棒立ちになると、驚きのあまりあんぐりと口を開けて、写真を見つめた。モザイクを構成する四角い紙片の中には、シロの必死の形相と、ネオンの滲んだ夜の景色とが、玉乗りをしながら撮ったみたいにひどいブレようで写っている。ときには彼女のあごが異常にクローズアップされていたり、またときには背後の無関係な通行人が奇跡的にこちらを向いて主人公然としていたり、普通のカメラマンなら決して採用しないであろう奇抜な画角で撮られたそれらの写真は明らかに、昨晩、シロたちが劇場から逃走しているときにミスター・パパラッチが撮影したものであった。どうしてこんなものがここにあるのか?この田舎町から特急で三駅離れたコンクリート街にばらまかれたこれらの写真が?悲しいほどみっともない姿を切り取られた当の被写体には、さっぱりわからなかった。
茫然と写真を眺めていると、後ろから、聞き慣れた声が聞こえてきた。シロより早く登校して来ていた真理恵が、彼女の傀儡たちとお喋りをしているのだ。
「昨日、映画を観に行ったの。それで、帰りにばったり、小学校の頃の友だちに会ったのよ。久しぶりに会えて、嬉しかったわ」
「へえ、いいね」
「でね、聞いてよ!その子、映画館の傍の劇場に、お笑いライブを見に行ってたらしいんだけど、なんでもそこで、大変なことがあったそうよ」
「大変なこと?」
「大大大迷惑なお客さんが居たみたい。公演中に写真を撮りまくってライブをめちゃくちゃにした挙句、逃げ出しちゃったんだって」
「ええっ」
「せっかく盛り上がってたのに、その人のせいでライブが止まっちゃったらしいわ」
「何それ、最悪じゃん」
「酷いでしょ?そんな酷いこと、いったい誰がやったんだろうね!」
その声のボリュームは、半径一メートル以内に居る相手に向かって話すにしては些か大きく、わざと黒板の前に佇む仇敵の耳にまで届くようにしていることは、明白であった。してみると、"そんな酷いこと"をしたのが本当は誰なのかも、よくよく心得ているに違いない。
昨夜、あの街には真理恵も居たのだ!誰がわざわざこの写真を拾い集めて、ご丁寧に、皆の目につくよう黒板に貼り並べたのか……シロにはすべて合点が行った。それと同時に、大きな岩に頭からのしかかられたような、絶望的な気分に駆られた。騒ぎを起こしてしまってただでさえ自責の念でつらいのに、よりによって、いちばん見られたくない人間に、その失態を見られていたのだ。そして、その人間は水を得た魚のように、さっそく、自分に歯向かった生意気な変人の醜聞をクラスじゅうに広めてやろうとしているのだ。シロは、会話の聞こえてきたほうを見ないよう、黒板に顔を向けたまま、震える唇をぎゅっと噛んだ。
すでに教室に居た数人の生徒たちは、真理恵と子分たちの芝居がかった会話を聞くと、くすくすと笑った。おそらく彼らも、"そんな酷いこと"をした人物が誰なのか知っているのだろう。
「あら、鵜代、来てたの。おはよう」
突然、まるで今気づいたかのように、真理恵がシロの背中に向かって声をかけた。ドレスを汚された一件以来ひとことも言葉を交わしていなかったというのに、毎日挨拶をする仲のような、気軽なトーンである。
シロは、真理恵の唐突な友だちふうの挨拶に、どんな顔をして答えればよいのかわからず、なかなか振り向く気になれなかった。しかしいじめっ子は、そんな相手の逡巡などお構いなしに、つかつかと傍まで寄って来た。
「おはようって言ってるじゃん」
シロの横顔に向かって、整った形の笑みを投げかける。すぐ傍の黒板に貼ってある異様な量の写真は、確実に彼女の視界に入っているはずだが、あたかも見えていないかのようにふるまっている。
さすがに真横からかけられた言葉を無視するわけにはいかず、いじめられっ子は、嫌々そちらに目を向けた。
「おはよう……」
最小限の声量でそう言う。なるべく言葉を発しないようにして、これ以上面倒なことを起こさずにこの場をやり過ごしたかった。
すると真理恵は、あたかも相手を心配するような、真剣な表情を作って見せた。
「どうしたの、鵜代?なんだか暗いじゃない」
長い睫毛をかわいらしくぱちくりさせる。
そういう演技は、仮面を被ることを知らない正直者の変人にとっては、気味が悪くて仕方なかった。以前は友情を無邪気に信じていた彼女も、もう騙されなかった。あまりの居心地の悪さに、黙っておこうと思っていたのに、たまらず口を滑らせる。
「どうしてそんな顔できるの」
「そんな顔?そんな顔って?」
「私のこと嫌いなんでしょ。なら、話しかけないでよ」
「まあ!嫌いなわけないわ。あたしたち、友だちじゃない」
真理恵はにこにこと笑ってそう言った。だが次の瞬間、その表情はスロットのように、冷たい蔑みに切り換わった。
彼女は、近くの机の上に置いてあったジュースの缶をむんずと掴むと、シロの頭の上でひっくり返した。
「ひゃっ」
冷えた液体が脳天に降りかかって、シロは思わず目をつむった。まぶたの上を、こめかみを、頬を、こそばゆい感触が滑り下りてゆく。相手の動きがあまりに素早かったので、かわいそうないじめられっ子には、何が起こったのかわからなかった。ただ、真っ暗な中で、甘い香りがぷんと鼻を突いた。
しばらくしてシロは、液体が目に入らないよう、慎重にまぶたを持ち上げた。細く開けた視界の真ん中には、憎々しげにこちらを睨んでいる真理恵の顔があった。
「あら、ごめんね、鵜代。わざとじゃないの。手が滑っちゃったのよ」
表情は硬く冷酷なのに、声だけはいまだに芝居がかってかわいく、そのギャップが気味の悪さに拍車を掛けていた。シロは呆気に取られたように相手の顔を見つめた。
「ごめんね、許してね」
そう言うと、真理恵はそっぽを向いて、つかつかと子分たちのもとへ帰って行った。
もしかしたら彼女はずっと、シロに対してドレスの仕返しをしたいと思っていたのかもしれない。自分より下等な存在に生意気にも盾突かれたことで、彼女の復讐のスイッチが押されたのかもしれない。すべてを理解したシロはうつむいて、橙色の染みのついた自分の服に目をやった。糖分を含んだ液体は腕を伝って指先まで垂れて、べたべたした。
顔を上げて後ろに居る同級生たちのほうを見る勇気は無かったが、皆の視線が自分に集まっていることは気配で感じた。さすがにやり過ぎだと思ったのか、今度は外野のくすくす笑いは聞こえない。だが、その瞬間、シロは激しい羞恥の感覚に襲われた。変人であるがゆえに、本来は、他人にどう見られるかなんてあんまり気にしないたちなのだが、"自分はいじめられている"という事実、そしてそれを他人に知られることは、どうしてか、彼女をひどく惨めで恥ずかしい気持ちにしたのだ。服に染みた液体の冷たさや、真理恵の憎々しげな表情よりも、第三者から弱い存在と認定されることのほうがつらかった。
廊下のほうから、のんびり登校する生徒たちの気楽でやかましい喋り声が聞こえてきた。じきに先生も教室に入って来るだろう。シロは顔に付いたジュースを拭うと、黙って黒板に貼られた写真を剥がし始めた。皆に見られているのを感じながら、誰とも目を合わさないよう、目標物だけに視線をやって、とにかく急いで手を動かしてゆく。いじめの証拠を早く消してしまおうと思った。自分の必死の形相が映る写真そのものが恥ずかしかったのもあるし、また、先生には特に"自分はいじめられている"という事実を知られたくなかったのだ。
一限目が始まり、それから下校時刻を知らせるチャイムが鳴るまで一日じゅう、シロは暗澹たる気持ちに包まれ、授業になど集中できるはずもなかった。真理恵は朝の事件以降、自分の世界からシロという存在を消してしまったらしく、いつも通り彼女を無視し続けるだけで、さらに攻撃を仕掛けるようなことはしなかったが、それで彼女が安心できるわけでもなかった。休み時間になるとすぐに運動場の洗い場まで走って、ジュースまみれの頭と服を洗ったけれど、甘ったるいオレンジの匂いは身体に染みついて、先生に朝のことがバレやしないかと授業のあいだじゅうずっとびくびくしていた。とにかく早く学校が引けてほしい、それだけがそのときの彼女の願いだった。
六限目が終わると、シロは誰とも目を合わせないよう、逃げるようにして校舎を出た。先生や同級生たちから離れることができて、自分の問題に関してはとりあえず心が軽くなり、次は、ガラクタたちに対する心配へと思考が切り替わった。利他的な変人は、自分もかわいそうな身であるというのに、今頃ひどく落ち込んでいるであろうガラクタたちを早く励ましてやらねばと、黄金色の夕陽に照らされた町はずれの田舎道を急ぐのであった。
しかし、赤レンガの洋館まで辿り着くと、追い打ちを掛けるかのように、新たな災難が哀れな変人を待ち受けていた。
「これは……」
シロは、昨晩とはすっかり姿を変えた地下室への入り口を見て愕然とした。
昨日まではぽっかり口を開けていた井戸の上には、年季の入った分厚い木の蓋が乗っていた。さらにその上に、蓋を固定するように何本もの太い鎖が渡してある。中に恐ろしい魔物でも飼っているのかというほどの厳重ぶりだ。
昨晩の脱獄のリーダーは、井戸に駆け寄った。大切な仲間たちと自分を繋ぐ唯一の道を塞ぐ無機質な蓋を、現実のものかどうか確認するように、震える手で撫でる。錆びてざらざらする鎖を辿っていくと、同じく錆びついた南京錠に指先が触れた。小さな門番は、木の蓋の中央で、不届き者を侵入させまいと、太い鎖たちをしっかりと繋ぎ止めていた。
シロは、力任せに鎖を引っ張ってみたり、蓋を押してみたりした。だが、金属と木はわずかにずれてこすれ合い、静かな庭に不愉快な音を響かせるだけで、道を譲りそうな気配は一向に無い。しばらく虚しい奮闘を続けた後、無力な子どもはへなへなとその場にしりもちをついた。両手のひらを見つめる。酷使された手のひらは赤くなり、錆び臭かった。
井戸の傍にぼんやりと座っていると、ガラクタたちと過ごした楽しい日々が思い出された。もう彼らには会えないのだろうか?誰ひとり幸せでない、昨晩の破局が最後の別れだったのだろうか?涙がこぼれそうに歪んだニコラの瞳、苦痛に震えるハマサキの唇……あれが最後に残ったものだなんて、あのとき慌てて地下室を去らなければよかった……大好きな者たちを救うことができないまま去ってしまったという、暗く、湿っぽい後悔の念が、変人の利他的な心をじくじくと締め付けた。シロは、陰鬱な思考を払うようにぶんぶんと頭を振った。こんなふうではいけない、諦めては駄目だ……
奮闘で火照った身体を冷たい風に晒して冷ました後、シロはもう一度蓋の上に手のひらを乗せた。木の板は相も変わらずぶっきらぼうに硬い感触を指先に返したが、ふと、木材と木材の継ぎ目に細い隙間が空いているのに気づいた。薄いものであれば中に入れられそうだ。
シロは少し考えて、ガラクタたちに宛てて手紙を書くことにした。もしかしたら彼らは、地下への入り口が閉まっていることなど知らずに、脱獄のリーダーが帰って来るのを待っているかもしれない。今は下まで行けなくても、せめて、きみたちのことを深く案じているという気持ちだけは伝えたかった。鞄をまさぐり、丁度よい紙を探す。だが、授業で使う教科書やノートはどれも、真理恵にかけられたジュースが染みてしわしわになっていた。まともにインクが乗りそうなのは、黒板に貼ってあったのを回収した、みっともない逃亡犯の姿がもれなく映り込んでいる写真だけだ。嫌な想い出しか詰まっていないこんな写真を使いたくはなかったけれど、他によい紙も無い。仕方なく、ネットカフェの看板の前を必死の形相で駆け抜ける自分が映った一枚を裏返し、白い面にペンを走らせた。
"がらくたたちへ
いりぐちをふさがれてしまって、そちらにいくことができません。ごめんなさい。
みんなのことをきらいになったわけではありません。みんなのことは、だいすきです。ちじょうにあるほかのなによりも、すきです。
みんなにあいたいです。なんとか、あえるほうほうをかんがえたいとおもいます。それまで、まっていてください。
しろより
ついしん にこら、はまさきさんとなかよくしてね。"
胸の中には伝えたい思いが溢れんばかりにあったが、あまり長い文章を書くと、文字に不慣れなガラクタたちは読むのに苦労するだろう。ペンを置き、蓋に空いた隙間に手紙を差し入れた。手紙は、穴の断面をこすりながら、するりと井戸の中に落ちていった。底が遠すぎて、着地の音などはもちろん聞こえない。シロは両手を合わせて、ガラクタたちがメッセージに気づいてくれますようにと祈った。
そのとき、背後で芝を踏む音がした。
「また来てたのか」
振り向くと、そこに居たのは社長だった。不機嫌ではないが、決して上機嫌でもない、暗い顔つきで、シロのことを見下ろしている。
それまではただ湿っぽい悲しみや後悔にばかり駆られていたシロだったが、社長の姿を見るとふいに、腹の底から激しい憤りが湧き上がってくるのを感じた。思わず、ばっと立ち上がった。
「社長の馬鹿!どうして……どうしてこんな酷いことするの!」
無情に井戸を塞ぐ蓋を指差しながら、口を歪ませ、叫ぶ。憤激することに慣れない彼女にとっての、精一杯の攻撃の意思表示だ。
だが、心を乱し激しく震える子どもとは対照的に、大人は静かに首を振った。
「それは、おまえが約束を破ったからさ」
その声音は冷たく、突き放すようだった。
自分の罪をずばり指摘されると、シロは少し怯み、唇を噛んだ。しかしすぐに、絞り出すように、言葉を続ける。
「約束を破ったのは……確かに、私が悪かったけど……でも、ここまで躍起になってみんなのことを閉じ込めなくたって……まるで、檻に閉じ込めるみたいに……」
黄昏の庭の冷えた空気を伝わる抗議の声は、ひどく弱々しい。
社長は、やはり静かな、抑揚に乏しい調子で返答した。
「仕方ないだろう。おまえがこそこそあいつらを外に連れ出すというなら、こっちはこっちで予防策を取るほかない。俺はあいつらを守らなきゃいけないんだ。もしまた勝手に連れ出されて、俺の目の届かないところであいつらが危険に晒されたら、俺にはどうすることもできない。地下室に居るのがいちばん安全なんだ」
「社長は、危険だから出ちゃ駄目って、そればっかり言うけど……でも、昨日はちゃんと帰って来られたよ。誰にもバレずに」
「そんなのはたまたまだ。運がよかっただけだ。外に出ればいつ人間に見つかってもおかしくない」
そう言って、ため息をつく。
「俺だって、好き好んでおまえやガラクタたちを苦しめようとしてるわけじゃないさ。俺は俺なりに考えて……これがあいつらのためには最善だと思ってやってんだ」
中年男の顔は、なんだか疲れたようで、普段も整った身なりをしているわけではないが、今日は特に全体像がくたびれて見えた。
シロは、ほとんど泣きそうな目で、くたびれた男をじっと見上げた。相手の腹の内を探るように、ゆっくりと尋ねる。
「……もう、みんなには会わせてくれないの?」
社長はすぐに答えた。
「そうだな。駄目だ」
子どもは、口を引き結んだまま、無言の抗議を込めて、斜に相手を睨んだ。
「そんな目で見ても、駄目なものは駄目だ。おまえは一度俺を騙した。もう信用できない」
すると、その言葉が彼女の怒りのセンサーを刺激したのか、シロはふいに、再び声を荒げた。
「私が、騙したって?社長だってニコラとテトラを騙してるじゃない!」
溜め込んできたものを我慢できず一気にぶちまけたような、そんな勢いだった。
「これまでずうっと、ふたりに嘘をついて来たんでしょ!ずうっとずうっと、騙して来たんでしょ!」
社長はしばらく黙って、荒々しく息をつくシロの憤怒した顔を見つめていた。そして、怪訝そうに眉をひそめる。
「俺が騙した?あいつらを?」
そう問い返すと、やれやれと首を振った。
「まったく、嘘つきだのぺてん師だの……おまえもニコラも、昨日からいったい何を言ってるんだ?俺がいつあいつらを騙したって言うんだよ。確かに地上のことは教えないようにしてたが、別に嘘をついたわけじゃねえ」
だが、シロは怯まなかった。目一杯の怒りを込めて言い返す。
「私、知ってるんだよ!社長はふたりの本当の親じゃない……ふたりに"宿らせの灰"をかけたのは社長じゃないんだ!」
彼女の告発は、静かな庭に高く響いた。
その瞬間、それまでずっと冷静に、気だるげに相手の激情を見つめていた社長の目が、大きく見開かれた。
「どうしてその灰のことを知ってるんだ?」
ふいを突かれたような、当惑したような声でそう問う。
しかし、シロは涙を堪えるように食いしばった歯を見せるばかりで、何も答えなかった。彼女はもはや、自分とガラクタたちとを引き裂いたこの男の顔を見ていたくはなかった。
シロは突如地面を蹴って駆け出し、驚いて突っ立っている社長の脇をするりとすり抜けた。
「お、おい、待て、誰に宿らせの灰のことを聞いたんだよ」
社長は慌てて振り向き問いかけた。だが、足の速い中学生はあっというまに庭の裏口まで辿り着くと、倒れた門を飛び越えて、勢いそのまま塀の外に消えて行った。
寒空の下、疑問とともにひとり残された男は、ただ茫然とその場に立ち尽くし、シロの去って行った方角を見つめるほかなかった。




