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闇と妹と

2話目です

そして紫桜です

楽しんでいただけると幸いです

第一章 悪夢の始まりと最悪の別れ

午後4時13分頃

ここはクラスSの教室である。Sとはこの学園にあるクラスの位であるE~Sの内の最上位である。つまりこのクラスは学園内のトップの集まりと言ってもいいクラスである

「やっと訓練が終わったよ。皆もう夜遅いから皆で夜ご飯を食べない?」

私はクラスSの訓練で残った人たちに声をかけてみる。人数はクラスSに56人いる。今訓練で残っているのは49人いた。多分残りのクラスメイトはもう帰っているだろう。

「おっと星奈いいことを言うじゃん。」

そう声を上げたのはクラスSの副委員長であるサーシャである

「アルバートならもう寮に帰ったと思うよ。誘おうか?」

私は聞いてみた。いつも訓練が早く終わるのはアルバートくらいである。アルバートはこのクラスSの中でトップの実力を持つ。つまりこの学校で最強の存在だった。しかしあまりの強さのせいで友達があまりいない。なので…

「あいつが来るなら私達行かないわ。」

「俺も俺も」

あっという間に賛同していた人たちが居なくなってしまった。私は「別にいいやアルバートを誘って行こう」と思っていた。

寮は学校の敷地内にあり、全校生徒が寮生活なので寮も学園同様に広い。また部屋は相部屋で私とアルバートは一緒の部屋だった。しかし今日は「だけど…疲れたから誘うのやめよう。部屋でご飯を食べればいいや」と思い帰った。


午後4時20分頃

あのあと準備をして部屋に戻った。学園と寮は近いので結構早く帰れるのである。

「ただいまーアルバート…?あれアルバートいないの?」

ここ最近アルバートはまっすぐ寮には帰っていなかった。それは仕方がないと思っていた。アルバートの大切な妹が悪魔の襲撃で亡くなった日が今日なのである。

彼女は夜よくその幼馴染の名前を寝言で言いながら涙を流していた。それくらい大事な幼馴染だったのだと思っていた。

「いないなら先にシャワーを浴びよう。今日は疲れたし。たぶん今日はアルバートは遅く帰ってくると思うから…」

そして私は制服を脱ぎ近くの棒に制服を掛けてシャワーを浴びた。シャワールームはシャワーの音しか聞こえなかった。しかしその音もうるさくなった警報が鳴ったからだ。

その警報は学校の敷地内の探知結界に悪魔が侵入してきたということだった。私はすぐシャワールームから出て制服を着て学校に向かった。学校にはクラスEからSまでの生徒たちがもう集まっていた。その中にはアルバートがいた

「アルバート大丈夫だったの?」

「別にいいでしょ。それより星奈あなた早く戦う準備をしなさい。」

「わかってるわよ。」

そういって腰から剣の柄を出したそして魔力を剣の柄に込め刀身を作った。魔法武器である。魔力が少ないと強度が脆くなったり威力が低くなる武器である

剣を構えた途端他のクラスの生徒が大きな声で「黒いローブの悪魔達が来たぞ‼!!」と叫んだ。しかしすぐに「悪魔が少なすぎる」という声も上がった。私も見ると目視した限りでは2人しかいなかった。

私は「あの悪魔達少人数で来て攻め落とせるとおもっているのかな」と思っていたがその油断は間違いだったとすぐ思い知らされた。悪魔の一人は詠唱を始めた。周りでは「なんか詠唱し始めたぞ‼!防御だ防御‼!!」しかしそういっている間に悪魔の詠唱が終わり魔法を放ってきた。私は瞬間障壁(ソニックブロック)という魔法障壁で自分を守った。しかし瞬間障壁は上級魔法なのでクラスが低いとできない魔法なのである。

悪魔が放った魔法は私たち全体に当たった。瞬間障壁は一瞬で粉々になった。「この威力だとまさか…」と思いほかのクラスたちを見るとクラスS以外の人は倒れていた。

クラスSの人たちは「嘘だろ…」や「一瞬で私たち以外を……」皆不安に苛まれていた。私も「この威力の魔法を詠唱を短時間発動したなんて…もっと強い魔法を発動されたら…怖い」怖いと思っていた。しかしアルバートは不安など全く見せなかった。しかしその顔は少し怒りを覗かせていた。「みんな怖がっているんじゃないわよ‼!!私たちはクラスSなのよ‼この学園で最強なのよあんな敵なんか私が‼!!!」と言って浮遊魔法で空を飛び空中にいるもう一人の悪魔に剣で攻撃を仕掛けたが悪魔が細長い剣をだし防いだ。

そこから黒いローブの悪魔とアルバートとの戦いが始まった。私たちもアルバートと戦おうとしたが最初の黒いローブの悪魔が私たちを強力な結界で閉じこめたせいで全く手助けができなかった。

一言でいうとこの学校で最強の滅闇士のアルバートでも黒いローブの悪魔とは防戦一方の互角な戦いだった。

アルバートは(らち)があかないと思ったらしく

「っちそこらへんの雑魚悪魔じゃないらしいわね。じゃあ本気を出そうかしら。私が得意とする氷結魔法その内の一つ私だけの魔法。すべてを凍らす氷よ我が意志を伝い万象の形となりすべてを凍らせ‼!アイスオブスキューラー!!」

アルバートが放った氷結魔法は空中に氷の槍ができ触れたり貫いたものを凍らせる槍だ。それが黒いローブの悪魔の心臓を狙った。

しかしローブをかぶった悪魔は躊躇なく氷の槍に手を伸ばした。

「馬鹿じゃないの?そうすればあなた自身が手から凍るのに」

アルバートは相手の黒いローブの悪魔に対して自慢げに言ったしかし

「すべてを焼き尽くす魔人イグニスよ我が手に宿り万象の形となり焼き尽くせ‼!イグニスチェイン‼!!」

黒いローブをかぶった悪魔は魔法を詠唱すると手から炎の鎖が出現し、氷の槍をとかしそのままアルバートの手や足に巻き付き空中で固定し動きを封じた。

「そんな…あの槍を溶かすなんて…私の得意魔法だったのに…」

星奈は地上から戦いを見ていた。そしてアルバートのあの魔法が溶かされるなんて初めて見た。クラスSの炎魔法のトップでもあの槍を溶かせなかったものを溶かしたからだ。

アルバートが手に持っていた魔法武器が落ち地面に落ちた。上を見ると黒い悪魔がアルバートに近づいていた。そして黒いローブを外した。

アルバートは黒いローブで隠された顔を見て驚愕した。あの事件の日に死んだ妹そのままの顔だったからだ。

「アルバート懐かしいわ覚えているかしら?私のこと」

幼馴染の顔をした悪魔は話し始めた。その声は妹の声だ

「貴方達みたいな悪魔は見たことないわよ。放しなさい!!」

信じたくなかった。本来はうれしいはずの再会がこんな敵同士での再会なのだから。そして今までの復讐が全部無駄になったからだ。

「覚えていないの?私だよ」

妹は笑顔で言った。

「なんで…なんで貴方が…なんでよ!!!」

「なんでって私はあの事件のとき村にいて悪魔たちに襲われたわ。だけどね悪魔たちは私をみると連れ去ったの。そしてそこで私は悪魔になったわ。最初は絶望したわ何で私が悪魔にと思っていたわ。そして貴方が生きているのかと心配だった。だけどねだんだんねこっちのほうが楽しくなって、絶望したことも忘れちゃって今じゃ私は悪魔の3将軍の一人という存在になったの。そして貴方が生きていると聞いて会いに来たの。」

「そんな……私……ウワァァァァァ‼!!!!」

私はあの事件以来泣かなかった。どんなに苦しい修行でも耐え抜いた。どんなつらいことがあっても泣かなかった。すべては悪魔に復讐するために。

なのに…なのになのになのになのになのになのに…アルバートは泣いた。悔し涙と謝罪の涙そして嬉し涙全てが入り混じった涙だった。

「だからねアルバートごめんね今まで迎えに行けなくて…今まで恩返しできなくて」

イルナートは一つ後悔していることがあった。それはアルバートに恩返しできていないことだ。

それは事件より前までさかのぼる。

イルナートとアルバートと親は町で結構暮らしていた。

アルバートは妹のイルナートが大好きだった。しかし親はそうではなかった。毎日私たち姉妹を虐待していた。

父は何か嫌なことがあると私たちを叩き暴言を吐く。母は父に便乗して虐待をする。

外に行くときは私たちを立派にするために衣装を着せ、そして父と母は人が変わったように他の人と接している。

私は耐えきれなかった。だから私は父と母を殺した。

殺した後部屋に閉じ込めた。

それから私はイルナートを姉の私が守っていこうたとえ悪魔になってもと心に決めた。しかし2日後町に悪魔達が襲撃した。私たちの家は燃えイルナートと離れ離れになり私は悪魔に復讐を誓った。

「アルバートごめんね…私アルバートに恩返ししたいと思っているし一緒にいたいの。だから…駄目だよね…私のわがままに付き合わなくてもいいの。私は敵だよね…?だから殺してもいいよ…アルバートだったら私は...。」

イルナートがそういうと鎖が解け束縛が外れて地面に落下しそうになったが。イルナートがアルバートを抱きかかえた。

「イルナート…貴方のために悪魔に復讐するために生きていたのに…イルナート謝らなくてもいいの。一緒にいれるならもういいの、闇滅士とかもどうでもいいの、だからね一緒にいさせて…そして悪魔にしてよ。」

星奈は地上でその様子を見ていた。言葉は聞こえなくてもまずい状況だということは分かった。そして結界に閉じ込められているクラスSの人たちに言った。

「みんな何とかして結界を出てアルバートを手助けしようよ‼!じゃないとアルバートが遠い所に行きそうな予感がするの」

そう言うと皆は

「わかった…星奈が言うなら。」

「みんな本気で攻撃するんだ!!」

「そうだ!!ここで頑張ってアルバートを見返してやるんだ!!」

そう言うと皆はそれぞれ自分が持っている中の最強の魔法の詠唱をし始めた。私も詠唱を始めた。

私の魔法は星魔法という魔法だ。私の一族の持つ魔法だ。

「煌めく星空よ一つ一つが槍とかし敵を貫け‼!スピアスターレイン‼!!」

皆の魔法が一つとなり結界を壊した。

「皆行くぞ‼!!!」

「おお‼!!」

皆で空中に飛び空中の悪魔に魔法を浴びせた。しかしそれも無駄だった。巨大な氷の壁が魔法を防いだからだ。こんなことができるのは一人しかいない、

「アルバート‼!!!どうしてその悪魔を守るの!?私たち滅闇士でしょ!!悪魔を滅するのが私たち滅闇士の使命でしょ!!!!」

私は怒りながら言った。

「クラスSの皆ごめんね。そして星奈ごめんね。私滅闇士やめるね。もう滅闇士になる意味無くなっちゃったの。だから…ごめんね。」

と言って私達に氷結魔法をかけた。私は次第に凍っていき意識を失った。

アルバートは凍った皆を魔法で地面に降ろした。

アルバートは空中で黒いローブの悪魔と下を見ていた。

「終わったね……イルナートこれで何も邪魔する者はいないわ……」

アルバートは笑っていた。イルナートも笑っていた。

「そうだね。………アルバートねぇちょっと」

「なに?…」

そういうとイルナートはキスをした。そして意識を失った。

アルバートは意識を失った。

「終わったわよ。さぁ帰りましょ」

そういうとイルナートはアルバートを抱えもう一人の黒いローブの悪魔と闇の中に消えていった。

次の朝に皆が目覚めた。犠牲者はいなかった。あの雷のような魔法は気絶させる魔法だったのだろう。しかし失ったものはあまりにも大きかった。

アルバートは行ってしまった。悪魔と一緒に…後悔しか残っていない。

クラスSの皆も暗かった、あんなに賑やかだったクラスだったのに昨日の襲撃がよっぽど響いたのだろう。

アルバートは皆を裏切った。みんなそう思っていた。

だけど私は信じている。アルバートは絶対戻ると、たとえ戻らなくても

私が戻して見せる。アルバートを悪魔から。どんな手を使っても。命を懸けて。

そしてクラスの一人が口を開いた。

「みんな…悪魔の本拠地に乗り込んでアルバートを助けようぜ。絶対アルバートは何かしらのことがあっただけで仕方がなく俺たちを攻撃しただけだと思う。だからあのバカで俺たちの中で最強のアルバートを助けよう‼!」

すると皆は

「うんそうだね!!!目を覚まさせてやるあのバカを」

「私たち全員が本気を出せばできないことなんて何もない!!」

皆が元気を取り戻していった、私と一緒の考えだった…うれしかった。

だから絶対助ける!!!アルバートだから待っててね」



どうでしたか?

次もよろしくお願いします

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