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【完結】害獣認定  作者: みっど
第10章 HSSvsHSA6
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10-3 強襲

「まずはこの三人を倒してから、上にいる魔術師というやつを倒す、残りはその後だ」

「了解」

 北上さんの作戦通り、三人はキグルミと老人、ニューハーフの三人の方へ走る。


「まずは僕があのオカマの人を抑える! 人身掌握術・ヒトカ……」

「あらやだ、人身掌握術・ヒトリゴト……『転べ』」

「うわぁっ!」

 ズテ―ンッ!


 大門さんはその場で転んでしまう

「大門!? どうしたんだ?」

「わからない、何もなかったのに急に……」


 ニューハーフの人は、北上さんにウインクをしながら投げキッス!

「チュッ! 『暗闇になれ』!」

 シュンッ……

「なっ、なんだこれは、急に何も見えなくなった……?」

「ええ!?」


 二人が混乱しています、これは一体……?


「まさかこれは……『言ったことを現実にする能力』か?」

「ウフフ、さすがはイケメンくん、正解よ」

 ニューハーフの人の喉に、ヒューマンスレイヤーの紋章が浮かんでいる!

「そんな!」

 大門さんが叫びます。当然です、『言ったことが全部叶う』なら、もう私たちが敵うわけが……


 ですがここで、目が見えないのに、北上さんの知性が光ります。

「……だが、いきなり『死ね』とか言わないところを見ると、大きなことや難しいことは現実にできないみたいだな」

「あらイケメンくん、またまた正解」

 ニューハーフの人が連続で投げキッスしています……


「なるほど、それなら『人身掌握術』で……」

「『舌を噛め』!」

「ガチッ! いったーーっ!」

 大門さんが、舌を嚙んだせいで術が発動できなかった……なぜかちょっと大門さんには厳しめなのは気のせい?


「人身掌握術も使えない……地味な技だが、地味に効く……」

 大門さんの攻防を見て、北上さんが呟く


 後ろから、今度は『老人』が、ハヤトさんに近づいてくる。

「まったく、最近の若いもんは……」

「なんだ、じいさん? オレっちの相手はあんたか?」

「お前たち子供は、ワシらの言うことだけ聞いとればいいんじゃ……『人身掌握術、ヒトサシユビ』!」


 老人の人差し指の爪先に、ヒューマンスレイヤーの紋章が光っています!

 老人が人差し指を横に指すと、ハヤトさんが勢いよくその方向に飛んでいく!

 ビュンッ!

「うわぁーーーーっ!」

 ドガァッ!

 ガラガラガラ……

 そのまま壁に激突

「ハヤトっ!」

「ハヤトさんっ!」


「ワシの『人身掌握術・ヒトサシユビ』は、ワシが指差した方向にベクトルを変えることができる技。お前たちは、ワシの言う通りに動いていればよいのじゃ」

「この、クソじじい……」

 そんな、『物理法則』まで曲げてしまう術、私たちで一体どうやって対抗したら……


『下っ端かいぞくん』のキグルミは、喋らず、ずっとジェスチャーしている

「大門、俺はお前ほど口数の少ない男を見たことがなかったが、あいつはお前を超えているかもしれん」

「奇遇だね、僕もそう思っていたよ……」


 上のほうで傍観していた『魔術師』が、三人に話し出す。

「そのキグルミの人身掌握術は『ヒトフデガキ』。

『一筆書き』で描いたものならなんでも具現化できる能力だ、さあキグルミよ、お前の力を見せてやれ!」


 ヒイィィィン……

 キグルミの左手の甲に、ヒューマンスレイヤーの紋章が光ってる。

 キグルミがホワイトボードに何かを描きだす。

 キュッキュ、カキカキカキ……


「これってマズいんじゃない? なんでも具現化できるって、

 戦車とか、空想上の魔物とか出てきたら、僕たちで戦えるかどうか……」

「確かに……警戒しろ、くるぞ!」

 大門さんと北上さんが警戒する……


 ホワイトボードに書かれたモノが具現化する……

 ボワンッ……


「……」

「なにこれ? 鼻が長いけどひょっとして象? でも足が五本あるよ……?」

「……ッ!」

 キグルミは頭を抱えている……


 北上さんと大門さんが、ほんの少し呆れている……

「……絵心があれば、最強の能力だったな」


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