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【完結】害獣認定  作者: みっど
第10章 HSSvsHSA6
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10-1 狩人

 Gはその場から、一目散に逃げだしました。


「なんだ、なんなんだあいつは? あんな奴が旧人類にいるなんて聞いてねぇ……

 急いでレセプター様の元へ行かないと、オレが殺されちまう」

 ブーーン……


 その時――、巨大な『ハエ叩き』のようなものが、暗闇からGの頭上に!

 バシィッ!

「ぎゃんっ!」


 地面に叩きつけられたGは、そのまま連れ去られてしまう……

 そのすぐあと、北上さんとハヤトさんが追い付きましたが、そこにGの姿はありません。ハヤトさんが、周りをキョロキョロしながらGを探してます。

「あいつ、どこ行きやがった?」


 一部始終を見ていた私が、北上さんとハヤトさんに知らせる。

「Gは、なにか『ハエ叩き』のようなもので叩かれ、どこかに連れていかれました!」

「いったい誰が……? 仕方ない、このまま進んで、大門と合流しよう」


 一方、大門さんとサラダは……


 バキバキバキ……

 サラダは、まだ大門さんの『ヒトカゲ』で、動きを封じ込まれていた。

「ぶ、ぶぶ、ぶぶぶ……」


 大門さんが、そのまま話す

「変な動きをしなければこのまま何もしない、おとなしくしていてくれ」

「ぶぶ、ぶぶ……痛いよう……苦しいよう……」

「うっ……」


 犬のサラダは、ほんの少しだけ開く口で、弱音を吐いている。

「オレは左足も骨折しているのに……このままじゃ、もう一生歩けない……」

「……」

 一瞬、大門さんの『ヒトカゲ』が緩んだ。


 ガバァッ!

 サラダの口が大きく開き、その場から飛んで離れる。

「しまった!」

「ギャーハハ、こんな演技に簡単に引っかかるなんて、やっぱり旧人類は大したことねぇなぁ」


 悔しがる大門さん。

「くそっ、騙したのか」

「ギャーハハ、こういうのはな、騙される方が悪いんだよ、あひゃひゃ、気持ちいいぜ!」


 ――ガッ!

「ぎゃいんっ!」

 何者かが、サラダの首根っこを掴んでいる!?


「……醜いな、ヒューマンスレイヤーとはいえ、所詮は畜生か」

 聞き覚えのある声……?


 ドシュッ!

「ぎゃふっ!?」

 サラダは、手刀で体を貫かれ、絶命する。


「ひっ……」

「なっ……」

 絶句する私と大門さん。

 サラダを殺した者の後ろから、さらに影が五つ……

「お前たちは、いったい……?」


 白衣を着た学者風の男、

 ぬいぐるみを持った外国人顔の少女、

 薄汚れた小さなネズミ、

 どこかで見たことがある動くキグルミ、

 年老いたおじさん、

 どう見ても女性の格好をしている男の人……


 反対側の後ろから、北上さんとハヤトさんも駆けつける。

「なんだなんだ? いったいどういう展開?」

「こいつらは……? 今までの奴らと、波動が違う……?」


 *****


 ◆一旦場面は変わり、どこかの会議室……

 レセプターが椅子に座り、後ろに、大型ビジョンに映っていた『チャイナドレスの女』と『スキンヘッドの男』が立っている。

 おもむろにレセプターが立ちあがると、テーブルの上の皿に盛ってあった、果物を眺める。


「旧人類と新人類の違いは何だと思う?」


 独り言のような、語りかけているような、問い……

 レセプターは一本の『バナナ』を手に取る。


「バナナの皮を剝くとき、

 早く食べたくて『猿』は欲望のままに二枚で剥く。旧人類は効率を求めて四枚で剥く」

 レセプターは、剥き終えたばかりのバナナの皮を、机の上の大きな皿に、完璧な六角形の花のように並べた。


「だが、新人類の私は『六』で剥く。なぜか?

 ……それはこの世界で最も効率的で、最も美しい調和ロゴスが『六』だからだ。蜂の巣が、雪の結晶がそうであるようにね」


「……」

 後ろの二人は、口を閉ざしたまま。


「『六』という数字は、数学的にも『完全数』と呼ばれている、完璧な数字だ。

(自分自身を除く約数の和が自分になるという数字『1+2+3=6』)

 新人類の私が送り込んだ『絶望』と、旧人類が期待を寄せる『希望』……果たして、勝つのはどちらか――フフ、ハハハ……」


 *****


 〇場面は戻り、『テレビギルド』食堂


「私の名は『魔術師』……」

 真ん中にいた、白衣を着た学者風の男が話し出す、どうやら彼がリーダーのようだ。

「この声、覚えています……『ブラボーチーム』と『チャーリーチーム』を惨殺した人の声です」


「我らの名は『ヒューマンスレイヤーアドバンスド・シックス』……

 旧人類の駆除ではなく、お前たちを『狩る』ため、レセプターさまが特別に選抜した部隊……」


「『駆除』ではなく、『狩る』ための部隊……?」


「お前たちを狩る者、六人の『狩人かりゅうど』だ――」


3月いっぱいで完結するために、3/20より週末金土日3回投稿(8:10、12:10、18:10)平日2回投稿(12:10、18:10)します。お楽しみに!

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