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MORITARIN 34

...

Episode -9 C

♦ ♦ ♢ ♦ ♦


ニアが消えてから、もう二か月という時間が過ぎた。


どれだけ堪えて待ってみても、ニアからは何の連絡もない。


エノイは大して心配していないようで、イトに待ってみろとだけ言う。


イトは不安で、何一つ手につかなかった。


彼は一日に何度もロランとセイジに連絡し、イナを見つけたら連絡してくれと頼み込んだ。


ロランとセイジも最初はイトの頻繁な連絡が鬱陶しく腹立たしくて、口論と嘲笑で一貫していた。


しかし時間が経つにつれ、彼らにも途方もない不安と恐怖が押し寄せてきた。


もしイトが理性を失い、暴走する事件が起きたなら?果たして彼を抑える方法があるだろうか?


...考えるだけでも背筋が凍る。


そんな理由で、いつの間にかゴルディクとバラクが乗り出して、イナを探すことに「誰よりも熱心に」が始まった。


日が経つほどイトはますます神経質になり、尖っていった。


そのためゴルディクの精鋭要員たちは遠くからイトを観察し、毎時間上層部へ報告する手間を引き受けなければならなかった。


そんなイトを、いつからかゴルディクの最高皇帝ロランが、継続的な関心と連絡を通して良い言葉で温かく慰めてくれる〜


奇妙な現象が起こるようになった。


ロラン: イト〜あまり心配するな。何も起きないさ〜もう少し待ってみよう.....


イト: ありがとうロラン....... 待ってみる.......


この知らせを聞いたセイジは呟く。


「くそ....... 宇宙平和をロランが守って座ってるのかよ〜」


その日以来セイジは継続的な悪夢に悩まされることになったが


毎晩夢の中で理性を失ったイトによって、自分以外の全てのバラクが全滅する夢、


冷たく冷え切ってしまった姉妹たちの手を握り、号泣する夢...


ある日、疲れ果てていくセイジの前に顧問(Counselor)ティタロスがふいに姿を現した


「ティタ?お前がどうしたんだ、こんなところまで?」


ティタロスは惑星バカルに滞在する王の助言者である。


そんな彼がバラク主導の「セラノア征服計画」に何の進展もないと、自ら時間を作り


セラノアにしばらく滞在し、状況を判断して後に適切な決定を下す計画でここを訪れたのだ。


ところがそんな彼が惑星セラノアの現状を聞くや、魂が飛ぶほど驚いてセイジに緊急で駆けつけたのである。


「セイジ女王様、今すぐセラノアを放棄して惑星バカルへお発ちにならねばなりませぬ。」


ティタロスの言葉に不愉快そうに睨むセイジ。


「...言ってみよ...」


ティタは焦って言葉を続ける。


「女王様、あの狂人の鶏野郎が正気を失う状況が来たなら、彼は誰を恨みましょうか?」


セイジは眉間を寄せ、ティタを睨みつける。


「それが我らだと?なぜだ?」


ティタはあまりにも真剣だ。


「彼がアンクを恨みましょうや?ゴルディクを恨みましょうや?


..彼が最も侮って見る我らバカルではございませぬか?」


セイジは今ティタが言うことも、その行動の一つ一つも全て気に入らない。


...怒りが込み上げる。


「そなたが間違っている可能性も考えてみよ... 一度ここを離れたなら...


二度と戻れなくなる。大義名分が消える!大義名分が!!」


激しく叱りつけるセイジ。


セイジとティタは深刻な意見対立の中で感情が高ぶると、問答を中止することにした。


「下がれ!そなたはこれ以上、我が目に触れるな。」


ティタは命を懸けて最後に口を開いた。


「女王様、私が下がる前に一言だけ申し上げさせていただきとうございます.... お急ぎになりお発ちください...


さもなくば.... あの狂人の鶏野郎によってバラクの滅亡をご覧になるでしょう〜


もしかすると、返事なき者を離せず、号泣する日を迎えることになりましょう......."


それでもセイジが何の返答もないと、ティタは諦めて重い足取りで立ち去ろうとする。


「それでは... 小人はこれにて... 下がらせていただきます....」


踵を返すティタ。そのティタをセイジが呼び止める。


「待て... それでも遠路はるばる来たのだ、食事でも共にして行け...」


ティタは身をかがめて感謝の挨拶を申し上げようとして〜自分の耳を疑う。


[行け?聞き間違いか?]


その時、遠くからバラクの兵士が一羽、女王セイジの巣へ、息を切らしながら走って来ていた。


いつしか精神的、肉体的疲労のため皆が疲れ果てていく頃..... エノイと共にニアが現れた。


「ごめんねイト...... ニアが.... 言うなって......."


❊ ロランはその日を最高皇帝の権威で、全てのゴルディク惑星の祝日に指定する...


♢ ♢ ♢ ♢ ♢


いくら時間が経ってもダビの体は光らない。


ダビは不思議に思ったが、だんだんおかしくなっていくモンドの状態により集中するようになった。


ダビ: 「モンド、どうした…腕がひどく震えてる。」


モンド: 「…はい… その…」


ダビ: 「怖いんだな。」


モンド: 「…勇者様… 私の仲間たちも… 皆こんな恐怖の中で去っていったのでしょうね…」


ダビは慰めの言葉一つもかけられず、さらに胸が痛んだ。


モンド: 「…はい…怖いです…生きたいです…すごく生きたいです…」


ダビの両頬に熱い涙が流れる。


その時ダビは、昔父から教わったそれを思い出した。


ダビはすぐに目を閉じ、小声で呟き始める。


モンド: 「え?よく聞こえません…大きく言ってください。」


ダビ: 「今…モンド、お前を助けてくれって祈った。」


モンド: 「祈り?それは何ですか?」


ダビ: 「うーん.... 王に連絡することだ。」


モンド: 「王?」


モンド: 「その方に連絡したら、直接僕を助けに来てくれるんですか?」


ダビ: 「…たぶん…」


ダビ: 「光のように来るって聞いた気がするけど、ふむにゃ…」


モンド: 「本当ですか!それならもう一度だけ祈ってもらえますか?」


モンド: 「お願いします。」


ダビはうなずき、また目を閉じた。さらに小声で呟く。


そしてしばし静寂が流れると、モンドの不安が大きくなる。


モンド: 「…その…終わったんですか?祈りって?」


モンド: 「勇者様…ありがとうございます。」


ダビは首を横に振って言った。


ダビ: 「いや、まだ一つ残ってる。」


そして切実な思いを込めて大声で叫んだ。


「『王』の名において!」


その瞬間、遠くで轟音が鳴り響き、地面が大きく震える。


震動はだんだん近づき、立っているのも難しいほど激しくなった。


モンド: 「なんてことだ、勇者様…王が来られたのですか?こんなに早く!万歳、万歳!」


ダビ: 「え?本当に来たの?そんなはずが...」


ダビ: 「見える?」


轟音と震動が頂点に達すると、ダビとモンドの頭上へ凄まじい光が降り注いだ。


ポカーたちがキャンディになって消え、ダビのバリアが壊れ、その光は四方へ広がっていく。


「ぐああ、勇者様!」


怯えたモンドが悲鳴を上げると、異変を感じたダビは急いで盾を大きくし、自分とモンドを覆った。


やがて轟音と震動は遠ざかり、周囲は静かになった。


盾を下ろすと、ほとんどのポカーは消え、残った数匹だけが遠くへ逃げていくのが見える。


ダビは頭上から吹き降ろす神秘的な風を感じながら、顔を上げた。


巨大な闇が空を覆っていた。


そしてその闇はダビとモンドを空中へ持ち上げると、二人を吸い込むように呑み込んでしまった。


「きゃ〜あああ」

...

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