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MORITARIN 35

...

Episode -9 D

イト-


時間が必要だと言って姿を消していたイナが、ある日突然戻ってきた。


戻ってきた後のイナは、以前とはあまりにも違っていた。もう心配と不安でしおれていたイナではない。


途絶えがちだった研究室を行き来する時間が増え、何かを探しているとは言うのだが〜聞いてもさっぱり教えてくれない。


それでもまあ、俺は嬉しい...


イナが前と違って目標を持ち、一生懸命生きようとする姿を見られることが、俺にとって幸せだから。


ニア-


二か月ぶりに家へ戻ってきた。


イトが驚くのはまあ〜予想してたけど、


ゴルディクの親衛隊長が家まで訪ねてきて、礼を言って帰っていくのは、いったい何のことなのか分からない。


小さな贈り物までくれたよ〜理由は何だって聞いても答えずににこっと笑って行っちゃって、うーん...


後でまた会うことがあったら、別に聞いてみなきゃ。


数日前にはバラクのセイジが、その兵士を通して天然の蜂蜜をどっさり送ってくれたよね?


でもバラクとは言葉が通じなくて、その理由を聞けなかった。


ただ去っていくバラクにありがとうって、そして気をつけて帰ってねって、腕をぶんぶん振って挨拶してあげた。


その後数日間、この途方もない量の蜂蜜をどう使えばいいのか悩んだ。


せっせと蜂蜜茶も淹れて飲んだし、パンにバターと蜂蜜を塗って食べたり、いろんな方法でしばらく使ってみた。


でも、なんてこと〜まだそのままだ。


「なんでそのままなの?これ一体どんな魔法なんだ..」


そうしているうちにふと〜これを友達に分ければいいじゃんって良い考えが浮かんだ。


でも同時に全部が面倒になって..結局面倒で、全てのことをしばらく先送りにすることに決めた。


「蜂蜜って腐らないって言うし?」


私は明日から研究室にまた行ってみるつもりだ。行ってないのが...ほんとめちゃくちゃ久しぶりだよね?


研究室に行けば「最高科学者」の権限で政府の「機密情報室」を覗ける。


明日になったら、そこから「鱗」に関する全ての情報を探し出すつもりだ。もう見つけた気分なんだけど?


明日が早く来てほしい〜


...............


あ... 数日間研究室で暮らすように過ごしているのに、特に「鱗」に関する情報が見つからない。


鱗... 果たして本当に鱗なのか、それとも何か意味を込めたものなのか?


魚の鱗、蛇の鱗... どれも特別なものはない。


...............


ゴルディク主催の科学研究シンポジウムから連絡が来た。正直面倒くさくて鬱陶しいから行かないって返そうとしたけど...


ふと〜頭の中に鱗が浮かんで、招待に素直に応じた。


いつもぶっきらぼうだった私が積極的にシンポジウム関連の情報を聞くと、むしろ向こうが戸惑ったように言った。


「イナ様、本当にお越しになるんですか?」なんだか負担に思ってるみたいだけど?...理由は分からない。


「行って会ったら聞けばいい〜」


そこで必ず鱗に関する情報を見つけ出す!このことでしばらく道が見えず元気がなかったけど..


また希望が湧いてきたら、あ...すごくお腹が空いたな?


「もぐもぐ」


Episode -10 A

♢ ♢ ♢ ♢ ♢


私たちは悲鳴を上げながら、闇の中へ吸い込まれていった。


しばらくして辿り着いたこの場所は、非常に暗くて物を見分けるのも難しかった。


だがモンドは、暗闇の中でも平然と道を探している。


なぜかと尋ねると、触角さえあれば目を閉じていてもどこへでも行けると教えてくれた。


不便そうにしている私のために、モンドが光を灯してくれる。


ダビ: ホタル?


モンド: 違いますよ〜


ここはまるで、どこかの建物の内部のようだ。


「どうして急に建物の中にいるんだ?」私はモンドの灯りを頼りに、一方向へむやみに歩き始めた。


固く閉ざされた巨大な扉が、私たちの行く手を遮った。開けてみたいが、方法が見つからない。


別の道を探そうと足を返しかけた瞬間、その扉が開く。扉の隙間から溢れ出す明るい光に目が眩む。


モンドは素早く伏せて礼をする。


「違う!モンド起きて〜」私はモンドを無理やり起こして立たせた。


初めて見るロボットが一体、私たちに向かって丁寧に頭を下げて挨拶する。


そして「私について来てください〜」と言い、先導する。


私たちはすぐに、ロボットの後をついて歩いた。


「ここはどこだ?」


ロボットは何も答えない。


たださらに速く移動し、ついて来いと手で合図する。


しばらくしてロボットが立ち止まった場所には、機械式の上下移動装置が見えた。


彼は私たちを連れて、どこか高い場所へと上り始めた。


モンドはダビの腕をぎゅっと掴み、怯えている。


「勇者様〜王のところへ向かうのですよね?」私は違うと首を横に振った。


その後も私はモンドとロボットについて移動する。


「ここはいったいどこなの?」


♦ ♦ ♢ ♦ ♦


イト -


家に到着した。


ニアが口にパンをくわえたまま、夢中で旅行バッグに荷物を詰めている。


私はあまりに驚いて叫んだ。


「ニア〜〜またどこ行こうとしてるの!!」


私が叫ぶとニアは一瞬私を見たが、また荷物を詰める。


「もぐもぐ」パンを飲み込んでいるニアが、手を上げて水を飲む仕草を見せる。


私はカップにストローを挿して水を入れ、持っていく。「ごくごく」水を二、三度飲むとニアが口を開いた。


「なんでそんなに叫ぶの?」


ニアは荷物のバッグをドアの前へ移動させる。


「昼にゴルディクから来てって連絡来たの〜〜科学者 科学者〜」指で自分を指す。


「イト あんたも行く?」


私はゴルディクで歓迎される立場ではない。私はいつもゴルディクを監視し、ゴルディクは私を監視する。


「分かっててわざと?…」


「私が行ったらゴルディクの連中がどれだけ喜ぶか」ニアは陰気な笑みを浮かべて近づく。


「私の助手として登録してあげる〜荷物持ってついてきな〜それで好きなだけ食べて遊びな〜」


私は悩みに落ちた。内心ついて行きたい気持ちが生まれたのだろうか?..


ニアはその時から本気で私を口説き始めた。


「私〜行ったら一か月くらいいて帰ってくるよ〜!!閉幕式まで見てきたらもっと遅くなるかも〜一人で楽しく過ごして〜」


そうだ。エノイも用事があってしばらく家にいない。私一人で家にいることになりそうだ、どうしよう。


そして終わらない誘惑がまた…


「一か月間冷凍食品でも食べてな〜私行くね〜」


私は驚いてニアを振り向く。


「なに!今日行くの?」


ニアは私を抱いていた手を離し、リビングへ向かう。


「え?明日行くけど?」


私が何も言わないとニアはからかう口調で…


「それで〜行くの?行かないの?」


いたずらっぽい表情で厳しく言った。


\[ニアはイナのあだ名]


................


翌日、私はイナのバッグを背負い、さらに手にも持って、


イナと一緒にゴルディク行き恒星船の搭乗待機列に並んでいる。


「めちゃくちゃ〜美味しいものいっぱいあるといいよね〜ね?」


♢ ♢ ♢ ♢ ♢


ロボットについて移動するほど、複数のロボットたちが忙しく動いている姿が見える。


ロボットを知らないモンドが先にロボットへ挨拶する。


「こんにちは〜」だが何の反応もない。静寂だけが流れる。


再びロボットについて歩いた。先を行くロボットは、ある場所に到着するとすぐ立ち止まる。


「さあ〜お入りください…お待ちです」そう言って腰を折る。


「誰が待ってるの?」ダビが尋ねるがロボットは何も答えない。


「ここはどこですか?」答えのないロボット、まるで電源が切れたかのように微動だにしない。


選択肢がなく、扉の前へ慎重に歩いていくダビ。頑丈な鉄の扉が見える。


扉を押そうとした瞬間、すっと自動で開く。そして、思いがけない光景が広がった。


ダビとモンドは嬉しさのあまり一歩で駆け寄る。


「みんな〜私来たよ!」


「ダビだ!」


子どもたちは一瞬わあ—っと集まってダビを抱きしめ、ぴょんぴょん跳ねる。


だがその喜びも束の間。


子どもたちはそっと離れると互いに目を合わせ、ひそひそ話し始める。


そして一人、また一人と、ちらちらダビを見つめる。


ダビは首をかしげる。


「どうしたの?」


友だちの反応が少しおかしかったが、


ダビはその理由が分からなかった。


ダビ: どういうことだ?誰か説明してくれよ! .......


エリ: えっと…私たち物語ごっこ始めたでしょ〜


エリ: その時宇宙艦長の話が始まったの…イトはそれを知らなかったって…


エリはこの説明を七回目繰り返している最中だ。疲れたエリの言葉にレオが口を挟む


レオ: エリが物語の外に弾き出されたんじゃなくて…..


レオ: 遠くにいた艦船が〜エリが助けてって叫んだから….


エティ: 艦船に移動させたの〜艦長だから…..


レオ: うん! (頷く)


ダビ: ああ!


ヨナ: それからエリが〜一人ずつ艦船に呼び込んだんだ


ダビ: つまり〜私たちはイトのせいで苦労したってことだね〜


あまりにも純粋な表情で真実を語るダビ〜


イト: あら!寂しいわね〜


気まずいがイトは言い訳を見つけられなかった。


ここではエリが艦船へ移動されてから、友だちが一人ずつ移動して来るたびに、


互いに大喜びして大騒ぎしていた。


だがそれが繰り返され続けるうちに、次第に鈍くなり疲れてしまったのだ。


エティは静かにモンドへ手を振ってくれる。


「モンド無事でよかった〜」


どこか電池が切れたエティを見ている気がする。

...

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