MORITARIN 32
...
Episode -9 A
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
しばらく歩いているうちに、先を行っていたモンドが立ち止まる。そして指である一点を指し示した。
そこには巨大なアレックスの「生体構造物(Bio-Structure)」が姿を現している。
まさに醜悪な形状だ。
まるで何かの形のようでもありながら、一つの定義にまとめるにはあまりにも見慣れず、異質だった。
構造物というには生きているようで、生き物というにはあまりにも巨大で奇形的だった。
レオ: あれはいったい何だ?
モンド: アレックス軍団の有機子宮(Organic Womb)です。
-銀河全域にああいうものを無差別にばら撒いて、小型軍事体を生成します。
-惑星を掌握するのが奴らの目的です。
モンド: あの構造物を放置すると、生体子宮(Bio-Womb)を経て、群体子宮(Hive Womb)へ成長します。
-その時は取り返しがつきません。惑星内の全ての生命体が死を迎えることになります。
レオ: ひどいな...
モンド: はい!だから今、私たちバラクはアレックス軍団と命懸けで戦争中なのです。
イト: 今の形勢はどうだ?
モンド: ひどいです。兵力数で圧倒していた私たちバラクが、今では兵力差で押されるほどです。
ロギ: 助けを求められそうな他の者はいないの?
モンド: いません... [涙ぐみながら]実はここも私とウグ、二人だけが配置されていたのですが、やっと追加兵力の許可をもらって来られたんです。
モンド: ...昔みたいにイト様が守護者でいらっしゃったら、あんなもの本当に何でもないのに... [感情がこみ上げたモンドの声にならない嗚咽]
ダビ: え?イト?
ヨナ: うちのイトのこと?
イト: 違う、別のイトだ... [全ての視線を避ける]
モンド: すみません... 失礼しましたね。[落ち着こうと努める]
エティがモンドの手を握って尋ねた。
「イトってそんなに強いの?」
モンドは揺るぎない断固たる口調で、エティの問いに答える。
「同心円銀河団でイト様は...」
子供たち全員が集中して聞く。
「イト様は皆が認めるチンピラでした... 誰も止められない.........」
「 .........[沈黙]........... 誰も止められないチンピラ?」子供たちがイトを見る。
[イトの表情が歪む]
突然、沈黙を破ってエティが腹を抱えてごろごろ転がる。
「うへへへへへへ〜〜〜 チンピラ〜 チンピラだって〜〜 えへへへへ」
子供たち皆が大笑いする。エティはすぐにイトのところへちょこちょこ駆け寄る。
エティ: ひどい〜悪いチンピラ〜絶対許せない!
イト: ちっ...お前ら好きにしろ〜[うざい]
エティ: チンピラ!誰も止められない〜
イト: よ〜ガキが![両腕を持ち上げて威嚇する]
その瞬間、エティの影から小さな兵隊が2体召喚された。そしてすぐに剣を抜き放つ!
「なに、なに!」エティも悲鳴を上げた。
皆が慌ててどうしていいか分からない中、小さな兵隊たちが剣を振るう。
[金属がぶつかる轟音が鳴り響く]
誰にも気づかれぬまま密かに近づき、巨大な鉤爪を振るったアレックスのポカーと、小さな兵隊の剣がぶつかり合う。
すぐにポカーたちが追加で突っ込んでくるが、その瞬間、小さな兵隊二体の剣術によってポカーたちはキャンディになって消えた。
モンド: 見つかりました!!
ダビ: エティ!!!!〜兵隊たちすごいね〜
イト: モンド、お前は今来た道を戻れ。早く!
パイ: 早く!ここにいたら危ないよ〜![ためらうモンドを押して急かす]
モンド: 分かったよ〜
モンドはその最中にも短い別れの挨拶をして、夢中で走って逃げる。
その後ろ姿を見ながらイトが叫んだ。
「気をつけろ〜気をつけろ!!!」
しばらくしてモンドの姿は見えなくなる。
「そうだ...逃げろ...絶対死ぬな...」
イトは何もできない自分の弱さに、頭を垂れる。
ロギが近づき、イトを抱きしめて温かい言葉をかける。
「イト、大丈夫だよね?うん?」
イトは心配するなとロギを抱き返し、気持ちを整える。
ヨナは戦略的に安全な地域を先に確保する。その後、子供たちはヨナの指示通り「戦術陣形」を展開する。
前方にはダビを軸にレオとロギが配置され、迫ってくる敵を殲滅する。
後方ポジションにはパイを中心にエティ、イト、ヨナが駐屯することにする、エリは空中から砲撃するが空中に浮かばなければ視界が
確保できないからだ。イトとヨナは光線銃でパイとエティを守る。
エティは小さな兵隊の書を購入したが不満だらけで〜説明部分を読まなかった。
危険な場合に自動で召喚されるのは分かったが、必要な時に小さな兵隊を呼ぶ方法が分からない。だからただパイのそばに置くことにした。
遠距離からエリの砲撃でアレックス軍団の有機子宮を破壊し、ポカーが近づいてきたら最大限対応してみようというヨナの計画だ。
エリ: 出てくる!!ポカーが建物から出始める!![望遠レンズでアレックス駐屯地を見ている]
ヨナ: よし!!!始めよう〜エリ!〜ぶっ壊せ!!
エリ: よし、行くよ〜〜!!![ トン トン トン トン トン〜 ]
エリの砲撃が始まった。エネルギー弾の爆発がアレックスの有機子宮を揺らす。
混乱していたポカーたちが、エネルギー弾が飛んでくる方向を確認した後、凄まじい速度で駆けてくる。
アレックスの構造物から飛行可能な数体のポカーも姿を現した。
レオとロギは先頭で、迫ってくるポカーに対しポカーの数を減らしていく。
アレックスの兵力は思ったより多かった。
時間内に処理できなかったポカーが、エリへ近づき始めた。
ダビの剣とイト、ヨナの援護射撃で迫ってきたポカーもキャンディになっていく。
ヨナの計画は順調だ。このままなら大きな問題はなさそうだ。
続いて空中へ飛んでくるポカーたちがエリを狙う。
ロギ: レオ、私がエリのところへ行ってみるね〜[箒に乗って高く飛び上がる]
レオ: うん〜じゃあ僕はダビと一緒に行く〜
エリ: わ〜これ、時間かかりそうだね?
イト: そんなに頑丈なのか?
エリ: うん!でも壊せないってわけじゃないよ〜
エリ: あっ!すごくでっかい奴が出てきた〜
(ポカーの群れの中に巨大なアレックスが混ざって走ってくる。)
エリ: レオ、気をつけて。すごくでっかいのが近づいてくる〜〜
レオ: 分かったよエリ〜
レオ: ダビ〜僕が一回相手してみようか?
ダビ: いいよ!俺はパイを守る〜
レオが適当に迫ってくるポカーを排除しながら走っていく。すぐに巨大なアレックスと対峙する。
パイ: ダビ、なんでレオと一緒にしないでこっちに来たの?
ダビ: レオが一人で相手してみたいって〜
パイ: わお〜余裕たっぷりだね。ほんとに〜
ヨナ: あ...俺はいったい何をしてしまったんだ。[後悔]
エティ: ヨナお兄ちゃん〜次があるよ〜
ヨナ: ぐぬ...........[店を利用しなかった過去の自分を恨む]
レオが優勢を掴んだ。巨大なアレックスはたじろぐ。
彼はポカーに命令してレオの足を縛り、自分は[発射地点]エリがいる方を先に破壊することを決めた。
レオがポカーに取り囲まれ、巨大なアレックスを逃した。
だが瞬く間に迫った巨大アレックスをダビが立ちはだかって止める。
巨大アレックスの強力な鉤爪をダビの盾が軽々と受け止めた。
動揺した彼が言った。「お前らは誰だ?!」
ダビは一瞬びっくりした。
ダビ: 喋れるのか?
エティ: モンドも言ってたじゃん!
????: 何者だお前ら!
ダビ: 俺たちは!
パイ: 黙って!!
ダビ: 宇宙勇者だ!!
パイ: 違う!!
ダビはすぐに走り込み、巨大アレックスに剣を振るった。
彼は鉤爪で応じたが、ダビの剣によって彼の大きな鉤爪が切り落とされた。
恐怖を感じた彼は、慌てて後退しながら言う。
「宇宙勇者か...驚いた...だがお前らに希望はない...」
彼はすぐに大声で咆哮する。凄まじい音だ。
エティは耳を塞ぐ。続いて広い森が大きく震える。
「ククク、さあ今回も耐えてみろ........」
しかしダビは余裕だった。
「何をしても無駄だよ〜俺たちは...」
ダビが言っている途中で悲鳴が聞こえてくる。
[ きゃあ〜! ]....モンドだ。なぜか送り返したモンドが戻ってきている。
彼の後ろにものすごい数のポカーが彼を追っていて、非常に危険な状態だ。
ポカーとの距離がどんどん縮まっていた。
考える間もなく、イトはモンドを救うため駆け出す。
無鉄砲に飛び出したイトが心配になったエティが、彼を呼びながら後を追って群れから離脱した。
エティの突発的な行動に驚いたパイがエティを止めようと飛び出し、ヨナもパイを守ろうと一緒に動いた。
一瞬でヨナの戦術陣形が崩れたのだ。
レオはポカーに囲まれて仲間を気にする余裕がなく、エリは一人で空中に浮いたままになって危険にさらされた状態だ。
ロギはエリを狙っていた飛行型アレックスと交戦中だが、思ったより簡単ではなかった。
(物語遊びに後から合流したロギは、これに関連する訓練を一度も受けたことがなかったからだ。)
状況が急変し、仲間たちが危険な状態に陥ると、ダビは急いでパイのところへ駆けることに決める。
しかし、その前に巨大アレックスが立ちはだかり、ダビを嘲笑する。
「無理だ〜お前は俺の相手をしろ〜クハ!」
ダビは彼を素早く制圧しようとしたが、彼はずっと距離を保って回避し、戦闘は無駄に長引いた。
相手の熟練の前に、ダビは即効性のある解決策を見つけられなかった。
結局ダビは焦り、助けを求める。
「レオ— 助けて!!!」
一方イトはモンドに向かって走りながら、ポカーに向けて光線銃をめちゃくちゃに乱射する。
その抵抗はポカーに打撃を与えたが、致命傷を負わせるには力不足だった。
向かってきたモンドが力なく崩れ落ちると、イトはためらわず身を投げ出してモンドを守る。
ポカーの鋭い鉤爪がイトの背中を裂こうとした絶体絶命の瞬間、
その狭い隙間をこじ開けて入り込んだエティが両腕を広げて立ちはだかる。
「きゃあ!だめ、エティ!」
パイが悲鳴を上げる。
ヨナは焦って、ついていた松葉杖を投げ捨てる。
光線銃を乱射しながら急いだせいで、義足が外れてしまった。
ヨナはバランスを失い、そのまま床へ倒れてしまった。
皆が息を潜め、エティの背中を見つめていたその時、
どこからか小さな兵隊たちが嵐のように飛び出してきた。
「そうだ!」
エティはまさにこの瞬間を狙っていた。
小さな兵隊たちはエティとイトの前を鉄壁のように遮り、迫るポカーを食い止めた。
兵隊1が肩に剣をちょこんと引っかけてアレックスを嘲笑うと、兵隊2もばかにするように指をちょいと動かして奴らを挑発した。
怒りが頂点に達したアレックス軍団が咆哮して突っ込んできて、その場で凄惨な近接戦が始まった。
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