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MORITARIN 28

...

Episode -7 C

いつの間にかロギとヨナもイトのそばへ近づき、どさっと座り込む。


イト: えっ! お前らもどうしてまた?


ヨナ: あ… 選択の沼に落ちちゃった。今はとりあえず諦め、諦め!


ロギ: 僕は気に入ったのを選んでおいたよ。


イト: じゃあ一つ買えばいいだろ、なんで?


ロギ: キャンディを貯めろって言ったでしょ?


イト: あ!… その説明してなかったな。


イトは体をひねって子どもたちに向かって大きな声で言った。


「お前たち、前の物語で獲得したキャンディがある。」


ロギ: 前? いつ? 僕が来た時?


イト: いや、最近の物語の時だ。


エティ: じゃあパイお姉ちゃんの話の時って言えばいいのに、なんで前って言うの! イトはバカなの?


イトはエティを睨むと、エティが敷いて座っていた自分のマントの端を引っ張る。


マントが引かれるとエティはバランスを崩して横に倒れるように寝転がった。


それを見たレオがイトをむっとした顔で見て言う。


レオ: イト! エティをいじめるな。


イト: えっ! 俺がいついじめたよ。言い方が悪いぞ!


イトはエティから二、三歩離れた草むらへ行って座ると、寝転んでしまう。


それを見たエティはイトのところへ走ってきて、彼の体の上に乗っかる。


イト: 「なんだよ! 降りろ! このちびっこが。」


エティ: べー! イトはバカ。 (エティはけらけら笑ってイトの上から降りる気がない。)


いつの間にかレオもイトのそばへ来て、イトの腕片方を掴んで離さない。


レオ: 早くエティに謝れ。


イト: おい! 離せ。


イト: 離せって、これ!


レオ: 謝ったら離してやる。


イト: 子どもが大人を怖がらないとはな。離さないぞ!


エティ: いひひ! イトはバカだ。くくくく。


静かに近づいたロギが残っているイトの腕を掴んで、やっぱり〜 離さない。


ロギ: こんにちは。私たちのイト様が、特別にエティ様に謝ってくださるとの連絡を受けてやって来た、ロギ記者です。


イト: ロギ、お前まで! おい! 離せって!


ロギ: エティ様、今日は謝ってもらえるんでしょうか?


エティ: はい! もちろんです。バカなイトが謝ってくれるって、私と約束したんです。


イト: 俺がいつ!


店に座って黙っていたパピは、イトが子どもたちの愛に押し潰されてじたばたするのを見ると、


少しずつ羨ましい気持ちになり始めた。


実はパピは、格好いい自己紹介と同時に子どもたちのたくさんの質問に答えて、


熱い会話の場が開かれるだろうという期待とともにここへ来た。


だが現実の壁はあまりにも高かった。パピは子どもたちの心を掴む方法を知らない。


だから誰かが自分を助けてくれることを切実に望んでいた。


ところがイトはパピを放し飼いにしておいて、振り返りもしない。


しばらく悩んだパピは勇気を出して声をかける。


「ご不明な点がございましたら、私にお尋ねください。」


エリ: いいえ… 全部理解しました…


パピ: あ… 全部ご理解されたんですね…


しばらくして、パピにはあまりにも過酷な状況が展開された。


エリが「全部分かった!」と叫んだ瞬間、顔色が明るくなったダビとパイが素早くエリへ駆け寄った。


質問はすべてエリに降り注ぎ、エリは友だちに一つ一つ説明し始める。


まさに、パピにとって最悪のシナリオだった。


パピは絶望した。


しばらく呆然と立っていた彼は、諦めたように乾いた雑巾と埃払いを手に取った。


そして店の隅々を拭き、はたき始めた。


それからパピは焦点の合わない目で、ただ意味のない雑巾がけを繰り返していた。


その時だった。沼に沈んだパピの手を引き上げてくれる温かな手のような声が聞こえる。


「杖を一本ください。これ、短いの。それから…」


ロギの声だった。パピは雑巾を投げ捨ててロギへ駆け寄る。


パピ: あ! 杖ですね? どれをお持ちしましょうか?


ロギ: それです。短いの。


パピ: はい! こちらです。 (両手で杖を持ち上げて見せる。)


ロギ: その… おいくらですか? (杖を受け取りながら)


パピ: はい! キャンディ五つです。ご購入いただくと自動で差し引かれます。


ロギ: はい、買います。でも… パピ様はどなたですか?


パピ: …はい?


ロギ: イトと服装が似ているようで、かなり違いますね?


ロギ: イトが地球に来る時、一緒に来たんですか? (にこにこ笑いながら)


パピ: 違います! 私はオルピンです。


パピ: オルピンの総司令官、黄金のフクロウ ポルン様の命を受け、ここへ来ました。 (かなり興奮している。)


ロギ: あ、イトは元々オルピンだったんですね? ……でもオルピンって何ですか?


パピ: いえ、私はオルピンですがイト様はオルピンではありません。イト様はポルン様と長い友人関係で、また…


パピはロギのあらゆる質問に親切に答えてくれた。


ロギも普段から気になっていたことをパピに尋ね、かなり楽しい会話を交わすことになった。


ロギ: そうなんですね。いろいろ教えてくださってありがとうございます。杖、大事に使います。ありがとうございます。


(ロギが杖を持って歩き出そうとしたその瞬間…)


パピ: あの… ちょっと待ってください。こちらをプレゼントいたします。 (大きなほうきを差し出す)


ロギ: わあ! これ、もしかして?


パピ: はい! 乗れば飛行できますよ。


ロギ: うわあ! 本当にありがとうございます! (ほうきをくまなく眺めながら)


ロギ: でもこれ、キャンディいくつの品ですか? (ほうきを受け取りながら)


パピ: はい、1万個です。 (にっこり笑う)


[今のパピは極度のストレスで判断力が低下している状態だ。]


ロギ: えっ… 1万個?


パピの「1万個」という言葉にイトがあたふた駆け寄って叫ぶ。


イト: パピ! そんなに勝手に配っちゃだめだ! 何してるんだ!


パピ: どうしてですか? 何か問題でも? (イトを見るパピの目つきが氷より冷たい。)


イト: キャンディ1万個の品をただで渡したらどうするんだよ!


パピ: 私の権限です。 [そんな権限はない]


パピ: そしてこれは! 何の問題にもなりません! (睨むパピ)


イト: え? どうしたんだ… パピ…


パピ: どうしたって? 何がです? 私が何か!! 悪いことしましたか?


(詰め寄るように答えるパピ。何か爆発寸前だ。)


子どもたちが走ってくる。


「なになに! 何か一つ買えば1万個のがもらえるの?」


子どもたちは「1万個」という言葉に、我先にと集まってくる。


ダビ: 剣と盾を一つ! それで1万個のも俺にもくれるのか?


パピ: いいえ。剣と盾のお値段はキャンディ10個です! そして、1万個の品はキャンディ1万個をお支払い頂かなければご購入できません。


パピ: キャンディは自動で差し引かれます。キャンディが不足していれば購入できませんし! (言い方があまりにも冷たい。)


エリ: ロギにはくれたのに、俺たちにはなんでだよ?


イト: ほらな。パピ、お前のせいで… どうするんだ?


イト: 子どもたちがみんな、自分にも一つずつくれって言い出したぞ。


パピ: ロギ様には私が特別にプレゼントしたんです。…あげたいから!


ロギ: え? なんで空気がこんな…?


パピ: 皆さま、それでは私は少し休みます。


パピ: 何か必要な時は私を呼んでください。 (少し苛立った口調だ。)


パピは黙って背を向ける。イトと子どもたちはパピがなぜあんな行動をするのか分からなかった。


ロギも当時は分からなかったが、かなり時間が経ってからようやく分かったという〜


パピと別に話してみた後、パピがかなり拗ねていることを確認することになる。


その時になってイトは、ポルンが数日前冗談めかして言った言葉を思い出した。


「友よ、パピを頼む。寂しくさせないでくれ。拗ねると大魔王なんだ。」


そうだ。パピは親切で優しく、何事にも誰より熱心なオルピンだ。


だが、一度寂しさで拗ねてしまうと、ポルンですら手に負えないほどのとてつもない拗ね方をする。


その後イトと子どもたちはパピに懇願し、結局ロギの必死さにパピは渋々、拗ねていた心を解いた。


実はロギの懇願だけでパピが気を変えたので、その後『キャンディ1万個』のほうきについては誰も口を開けなかった。


子どもたちが前のパイの物語で得たキャンディの数は、それぞれ30個だった。


それもポッピーたちを助けたことと、クラクに製パン技術を伝えたことを含めて15個のキャンディが追加されたものだ。


つまり『1万個』の杖はあまりにも高価な装備で、ロギはその日一人だけ最上級装備を手に入れることができた。


パピ: …ふん!


♦ ♦ ♢ ♦ ♦


イナの不可解な号泣事件の後、イナの行動は以前とはかなり変わり始めた。


突然不安がったかと思えば、とても優しく近づいてきたり、突然涙を流したりもした。


それにエノイは苦しむイトへ、あまり心配しなくていいと慰めたが、


イトの心は落ち着かなかった。


イトが用事で帰りが遅くなる時には黙って駆け寄って抱きつき、そばにいないとひどく怯えた。


切ない気持ちでイナと真剣に話そうとしても、いつも結果は


「私は大丈夫。心配しないで。本当だよ…」 …いつも同じ答えが巡るばかりだった。


胸が苦しいせいでイトはますますイナに優しく穏やかに接し、


そうするほどイナはさらに胸が痛んだ。


そんなある日、イナはメモを一枚残して消えた。


「私… 少し時間が必要… すぐ戻るから…」


-7 C END

...

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