MORITARIN 18
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Episode -5 C
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静かな森
美しい鳥のさえずり…流れる川の水音と風の音が調和して、香りまで満ちているこの場所で
ものすごい騒音とともにポピーが走って来ている。
そしてその両脇ではレオとダビ、エリ、そしてものすごいエネルギーを噴き出す
エティがとてつもなく速い速度でポピーと並んで走っている最中だ。驚くべき光景だ。
走って来る子どもたちは少しも疲れた様子を見せない。むしろ楽しそうな顔で口元に笑みがいっぱいだ。
ある程度汗が流れて顔は赤くなったが、すっかりはしゃいでいる。楽しそうだ。
思った以上に実の効果はすごく、長く持続した。気分が良かったエティは実を3粒、ポピーの口へ投げてやった。
ポピーは素早く実を受け取って食べ、彼も負けじと走り続けた。
しばらくすると、だんだんポピーのような巨大な獣たちが見え始めた。
だが子どもたちは気にも留めず、まるで目的地を知っているかのように楽しそうに走っていく。
そしてその後ろを、たくさんの獣たちが追いかけて来ている。
子どもたちは正確な事件発生地点へ向かうことができたが、その理由は、
パイがポピーに位置を聞いて道案内を頼んだからだ。
時間が経つほど目的地に近づいたように、凶暴な巨大獣たちの数が増えていった。
しかし追いかける数が増える一方にはならない。
むやみに付いて来た獣たちのほとんどは疲れて、もう追って来られなかったからだ。
しばらくして、子どもたちの目に星が落ちてできた巨大な穴が見え始めた。
そこにはかなり多くの巨大獣たちが集まっていた。
そしてその穴に近づくほど、巨大獣たちは子どもたちとポピーを取り囲み、それ以上の接近を許さなかった。
緊張感が漂うその時。巨大な群れの中で最も体の大きい獣が一匹、ポピーの背に乗った子どもたちに向かって怒り、全力で突っ込んで来る。
それでエティはレオに実を一粒投げてやった。レオはすぐに実を受け取って口に入れ、「もぐもぐ」ごくんと飲み込む。
そして突っ込んで来る巨大な獣とレオが正面からぶつかる。
ものすごい轟音とともに獣の悲鳴が聞こえて来る。
その後、その獣はしばらく高く空へ舞い上がり、やがて地面を転がって、そのまま気絶してしまった。
それにより周りの巨大獣たちはさらに怒ったが、ほとんどはレオのそばへ近づく勇気が出せなくなった。
獣たちが近づくのを怖がっていることに気づいた気配りの王エティは、すぐにレオの腕をつかみ、ゆっくり穴のほうへ歩いて行く。
レオの道を塞げず、獣たちが紅海が割れるように道を作ると、小さな少女エティは穴の中を詳しく見ることができた。
そこでは多くの獣たちが全身に傷ができても気にせず、
諦めを知らずに果てしなくもがきながらその穴から抜け出そうとする姿が見える。
しかし決して抜け出せない、ひたすら滑り落ちるのを繰り返すだけだ..
大半が小さな子どもたちと母親のように見える。これを見た「気配り王」エティは、すでに頭の中で状況がだいたい整理できていた。
そしてしばらくして皆に、現在の状況を説明し始める。
「さあ、見て。状況はすごく深刻だ。穴の中にはお母さんと弱い子どもポピーたちがいる!
でもこの深い穴から抜け出すには、子どもたちの力が足りなすぎる。
今もずっと傷つきながら滑ってるのに、その行動を繰り返してるのが見えるでしょ!?」
エティの説明を聞いた子どもたちは穴を見つめ、ただただ気の毒に感じていた。
しかしロギだけはやけに深刻だった。再び悲しい感情が移入されたからだ。
そしてエティの説明は続く
「見て、あの中は汚物だらけで水も食べ物もないじゃない。
だから〜お父さんポピーたちが口に食べ物と水を含んで来て、穴にずっと落としていたんだ!」
続いてロギが胸を痛めながら言葉を添える。
「だからあんなに凶暴になったんだ。疲れ切ってるのに止められないじゃない。
疲労が獣たちを…凶暴に…荒々しくするものだったんだ。」
そして泣き出してしまう。するとパイが急いでロギを抱きしめ、一緒に胸を痛めてくれた。
ダビ: じゃあ俺たちが獣たちを穴から出してあげよう!
レオ: うん、そうしよう。
やはりイトはこの状況にまったく介入しない。
子どもたちがどうやってこのことを解決するのか、ずっと見守るつもりだ。
自分が直接関われば簡単に解決するだろうが、イトはそのつもりがまったくない。
子どもたちが自分で問題を解決していく過程を見守り、待ってやるのが彼の任務だ。
彼自身もそれが正しいと思っていた。
-5 C END
本作『MORITARIN』は現在、漫画版の制作も進行しております。
小説とはまた違った形で物語の世界を描いておりますので、
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今後とも『MORITARIN』をよろしくお願いいたします。




