9話目 卵は無かった
ステータスオープン」
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名前 サワダ リョウタ
年齢 21
レベル 1
ちから 286(+270)
まもり 271(+250)
はやさ 369(+240)
まほう 315(+300)
きよう 278(+90)
うん 98(+80)
スキル
雷魔法 Level7
土魔法 Level5
水魔法 Level3
眷属化 Level5
眷属召喚 Level5
遠投 Level4
模写 Level3
特殊スキル
道具生成
神界図書
ノットマスター
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(……わからん……最初に食べた梨味はおそらく、まもりとちからを40アップだろう…だが違う木から採った物は同じ見た目でも上昇分が違ったり、ちょっと熟れていない物は別の項目が上がったりするし、果肉が色違いでも変わってくるし…
狙ったものを強化するのは難しいな…
魔法も上がらなかったし…)
「あの…主様?どうしました?」
「いや、何でもないよ。土魔法覚えたし、本格的に拠点でも作ってみよっか?」
「拠点…ですか?」
「そーいえば皆はご飯とか家ってどーしてるの?」
「ご飯は海に入れば大丈夫ですし、夜は島の周りで休んでます。」
「えっ!?それで大丈夫なの?」
「えっ?はい、大丈夫ですけど…?」
(飲まず?食わずで働いて、夜は野宿?オレそんなコト皆にさせてたの?これは改めねば…)
などと考えていると、レイ、カスミ、チャカが帰ってきた。
「おっ、おかえり。ちょうど聞きたいことが有ったんだ。」
特に周辺海域に脅威になる生物は居ない事、大陸や島も存在していない事の報告を受け、それぞれの生態やなんかを聞き取りしていく。
結果から言うと食事は不要、彼らは魔物で周囲の魔力を糧として生きていて、この辺りの海には魔力が豊富に含まれているとか。そして住処もそれぞれが島の周りの、居心地の良い所で寝ているらしい。
ちなみに長時間人の姿になっていると食事も必要になるらしい。
(あれ?オレも海に浸かってれば飯いらないんじゃね?でも魚もはまぐりモドキも美味かっ!?そーか!
はまぐりモドキ5つ食った、魚は3匹だ!
果物でステータス、魚介で魔法が上がるのか?
調べたいコトがどんどん増えていく…
が、まずは。)
「土魔法覚えたから、家を建てようかと思うんだけどさ、一緒に住む?海のほうが楽かな?」
「あたしは海の中のが楽だなぁ。」
「私は主殿の望むままに。」
「海がいい…」
(コクコク)
どうやら陸上は人気無いみたいだ。
まぁ仕方無い、海洋生物だもんな…
「みんな海中のが楽そうだね。じゃあ家はそんなに大きくしなくて良いな。」
オレはカスミが集めてくれた珊瑚を袋に入れ、入江の上流に向かって歩き出す。
山裾と砂浜のちょうど中間位だろうか?草原の比較的大きな木の近くに開けた土地を見つけた。
「よし、この辺りで良いだろう。」
イメージを固め、地面に魔力を流して行く。
横長で、8畳を2つ繋げた位の広さに…。
石灰化した珊瑚を砕いて混ぜ、コンクリをイメージ。
出来るだけ圧縮して強度を上げるのも忘れない。
「くッ!」
頭痛と目眩がしてきたので魔力を止める。
(まぁ側は出来たし、今日はここまでだな。もうだいぶ暗くなって来たし、このまま寝よう…幸い果物食いまくって腹も減ってないしな。)
起床後、背中や肩に痛みを感じつつ、果物を口にしながら、ベッドの作成を決意する。とは言え土で枠を作り、その中に砂浜の砂を敷き、綿花でシーツを作って完成と、簡単なものでは有るが…
(今日は南の海岸からスタートだな。岩山辺りに何か素材になる物が有れば良いんだが…)
一度波打ち際まで戻ってから、南に向かい歩き出す。
しばらく歩くと、初日に転送されて来た所に戻ってきた様だ。
(そーだ。船忘れてたなぁ…)
砂浜に小さな木造船が打ち上げられていた。
流されないように陸に上げ、島の外周に沿って西の岩山を目指す。
得に異常もなく、2つの岩山まで辿り着いた。
岩山の高さはどちらも10メートルほど、切り立った岩壁は登るのに苦労しそうだ。頂上は平坦なのか、小さな林になっている。
(登る前に周辺と磯場を調べてみるか。)
広めの磯場には幾つものタイドプールが出来ており、小魚や貝、小型のカニがたくさん居た。
山頂から見た通り、磯場は少し沖に出るとドン深になっているようだ。
(魔力に余裕が出来たら沖まで堤防作れるかな?ここなら色々釣って遊べそうだ。)
磯場をひと通り調べて、背後の岩山に目を向ける。
おそらくは砂岩だろうか?
黄土色の壁は残念ながら資源は取れ無さそうだ。
壁の上、岩山に生える木々を見ると、鳥の巣の様なものが見える。
おそらく海鳥たちの繁殖地に成っているのだろう。
(そーいえば、鳥見かけ無いな…果物を啄んだ跡が有ったり、巣は有っても鳥そのものを見てないんだよな。余程警戒心が強いのか、夜行性だったりするのかな?)
そんな事を考えながら岩山に登るため、土魔法で足場を作って行く。
岩山に登り、あわよくば卵でもと木に登る。
時期が違うのか卵は手に入らなかったが、放棄された巣では無さそうだ。
また時期を見て確認だな。
再訪を誓い、木を降りようとした時、岩山の中央に祠の様な物を見つける。
少し開けた所にそれは有った。
4メートル程の岩に穴が空き、地下へと階段が続いている。
(下る階段の距離と岩山の大きさが矛盾してるぞ。
階段は真っ直ぐ、10メートル以上はある。岩山を突き抜けていないと可怪しい。
ダンジョンってヤツか…)




