8話目 パナ◯ェーブ
(はぁ〜、食った食った!…とは言え流石にだいぶ余ったな…調子に乗って採り過ぎた。帰りに取りに寄ればいいか?いや…態々持って帰らなくても入り江の近くでも採れるんじゃないか?よし、逃がしてやろう。)
また捕まえるのも大した手間ではない、膝位の水深の所に、籠に入った貝達を放してやる。
(さて、調査再開と。)
ゴロタ場を越え、北へと歩を進める。
1時間もしない内に、島の北端へと辿り着く。
(特に何も無しか…)
水平線に見える限り島は無い、船が航行している事も。
(ここは一体何処なんだ…ずっとこの島で、1人で暮らしていくのか?
日本にいた頃は、多くの友人に囲まれていた。飲み屋でも、パチンコ屋でも、スーパーで買い物していても、誰かに声を掛けられるのが当たり前だったなぁ…みんな今頃どうしているのか…
……………戻るか!)
落ちた気分を上げるように、勢いよく立ち上がり草原へと歩き出す。意識して、大きく腕を振るように。
砂浜から草原へと差し掛かると、目の前に人工物らしきものが目に入った。
3メートル四方、石板の様な物が埋まっている。
ただ、そこに文字の類は無く、何本かの直線といくつかの窪みが有るだけだった。
(何だこれは?明らかに人工物、地下への入口?)
窪みに手を掛け、動くか試してみるが、ビクともしない。そもそも石板の大きさに対して窪みが小さすぎる。
砂浜側をを掘って見るが、かなり深く埋まっているようだ。側面を叩いてみるが、厚みが有るのか詰まっているのか、音が響いてる感じはしない。
(遺跡の様な物か?取っ手見たいな窪みと台形の窪みか…ん?窪みの底に何か書いてある?)
台形の窪みに溜まっている砂を、息を吹き掛けて飛ばしていく。
(こっちの世界の文字なのか?いや、どちらかと言うと紋章っぽい?取っ手見たいな方には…無いか…。
ヒントが無さ過ぎるな。他にも同じ様なものが無いか探してみるか。)
気を取り直し草原へと歩き出す、目に付く物を調べながらぷらぷらと山の麓を目指して歩く。
小川をいくつか超えて行くと、
山の木々が目に入り、まもなく草原の終わりが近くなった頃、真っ白になっている一面を見つける。
(おっ!これって綿花ってヤツだよな?これも色々使えるぞ。)
持っていた籠いっぱいに綿花を摘んで行く。
(着替えも作れるし、釣り糸も作れる。
しかもスキルによって切れる事はない!拠点からも近いし、後でまた採りに来よう…
別にここで作って行っちゃえば良くないか?
たしかデニムって綿から出来てたよな。
良し、道具生成!)
綿花畑の一角が淡く光だし、目の前に集まって消える。
そこには真っ白なTシャツとジーンズが出来上がっていた。
どうやら衣服は道具判定のようだ。
(真っ白!真っ白なロンTに真っ白なデニム…これで真っ白な頭巾でもしてたらパナ◯ェーブだな。
まぁ仕方ない、染料に成りそうな物が見つかったら作り直そう。)
綿花の上に出来上がった洋服を置き、山を目指して再び歩き出す。
途中、喉の渇きを覚え果物をもいでたべ、いくつかを籠に入れながら歩いて行く。
(そろそろ拠点に戻るか。つーか拠点もどうにかしないとな…今朝チャカが倒した木が使えるかな?後で綿花をもっと摘んで来よう。布団は欲しい…薪になりそうな物も拾いながら帰るか…)
帰りながら昨日見つけた川辺りに出る。
(確かこの辺りに…あそこだ!
よし、オレの考えが間違って無ければこれでイケるはずだ!)
赤っぽい石と碧い石をいくつか拾い集め拠点まで戻って行く。
拠点近くまで行くと、木が運び込まれ、小さな白い山が出来ていた。
「マリン、ただいま。」
「あっ、おかえりなさい…
ごめんなさい、あんまり白いサンゴ集められませんでした。」
申し訳無さそうに頭を下げるマリン。
「いや、大丈夫だよ。これだけ有れば充分さ。」
そう言いながら頭を撫でると、マリンは俯いてしまった。恥ずかしいのか耳が赤くなっている。
(さて、果物の効果でも調べますかね…)
「ステータスオープン」
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名前 サワダ リョウタ
年齢 21
レベル 1
ちから 136(+120)
まもり 141(+120)
はやさ 189(+60)
まほう 115(+100)
きよう 228(+40)
うん 18
スキル
雷魔法 Level7
土魔法 Level5
水魔法 Level3
眷属化 Level5
眷属召喚 Level5
遠投 Level4
模写 Level3
特殊スキル
道具精製
神界図書
ノットマスター
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(あれ?魔法覚えた?しかも結構なレベルだな…ステータスも…まぁ色々食べながら検証して行きますか。)




