6話目 安全確認
力を貸て欲しい。】
念話での挨拶を終える。
各々が念話で反応する。
メッチャうるさい。
慣れればボリュームもイジれる見たいだが今は無理だ。話しも出来ないので静かになるのを待つ。
「じゃあ次は皆の事を教えてくれ。
自己紹介が終わっったら皆に名前をつけたい。
右から順番でいいかな?」
「は、はぃ。
グレートオーシャンワームです。
伸び縮み出来るのと、あと、あ、あと力持ちです!」
身長は140センチほどだろうか?黒のふりふりの付いたワンピースに長い黒髪が腰まで流れて居る。
緊張しているのか、大きなブルーの目は伏している為、目が合わない。
(あのでっかいウニョウニョはグレートオーシャンワームって言うのか。アレ、多分イソメの転生した姿だよな。随分と大きくなったなぁ。
……グレートオーシャン…大海…おおうみ…)
「わかった、君の名前はマリンだ。
これからはそう名乗ってくれ!」
「マリン…わかりました!」
目を開き、胸の前で拳を作りながら元気よく返事をしてくれた。気に入って貰えたようだ。
「私はレビンスティングレイになりました。
電撃と尾による刺突攻撃、隠密行動も出来ますぞ。」
相変わらずワカメの腰巻きスタイルだ。よく見ると鞭の様な尻尾が生えている。
(隠密?あのデカさで?海の中では小さいのか?ヒラメは砂地に潜ったり出来るけど、そんな感じなのか?隠密…忍び…うーん……
なんか違うな…)
「よし、お前はレイと名乗れ。」
「はっ」
スッと片膝をついて礼をする。
「次はあたしだね!
あたしはチェインソードトレバリー!
高速移動と、ヒレとウロコで斬撃が出来るよ!」
青い髪をサイドに纏めて、黄色のチューブトップにパンツスタイルの水着を着て、腕を剣の様に動かしながら答える。
(トレバリー!この子はアジの転生した姿か。踝から脇腹辺り迄あるのはゼイゴか?
髪は青か…カスミアジみたいだな!)
「うん!今から君はカスミだ。」
「わかりました!」
ピッと気をつけをしながら答えて、またイタズラっぽい笑みを浮かべる。
「じゃあ、最後だけど…」
まだエビのままの姿の子をみる。
「人の姿になれる?」
「……セクハラ。」
「ごめんごめん。そのままで、そのままで良いから自己紹介出来る?」
(危ない危ない、人類で初めてエビにセクハラしてしまう所だった。)
「ディーサイドロブスター。
出来る事は…」
そう言うと腕を森の方に向け、勢いよくハサミを開く。
バンッともブンッとも言えない音がし、何かが発射された。
森からは何本かの折れた木が倒れる音がしている。
「閉じる方はここでは無理…」
(ひゃぁ!え〜…何この子、ヤバすぎる…
無理に人の姿にしなくて良かった…セクハラだ!ってあんなの放たれたら死んじゃう…)
「名前は…?」
「ああっ、名前ね、名前…チャカなんてどーだろう?」
「チャカ…わかった。」
(思わず少女に物騒な名前を付けてしまった…この子テッポウエビ見たいなヤツに成ったんだろう。)
「ふぅ〜…さて、自己紹介も終わったし、これからの事を話し合いたいと思う。とは言えまだ全然情報が足りない。まずは情報収集からやって行きたいと思うがどうだろう?」
「主殿、情報収集とは何をすれば宜しいのでしょうか?」
「まずは安全確認かな?
危険な場所や生物なんかが近くに居ないか。
後は他の島や大陸の存在の有無なんかも知っといた方がいい。」
「はぁい!あたしは陸地探すね?
あたし達の速さならすぐ終わるよ。」
元気に話すカスミをオレは諫める。
「いや、必ず4人以上で行ってくれ。
出来れば複数の種族でチームを組んで欲しい。
それと、あくまでも偵察だ、接触は控えて欲しい。」
「え〜っ!あたし達ならすぐ終わるのにぃ!」
「カスミ!主殿に何と言う口の聞き方か!!」
「レイ、構わないよ。カスミ、何があるか分からないんだ。オレは初手でお前達を失いたくないんだ、分かるな?」
「……わかったよぅ…。」
「ありがとう。後はマリン、残ってお手伝いしてくれるか?」
「は、はいっ、主様。」
「よし、じゃあ解散、夕方迄には戻ってくるように!」




