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オジサン?は異世界で、思うが儘に生きて行く!  作者: ベルベットなあきのり


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40話目 100人追加

ディニクの港から市場は近い。河を使った交易も有るのだろう。

以前訪れた市場で、気になった物を買い込んで行く。もちろん米の追加も忘れない。


「よう、兄さん。相変わらずのお大尽っぷりだね。」

米を買い占めた商人から声をかけられた。


「おう、イネの実は有るかい?有るだけ買わせてくれ!」


「もちろんさ!兄さんの為に仕入れた様なもんだからな。しかしこんな量、一体何に使うんだい?ちょっとした軍隊が2ヶ月は食いつなげるぜ?」


「保存も効くからな。それに精米して炊いてやると旨いんだよ。」


「せいまい?たく?茹でて食べるのとは違うのか?」


「ああ、周りの黄色っぽい部分を削ってやってから、イネの実より少し多めに水を入れて火にかけるんだ。火加減が難しいが、ふっくらしてほのかに甘くて美味いぞ。」


「一粒ずつ削るか?ずいぶん面倒な事をするんだな。」


「そこは水車を上手い事使ってな。」


「なるほどな…なぁ、その精米ってのをしたヤツの手持ちは有るかい?」


「炊いたイネの実を握り飯にしたヤツなら少しあったな。ほれ。」


「いいのか?じゃあ遠慮なく…

おお、確かにこれは良いな。片手で食えるし、これなら屋台でも売れそうだ!」


「今回は塩をまぶしただけだが、中に色々な具材を入れても美味いぞ。焼き魚の解したのとかな。」


「…なぁ兄さん、幾らか精米したヤツを売ってくれないか?2割増しで!」


「いや、精米するとその分量が減るんだよ。4割増しなら良いぞ。」

ホントは1割位しか減らないけどね。手間賃だ、手間賃。


「わかった!その代わり、炊くってヤツを教えてくれるか?」


「良し売った。精米したら持ってくるよ。炊き方もその時で良いか?」


「ああ、最初は2袋分で頼む。」


さて、必要な物は買えたし、そろそろ良い時間だな。ギルドに向かおう。




途中の広場に荷物を抱えた獣人が集められていた。

ちょっとガラの悪いのもいるな…

あっ、ガラの悪いのは腕輪やら首輪してる。彼奴等連れてって大丈夫か?



「よう、広場に集まってるのがそーなんだよな?」

ギルドに戻った俺はカウンター越しにギルマスに話しかける。

「1部に隷属の腕輪やら首輪してるのが居たけど、あれは何かやらかしたのか?」


「ああ、基本首輪は犯罪奴隷、腕輪は戦奴だ。引き渡しの時には外すみたいだぞ?」


「犯罪奴隷ねぇ…」

獣人の扱いを見れば、言い掛かりで犯罪者にされた者も少なく無いんだろうが…白狼族と揉めないと良いけど…


「大した罪を犯した訳じゃないぞ?獣人じゃなければ罰金で済むレベルだ。ホントにヤバい奴らは処刑されてるって話しだな。おっと、別に獣人だからって訳じゃないぞ。同じ事をすれば人間だって吊るされる。」


「あぁ…なるほど、見た目ほどの悪人では無い、と…なら大丈夫かな?連れて行くから準備してくれ。」




〜〜〜〜〜

「おーし、みんな話し聞いてくれ!これから全員、奴隷から解放される。文句あるって奴はいるか?今までの生活のがいいって奴がいたら手を挙げてくれ……いないな?」

既に今後の流れは聞かされていたのだろう。解放されると聞いても驚いた様子は無く、期待に満ちた目で此方を見つめている。

「では!これから新たな街に転移します。小さいお子様連れの方はしっかり手を握ってあげてて下さいね。行きますよぉ…転移!」

島の西南、宴会の時に作った竈が並ぶ辺りに転移した。

「は〜い、到着で〜す。置いてきてしまった人は居ないですかぁ?周りに居た人が居なくなったよ!って言う人が居たら教えて下さい。獣人じゃ無い人が付いて来ちゃってるよってコトは無いですか?街の人が巻き込まれてたら教えて下さいねぇ。」


急に遊園地のスタッフさん風口調になったオレに戸惑いながら、周りの人達を確認している。

すると後方から人間が混ざっていると報告があり、そちらに向かうと…


「リョータさん!ここがリョータさんの島なんですね。温かいし、海綺麗だし。良い所ですね。リョータさんのお家は何処なんですか?私の部屋は有りますかねぇ?まぁ無くても問題な「転移!」」

ミリーちゃん…


「まったく、前は素っ気なかったのに、リョータさんがお金持ちって分かった途端に態度変えちゃって!さぁリョータさん、私達の新居に案内して下さ「転移!」」

アマンダさん…


「あら、今日は私から相手してくれるの?嬉しいわ、さぁ行きま「転移!」」

ケリーさんまで…


「も、もう巻き込まれた方は居ないですかね?では、皆さんの新居に案内します。白狼族の皆さんが既に暮らしてますので、細かなコトはその方々な聞いて下さい。」

ダンジョンに向かって歩き出すと、ゾロゾロとついて来る。竈が並んでいた為、ここで暮らすのかと思っていたのか、「家があるのか?」「いや、見える範囲には無いぞ?」など困惑しているようだ。


ダンジョン前の岩場にはウィル、ネロ、ジャックの3人が待っていた。


「よう、お疲れさん。ディニクの街で奴隷にされていた獣人達を連れてきた。ダンジョンの街迄の案内と、家の中の魔道具の使い方なんかを教えてやってくれ。あとは…仕事の割り振りかな?まぁ良きに計らえって事でよろしくね。」


「かしこまりました。戦える者もそれなりに居るみたいですね。周辺や隣のダンジョンの探索も進みそうです。」


「うん。安全第一で頼むよ。あと、夜には浜辺でバーベキューしようか?肉は有るから、魚介を採ってくるかな?」


「では早速彼らに頼みますか。イタチやタヌキを祖とする者も居るようです。我等よりも上手く漁が出来ましょう。」


オレにはどの人がどの種族か分からないが、この世界の住人は一目で分かるらしい。ウィルへの丸投げに成功した俺は、早速仕入れた玄米を精米すべくダンジョンの水車へ向かった。

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