4話目 コンブ男
「あぁっしんどっ頭痛ぇ」
(クッソッ、頭痛ぇ、身体がダルい。どーしちまったんだ?)
「ステータス、オープン」
砂浜に蹲りながら唱える。
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名前 サワダ リョウタ
年齢 21
レベル 1
ちから 56(+40)
まもり 61(+40)
はやさ 149(+20)
まほう 2/55(+40)
きよう 188
うん 18
スキル
雷魔法 Level7
眷属化 Level5
眷属召喚 Level5
遠投 Level4
模写 Level3
特殊スキル
道具精製
神界図書
ノットマスター
状態 魔力枯渇
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(魔力枯渇?55あったのが、鍋1つでこれか…。雷魔法を使った時の、何倍も魔力持っていかれた感じだった。そもそも魔力ってどーしたら回復するんだ?)
頭痛に苛まれ、蹲っていると辺りは徐々に暗くなっていく。
「主殿ぉ〜」
浜辺から大男がドスドスと駆け寄ってくる。
腰にはワカメを巻いている。
ムッキムキで肩まである長髪を後ろで縛っている。
「主殿、大丈夫ですか!いかがなされました?」
「おそらく…魔力切れかと…それで、あんたは?」
「なんと!失礼します、主殿!」
そう言うと大男はオレを抱え、海に向かって走り出した。
そしてそのままバシャバシャと海へと入っていく。
(あ〜、冷たくて気持ちいい…頭痛も治まってきたし、身体にも力が入る様に成ってきた。)
「ありがとう。だいぶ楽になった、助かったよ。
それで、あんたは?主ってのは何なんだい?」
「主殿、私は主殿に釣り上げられ、眷属として転生したヒラメに御座います。どう言う訳か身体が変わってしまっておりまして、駆けつけるのが遅くなり、申し訳ありません。」
(ペット達が向こうで困らないようにするって言ってたのはこう言う事か。人間に成るなら海なくても問題無いじゃん。人間にコンブ1枚のが問題じゃん。)
「人間に転生したって事なのか?慣れない身体でありがとうな。」
「勿体ないお言葉!しかし主殿、私は人間に転生した訳では御座いません。この姿は眷属として、人の姿を模しただけに御座います。」
「そ、そうか、まぁどちらにしても、助かったよ。
しかし海に入ると魔力が回復なんて知らなかったよ。」
「この辺りの海は魔力を豊富に含んでいるようです。我らを従える主殿なら、海からでも魔力を吸収出来ると思ったのですが、大当たりでしたな!」
「そ、そうね…」
理解が追いつかず、ゆっくり海から上がりながら、
(神界図書で眷属について調べておこう…)と考える。
「もうだいぶ暗くなってきたし、オレは上がるよ。悪いが、手頃なサイズの魚を2、3匹頼める?」
「はっ、直ちにお持ちいたします。」
作ったガラス鍋に水を汲み、塩の代わりに海水を入れる。森で薪を集め、適当な石を集めて竈を組んでいるとヒラメが魚を持ってきてくれた。
「他の人達?もこっちに来てるんだよね?明日の朝、皆をそこの入り江に集めてもらえるかな?挨拶もしたいし、皆が良ければここを拠点にと思うんだ。」
「畏まりました。しかし、拠点にするには少し手狭かもしれませんな。また、明日の朝、みなとお話しいたしましょう。」
「わかった、宜しく頼む。」
ヒラメが去った後、竈に火を入れる、雷魔法はそこそこ太い薪にも簡単に火が点けられる。
鱗を剥ぎ、頭を落として内臓を出す。
湯が沸いたら、貝殻で掬って身に掛ける。
残った鱗を取るのと、臭み抜きの為だ。
身を鍋に入れ、弱火で煮れば、
異世界魚のマース煮の完成だ。
(マース煮なんて何年振りだろう。慶良間でだったか、伊是名でだったか?沖縄に釣りに行った以来だなぁ…異世界に来て作る事になるとはな。)
そんな事を考えながら、神界図書で眷属について調べながら食べる。
異世界転生1日目はこうして更けていく…




