3話目 スキル?
「よし!道具生成、釣り竿!」
…
……
……………
(オレは何も言ってない。オレは、なんにも、言っていない!わかるな?よし暗くなる前に入り江を目指そう。)
東側の海まではかなり近い、滝壺を後にし、少し歩くと傾斜もなだらかだ。それでもビワの様な物、サクランボの様な物が生っていて植生は豊かなようだ。
川辺りには赤っぽい石や青色、白に黒っぽい石、中には何かの結晶の様な物まで有り、目を楽しませてくれる。
(入り江に着いたらステータスをちゃんと見てみるか。良く分からないのも有ったしなぁ。)
ちなみにビワは剥いてみるとキウイだった、サクランボはイチゴ味だ。慣れるしかない、などと考えながら歩くと入り江にたどり着いた。
「さて、ステータスオープン」
砂浜に座り込み唱える。
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名前 サワダ リョウタ
年齢 21
レベル 1
ちから 56(+40)
まもり 61(+40)
はやさ 149(+20)
まほう 55(+40)
きよう 188
うん 18
スキル
雷魔法 Level7
眷属化 Level5
眷属召喚 Level5
遠投 Level4
模写 Level3
特殊スキル
道具生成
神界図書
ノットマスター
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(あれ?カッコの数字が増えてる…?考えられるのは、ビワとサクランボモドキを食べたからか?後で検証してみよう。
今回は特殊スキルだな。
【道具生成】
何も無い所からではなく、材料が必要になるって事か?)
砂浜まで歩き、大きめの貝殻を拾うとそれに海水を汲む。
「道具生成、塩!」
(駄目か…今度は道具って部分に引っかかったのか?)
「よし、道具生成、精製水!」
貝殻が淡い光に包まれる。
(おっ、塩っぱくない!精製水は道具扱いになるのか?周りに落ちたのは塩なんかの不純物か?)
少し考え、もう一度貝殻に海水を汲みに行く。
「道具生成、塩化ナトリウム!」
同じく光に包まれ、光が収まった貝殻には白い粒が残されていた。
(やっぱり行けた!さっきの精製水も単純に『水』だったら弾かれたはずだ。言葉を選べばある程度の無理は効きそうだな。)
(次は神界図書だな。こっちはこの世界の知識を教えてくれる物だろう。)
「神界図書!」
……
…………
「スキル、神界図書」
……
…………
「神界図書、神界図書、神界と」
『神界図書
全知の書とも呼ばれる、神々の叡智が修められた書。なお禁則事項に当たるものは検索出来ません。』
(おお!神界図書の後に知りたい情報を言えば良いのか。もうこれは、アレだな。よし!)
「神界図書、道具生成」
『道具生成
原材料さえ有れば、精製、設計、製作の全てを行い、術者の思考に添った物の製作が可能になる。道具のみに適用。』
(なかなかチートだな。神界図書が有れば必要な物も、その入手方法も解る訳だし…じゃあ最後だ)
「オッケーグー…神界図書、ノットマスター!」
『ノットマスター
あらゆるものを紡ぎし者、その者の紡ぎしものは切れることはない』
(…最後ショボいな…釣りする時には助かるけど……
そー言えば器用さめっちゃ高かったし、これも前世の影響かな?)
(さて、暗くなる前にもう一仕事やっちまうか。川があるから水はなんとかなるが…出来れば煮沸したいな。異世界で拠点もなく腹下す、なんてのは避けたい。
火は雷魔法で何とかなるだろうか?)
親指と人差指に意識を集中し、頭の中で唱える。
(雷魔法!)
身体から指先まで、何かが流れる感覚と共に、パチパチと電気が流れた。
(よし、何とか成りそうだ。後は入れ物、そのへんの土から鍋が作れるか?
……いや、確か砂浜の砂にはガラスの原料が含まれてなかったか?前に街のガラス工房でそんな話しを聞いた気がする。)
「道具生成、ガラス鍋!」
身体中から何かが流れ出す感覚、軽い目眩に襲われる。
自分を中心に4メートル程の範囲が薄く光ったと思うと…目の前には、頭に思い描いた、少し大きめのガラス鍋が完成していた。




