17話目 ぼっち発見
コレット目線です
私の住む島の近くに、新たな島が出来て七日になる。
島の周辺には数十の強大な魔物の気配が有ったが、それも数日で落ち着き、先日住人と接触を果たした。
どうやら島には住人は一人の人間のみ。
それも人間至上主義では無く、我々を友好的に捉えている。
土産に貰った果物は見た事の無いものばかり、どれも美味しく、分ける時に子供達が喧嘩になった程だ。
だが良い事ばかりでは無い。
長年人を拒み続けた海流が変わり、気付かれれば容易に攻め落とされてしまう。
海の中なら負けないが、泳ぎ続ける事は出来ないし、いずれ網に囲まれ囚えられてしまうだろう。
そんな暗い未来を想像していると、元気よく飛び回るハルが驚きの情報をもたらした。
島の恵みを分けて下さるそうだ。
ハルによると取り放題の食べ放題との事だが…そんな訳は無い。それこそ我々を従属させる為の方便では無いのか?
彼女は少し頭脳が残念なので鵜呑みにする訳には行かない。
しかし、彼女の話しを信じ、果物狩りの準備を進めている者達もいる。
彼女達だけで行かせる訳にはいかない。
私も同行して確認をしないと。
島に着いた私は直ぐにリョータさん(島に暮らす人間)に確認をした。彼は食べ切れないし構わない、しかしステータス?を見せて欲しいと言ってきた。
これだけの量の果物の対価に求める物だ。
きっとソレは何か特別な、通常は見せる事の無い物なのだろう。
尊厳を損なう、それこそいかがわしい物を見せろと要求しているのだろうか?
しかし、話しを聞くとただ鑑定を受けて欲しいとの事だった…
あぁ…なんと恥ずかしい勘違いを……
彼から鑑定を受けていると、明らかに表情が曇ったのが解る。
あっ!年齢!
マーメイドの寿命は長く3千から4千年。417才など人間にするとまだ十代だ。
だがおそらく彼は20歳前後、おばあちゃんに思われるだろうか?
「あぁーリョータさん!年齢見ましたね!!ダメです!見ないで下さい!!」
しかし彼は自分を鑑定するようにと、マジックアイテムを渡して自分を鑑定する様に促した。
彼と同じ様に発動句を唱える。
「か〜ん〜て〜い〜」
「それ言わなくても使えるよ。」
じゃぁ何故彼は唱えたのか?真似するの少し恥ずかしかったのに!
気を取り直し、モノクル越しに彼を見る。
あり得ない!!正確には読み取れない部分もあるが、桁が違う!!5桁!?そんな人間居ない!人間だけじゃない、古の魔物や、魔王と呼ばれていた存在すら4桁だった筈だ。伝承にある、終末を告げると言われる魔獣、神獣が幾つかの数値が9000台だと言われているが……
一度モノクルをずらし、もう一度見てみるが変化は無い。
目の前の存在が信じられず、私はその場に座り込んだ。
彼は完全に上位の存在だ。そんな方の前で良く粗相をしなかった。私頑張った!
しかし彼は優しい表情でハルのご機嫌を取っている。
どうにか彼の傘下に入り、彼の庇護の下で今迄通り、穏やかに暮らして行けないものか……
「あの…リョータ様、少しお話を聞いて頂けますか?」
私は我々や獣人、人間から亜人と呼ばれる者達の現状を話し庇護を求めた。
彼は迷いなく受け入れてくれたが、直ぐに庇護は必要無くなると…
不思議に思っていると、彼はハルを呼び寄せるとモノクルを渡してきた。
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名前 ハル・グレンジャー
年齢 21
レベル 16
ちから 114(+90)
まもり 116(+80)
はやさ 184(+90)
まほう 86(+40)
きよう 78(+50)
うん 31(+10)
スキル
風魔法 Level24
水魔法 Level11
土魔法 Level4
浄化魔法 Level4
飛翔 Level32
歌唱 Level55
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なッ!?
どう言うコト!?
普通に騎士にも勝てる位強く成ってるじゃない!!
魔法だって風魔法しか使えなかった筈なのに!!
「ハルのステータスにカッコでプラスが付いてたでしょ?この島の果物を食べると強くなれるんだ。因みに貝や魚を食べると魔法を覚える。コレットも土魔法を覚えてない?」
何を言っているの?でもプラスは付いていたし……
土魔法なんて言われても詠唱知らないし…
ワカラナイ……ゼンゼンワカラナイワ…………




