16話目 友達100人出来たかも?
拠点のダンジョン前に戻ると籠を抱えたハルがこちらに向かって飛んで来ていた。
手を降ってやると、こちらに気付いて向かって来る。
「おかえり?」
「ただいま。出掛けに船を見かけてね。用件を聞いたら剣を向けてきたんだよ。どーしたもんかと一旦戻って来た。」
「大丈夫?コレット達にお願いして沈める?」
おお…可愛い顔して言動が不穏だな…
「いいや、大丈夫だよ。浮かせてきたから。」
「浮かす?…リョータ、果物ありがと。」
首を傾げたが、考えるのを諦めた様だ。
果物を入れていた籠を返しに来てくれた見たいだな。
「どーいたしまして。どーせ1人じゃ食べ切れないからな。ハル達も採りに来ていいぞ。」
「……ほ、ホントに?!?」
目をいっぱいに広げ、翼をバサバサしながら聞いてきた。
「ああ。友達なんだろ?」
「うん!リョータ良い人間!友達!もっと友達作ろうね!」
そう告げると島に向かって飛び去って行った。
さて、あのまま浮かせっぱなしって訳にも行かないよなぁ…早目に白旗振ってくれると有り難いが、向こうもガキの使いで来てる訳じゃないだろうし…要件だけでも先に聞いておきたかった。
とりあえずはレイ達にマメに巡回してもらうとしよう。
そんな事を考えていると、沖からコレット達マーメイドやハル達ハーピーが団体さんでご来店だ。
「よう。ずいぶん大勢でどーしたんだ?」
「リョータ、友達連れてきた。皆と友達なって!」
「こら!ハル! リョータさん、大勢で押し掛けてしまって申し訳ありません。ですが…この島の恵みを我々にも分けくださると言うのは本当ですか?」
「ああ、それでか!俺は構わないよ。元々一人じゃ食べ切れないしな。 あ!変わりと言っちゃ何だが、ステータスを見せて貰ってもかまわないかな?」
「ステータス?ですか? あの…それは…何かイヤらしい…感じの物なのでしょうか…?」
「イヤイヤイヤイヤ違います!ステータス!パラメーター!ちからとか魔力とか速さとか!そーゆーの!そう!鑑定!鑑定してみてもいいかな?って!」
「あぁ、そうでしたか。ヤダもう私ったら。それでしたら構いませんわ。」
「ありがとう。じゃぁ早速。か〜ん〜て〜い〜モ〜ノ〜ク〜ルゥ〜!」
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名前 コレット・フォルニム
年齢 417
レベル 68
ちから 91(+40)
まもり 94
はやさ 161(+20)
まほう 187(+20)
きよう 62
うん 38
スキル
水魔法 Level29
土魔法 Level2
水泳 Level35
歌唱 Level24
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おお…ドラ◯エの方だったか……しかも果物バフも付いてるし…
「あぁーリョータさん!年齢見ましたね!!ダメです!見ないで下さい!!」
自分の人外っぷりに呆気に取られていたのを、コレットは勘違いしたらしく、頬を膨らませて抗議の声を上げる。
「イヤ、違うんだ。コレを使って俺を見てみてくれ。」
まぁ年齢にも驚いたが、ここは誤魔化す為に鑑定モノクルをコレットに渡す。
「か〜ん~て〜い〜」
「それ言わなくても使えるよ。」
そんなに恥ずかしかったのか…なんかスイマセン。
耳迄赤くしながらモノクルを覗き込み、プルプルと震え、もう一度モノクルを覗き込むと今度は顔から血の気が引いていき、その場に座り込んだ。
「な。ヤバいだろ?」
まだ呆然としているコレットからハルがモノクルを奪い取ると俺を覗き込む。
「壊れてる?ちゃんと読めないよぉ。あっ、リョータとハル同い年だね!」
「おおハルは21才なんだな。もっと幼いと思ってたよ。」
「はぁ!?ハル幼くないもん!リョータイジワル言う!」
「ごめんごめん。ハルは幼く無い。お姉さんだな。」
「ん!よろしい!」
そんな話をしている内にコレットが復活して来た。
「あの…リョータ様、少しお話を聞いて頂けますか?」
「ああ、でもその前に… 皆は果物採りに来たんだろ?好きに持って行っていいぞ。マーメイドさん達は磯場に海老やら貝やら居るから、食べるなら持って行きな。俺はコレットと話ししてるから。」
「「「「やたぁ〜!!」」」」
コレットと二人、磯場を離れ砂浜に移動した。
「リョータ様、御時間を頂き有難う御座います。」
「やめてくれ。そんなに畏まられちゃ腹割って話せないよ。今迄通りで頼むよ。」
「わかりました。以前この島が出来て海流が変わってしまったと言うお話は覚えてます?」
「ああ、今後人間が渡って来るかもってヤツだよな?」
「ええ、我々は大陸を追われ、あの島に流れ着き細々と暮らしていました。マーメイドは寿命が長く、その肉を喰らえば長生き出来ると言う迷信から、ハーピーは幼い容姿とその歌声から、長く人間に追われ数を減らして来ました。他の種族も、人間に囚われれば奴隷として酷い扱いを受けています。」
「まぁそうだろうね…前に居た所も、昔は肌の色が違うだけで人間扱いされなかったって言うからなぁ……」
「どうか我々をリョータさんの庇護の下に置いて頂けないでしょうか?」
「それは構わないけど、多分直ぐ必要無くなると思うぜ?」
「それはどう言う事でしょうか…?」
「まだ気付いて無い? あっハルゥ〜!!」
大きく手招きをして呼び寄せる。
「リョータ、ハルは忙しいのですよ?」
「直ぐ済むからじっとしてて!お願い、お姉さん。」
「コレット、ハルを見てごらん。」
鑑定モノクルを渡す。
「ありがとうハル。もう大丈夫だよ。」
頷くとハルはいそいそと飛び立って行った。
「ハルのステータスにカッコでプラスが付いてたでしょ?この島の果物を食べると強くなれるんだ。因みに貝や魚を食べると魔法を覚える。コレットも土魔法を覚えてない?」




