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宇宙人襲来!!  作者: Minoru
1章 調査編
56/66

#1-30 新スキル 襲来!!

 「次は何やるの?」


 「ヴリドラさんの敏捷性を調べる。」


 「え、それって……」


 お、察しがいいじゃん。


 自分はアイテムボックスから『速度計』を取り出す。『速度計』は通販で2万ドスコイで販売していたので、ヴリドラさんでコツコツ溜めたお金で購入した。


 「これでヴリドラさんの速度を計測。これで敏捷性を求める。」


 「求め方は50m走で求めた公式?」


 「そゆこと。」


 「大丈夫? あれってデータが二つしかないから正確な式じゃなさそうだけど。」


 「大丈夫。裏で何回も測定しておいてほぼ正確な公式を既に導いているから。」


 「え、いつの間に!?」



ーーーーーーーーーーーーーーー

 【敏捷性】= 2.42 × 【速度】^2

ーーーーーーーーーーーーーーー


 

 前で求めた奴は敏捷性と速度の大体(・・)の関係性であった。たった二つのデータであったが、二次関数の関係だと把握する事が出来た。


 魔物の正確な敏捷性を知る為に、具体的な公式を知っておくということがあった。という訳で早朝に毎日コツコツ50m走をやって、データを収集しておいたのだ。累計100回程タイムを測り、その平均タイムを速度に換算。そこから敏捷性と速度の関係を調査・計算した所、『2.42……』という定数が最適という結論になった。


 「私がいないところで50m走やっていたって事?」


 「そゆこと。」


 「何時やってたの?」


 「早朝。」


 「企業秘密ってこれの事?」


 「そゆこと。」


 「……なんで誘ってくれなかったの?」


 「寝てたから。」


 「あぐっ……つ、次はちゃんと起こしてね?」


 「手伝えられる内容だったらね。」


 早朝は自滅とか色々とヤバイ事してるから手伝えられる以前に、見せられる内容じゃないんだけどね。50m走は全然呼んでもよかったけど、谷口さん疲れてるし流石に呼ぶ気がしなかった。自社はブラック企業もビックリの1日17時間勤務だからな。この状態で貴重な睡眠時間を邪魔するなんて唯の拷問だよ。


 「じゃあ、計測しようか。」


 「どのタイミングで速度計使うの? 魔物だから、最速に動くタイミングが分からないし。」


 「いや、分かる。」


 「え?」


 『ギャオオオオオオオオオオオ!!!(今日もお勤めお疲れ様です!!!)』


 ヴリドラさんに見つかり、もう突進してこちらにやってきた。


 「谷口さんは離れてて。」


 「うん。」


 何百回も対峙してい自分達では、ヴリドラさんの巨大な姿を見ても何も感じなくなったが、一応ダメージを与えてくる存在なので、谷口さんには離れてもらう。


 ゴオオオオオオ……!!!


 猛スピードで飛行してくる。かなりのスピードに見えるが、そう見えるだけで実際には走って簡単に逃げられるくらいに遅い。


 「ここ。」


 ポチッ。


 自分は速度計をヴリドラさんに向け、ボタンを押す。速度計はセンサ式で、対象に向けてボタンを押すだけで瞬間の速度が一瞬で表示される。



ーーーーーーーーーーーーーーー

 6.41 m/s

ーーーーーーーーーーーーーーー



 うん、やっぱり便利だなこれ。正確な値なのかはよく分からないけど、諭吉2枚払ったんだ。正確な物だと信じたい。てか、不良品だったらレビューでボロクソに言ってやる。


 「今のが最速なの?」


 「最速。戦闘状態時、魔物はプレイヤーから一定距離離れると、全力で追いかけてくる習性を持っている。その追いかけてくるタイミングが最速の速度。計測は全てそこのタイミングで行えば良い。」


 「成程!」


 『ギャオオオオオオオオオオオ!!!(脇見は疲れの証拠!!! 休んで下さい!!!)』


 「あ。」


 ガッキーン!!!


 ヴリドラさんの攻撃に対して反射的に【ジャスガ】を出して、クリティカルKOをする。


 ヴリドラさんに襲われてるのすっかり忘れていた。危ない危ない。たとえ格下でも油断は禁物。今回は無防備でも死ぬ事は無いが、もし格上だったら終わっていた。こういう脇見運転が命取りになるからな、常に気を付けておかないと。


 「速度計測だけなら倒す必要ない?」


 「別に倒さなくても良さそうだけど、同じ個体で測定を繰り返していると、ST依存で速度が低下する可能性がある。Expやお金も欲しいし計測は最初の1回のみで。」


 「おっけー! 計測は何回やるの?」


 「100回。」


 「うん、知ってた♪」


 狂気の笑みを浮かべて彼女はそう答える。怖いって……知ってるなら何で聞いてきたんだよ。


 「後、もう一つ同時進行でやりたい事がある。」


 「何?」


 「前回はヴリドラさんの【押し潰し】を防御したじゃん。」


 「うん。」


 「次は【アースボール】を防御してHP消費量を計測して欲しい。」


 「100回?」


 「100回。」


 「別に構わないけど……【押し潰し】と同時進行でやらなくてよかったの?」


 「【アースボール】はプレイヤーの距離が離れていると発動しやすい。逆に【押し潰し】はプレイヤーとの距離が近い時に発動しやすい。いちいちプレイヤーが移動するのは面倒臭い。」


 「今回はなるべく距離をとって戦えって事?」


 「その認識で良い。」


 という事で今日も作業という名の職務活動(給料無し)が始まった。



 

 

 数時間後。


 ピロローン♪


 聞き慣れたSEが脳内に鳴り響く。レベルアップのSEだ。レベルアップ時、体力が全回復し元気が戻るのだが、今回のレベルアップはそれだけでは無かった。


 『【透視】のスキルを習得しました!』


 新しいスキルの獲得の報告、そんなテロップが表示された。


 自分はすかさずセレクト画面を開き、獲得した【スキル】を見てみる。



ーーーーーーーーーーーーーーー

【透視】

 目を凝視すると壁の向こう側が見えるようになるよー!

ーーーーーーーーーーーーーーー



 何だこの説明、説明までギャル語かよ。口調はともかく、この説明欄はかなり厄介なパターンだな。


 【透視】・・・壁の向こう側が見えるようになるか。だが、説明欄にはそれしか記載されていない。全ての壁が透けて見えるようになるのか例外があるのか、壁以外にも透ける対象があるのか……そういうの詳細が分からない。つまり、そういう事は自力で調べなくてはいけないという事になる。


 どうやら宇宙人(運営)さんは面倒くさがりらしい。あっちが説明欄を適当にするせいで、こっちが何十倍も労力を費やさないといけない。はぁ……まぁ、運営さんの悪口言いすぎると、天罰(BAN)受けそうだからこのくらいにしておく。


 【透視】はLv.5で習得する盗賊専用スキルだ。スキルはLv.5、Lv.10、Lv.20で必ず何かを獲得する。得られるスキルは選択した【職業】で決まっている。これはSNSや龍君の情報で把握済している。Lv.20に到達しているのは現状龍君しか確認していないけど。


 うーん、これは強いのか? 分かんない。女の子のプライベートを覗く事しか使用方法が思いつかない。少なくとも戦闘では役には立たなそうだ。もし、宝箱の中身を覗けるようになればミミックケアは出来るんだけどね。


 「谷口さんは何かスキル覚えた?」


 「【ファイアボール】。」


 1番テンプレなやつきtら! まぁ、知ってるんだけど。


 「炎属性か。」


 「うん……」


 複雑な表情を浮かべて彼女は頷く。


 さっき、【職業】ごとに得られるスキルが異なると言ったが、実は例外がある。魔法使いLv.5で覚えるスキルは6種類存在し、その中からランダムで選ばれる。


ーーーーーーーーーーーーーーー

 ・ファイアボール(炎)

 ・アイスボール(氷)

 ・ウイングボール(風)

 ・アースボール(土)

 ・サンダーボール(雷)

 ・ダークボール(闇)

ーーーーーーーーーーーーーーー



 これらは属性が違うだけで威力は全て同じなのだろう。問題はどの属性が当たりかどうか。少なくとも6種類の系統がある時点で【属性】という概念があり、【耐性】という概念があるのだろう。現状、まだまだ調べられる事は少ないが、いつか、【耐性】も調べられるようになりたい。

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