#1-28 ステータス調査 襲来!!②
よし、これで物理攻撃力・物理防御力によるダメージの計算方法分かったんだ。これでヴリドラさんの物理攻撃力と物理守備力を計算出来る。
え? 何で『攻撃力』『守備力』ではなく、『物理攻撃力』『物理守備力』と読んでるのかって? こういう事です。
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名称:天地竜ヴリドラ
Rank:?
レベル:3
HP:?
MP:?
ST:?
物理攻撃力:?
魔法攻撃力:?
物理防御力:?
魔法防御力:?
敏捷性:?
クリティカル率:?
ドロップ率:?
AIの判断力:?
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本来のステータス名には『攻撃力』『守備力』『知力』『敏捷性』の4種類しか表記されていないが、自分は『攻撃力』『守備力』を【物理】と【魔法】に分け、更に『クリティカル率』『ドロップ率』『判断力』というステータスを追加した。何故、わざわざこんな事をしているのか? 理由は色々とある。
まず、『攻撃力』と『守備力』は何の『攻撃力』や『守備力』なのか完全に定まっていない。『物理のみに対する威力』なのか、『魔法も含めた全ての攻撃に対する威力』なのかそういう説明が書いていない。『守備力』も同様で、『物理のみに対する軽減力』なのか、『全ての攻撃に対する軽減力』なのか分からない。
『攻撃力』や『守備力』の定義を明らかにする為に『物理攻撃力』と『魔法攻撃力』、『物理防御力』と『魔法防御力』に分けている。もし、『攻撃力』の正体が、『魔法も含めた全ての攻撃に対する威力』だったら、『物理攻撃力』と『魔法攻撃力』の値は同一になる筈だ。値が別々になったら、『攻撃力』は『物理のみに対する威力』と定義できる。後の為に、最初からステータスを沢山作っておいて損はないのだ。
それに、『攻撃力』や『守備力』は物理のみに影響し、『魔法攻撃力』や『魔法防御力』は『知力』に依存せず、隠しステータスだという可能性だってある。もし隠しステータスだったら、ステータスはあまり当てにならなくなる。どんなに『守備力』を高くしても、見えない『魔法防御力』が低かったら、大ダメージを喰らってしまうからだ。
その為、隠しステータスとして存在している可能性の高い『クリティカル率』『ドロップ率』『AIの判断力』を付け加えた。
『クリティカル率』はそのまま隠しステータスとして存在している可能性があるし、『敏捷性』や『知力』に依存している可能性だってある。どちらにせよ、『クリティカル率』と言うステータスを定義しておくことでどちらか把握することが出来る。
『ドロップ率』はアイテムをドロップする確率ではなく、魔物のアイテムドロップ率を上げるステータスだ。この値が高い程、アイテムをドロップしやすくなる。『盗賊』を持っている自分はアイテムドロップ率が高い……もしかしたら、そんな仕様だってあるかもしれない。全プレイヤー平等のドロップ率だったら、この値は全プレイヤー同じになるはずなので、これも作っておいて損はしないステータスだ。
『AIの判断力』は主に魔物の行動パターンだ。これは数値では表さなく、魔物のAIによってレベル分けされている。
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【AIの行動パターン一覧】
・レベル1:順行動パターン。予め決まった順に行動を行う。次の動きが安易に予測できるのでそこまで脅威ではない。
(ex. 行動A→行動B→行動C→行動A→行動B→行動C→……)
・レベル2:分岐行動パターン。順行動パターンに条件分岐などがされ、複雑化されたもの。行動パータンを知ってしまえばそこまで脅威ではない。
(ex. パターン1:行動A→行動B→行動C→……、パターン2:行動D→行動A→行動E→……、パターン3:行動F→行動B→行動G→行動A→……、パターン1~3の中からランダムに行動してくる。)
・レベル3:最適行動パターン。状況に応じて最適に行動してくる。厄介だが、最適な行動をしてくるので意外と予測しやすい。また、上手く行動することで敵がしてほしい行動をするように誘導する事も可能。
(ex. 敵が近くにいる時:近接攻撃、敵が遠くにいる時:遠距離攻撃、HPが50%以下:HP回復魔法、自分が状態異常に掛かってる時:状態異常治療魔法)
・レベル4:環境適応パターン。どんな環境下に置かれても、AI自ら学び、行動を起こす。戦いの最中に相手の特徴を分析し、それに適応した行動をとる。ほぼ、人間近い動きをするため厄介。
・レベル5:人間。完全に人間の様なAI。判断力や動きが人間そのもののである。対人戦を極めたかったらこのレベル帯に対する対応力が必要である。
・レベル6:超人。人間の領域を遥かに超えた存在。理論上、人間で倒すのは不可能。
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AIは高レベル帯につれて高性能になっていく。『AIの判断力』はステータスではなく、このレベル帯で表そうと思う。もし、『知力』に応じて高いレベルの行動をしてきたら、『AIの判断力』は知力依存という事になる。
このように、目に見えてるステータスだけで全てを判断してはいけない。RPGには『隠しステータス』や『隠し耐性』といった目に見えていない情報が多く眠っている。こういう情報を知るからこそ、勝率はどんどん上がっていくのだ。
話が逸れてしまったな、作業を開始しよう。今回はヴリドラさんレベル3の『物理攻撃力』と『物理防御力』の解析だ。
まずは『最大HP』と『物理防御力』。こちらは自分と谷口さんの本気の攻撃で与えたダメージ数で求める。与えたダメージはヴリドラさんのHPバーの減少割合を見て判断する。
2日間掛けて撮影した合計200枚分のHPバーの写真。これをスマホのアプリを通して減少割合を算出する。
今回使うのは、割合を自動で算出するアプリ。写真を用意して、スタート地点・道筋・ゴール地点を設定して、道筋の部分をタップすることで、『何パーセント進んでるか』を算出できるとっても便利な物。
ここでは、スタート時点をHPバーの右端中央、ゴール地点を左端中央、道筋を直線に設定。そして、HPバーの境界線をタップして何パーセント減少しているのか算出する。
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現象したHPバー:43.18%
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こんな感じで減少割合を1枚の写真とアプリで簡単に求められる。という訳でこれを100回×2人分繰り返します。よーし、頑張るぞー!(泣)
3時間後。
終了しました……まぁ、こういう作業は慣れてますのでそんなにお気遣いなく。
今回も平均値を求めるので、ダメージが明らかに少なかったり、クリティカルで1撃で倒してしまうなどのイレギュラーなデータは除いた。
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【ヴリドラLv.3のHP減少値】
・松本直人Lv.3(攻撃力87)
43.18%、44.38%、46.59%、40.09%、……
平均:44.31%(試行回数64回)
・松本直人Lv.4(攻撃力90)
平均:45.45%(試行回数36回)
・谷口彩香Lv.3(攻撃力64)
平均:18.18%(試行回数64回)
・谷口彩香Lv4(攻撃力66)
平均:20.46%(試行回数36回)
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谷口さんの攻撃力が低く、ヴリドラを倒すのに苦戦すると思うのだが、彼女は敏捷性が自分の2倍以上高い。ダメージは少ないが、素早く攻撃が出来るのでその分沢山攻撃が出来るため、そこまで苦戦していない。谷口さんの与えてるダメージが想像以上低いのを見て、改めて敏捷性の重要性を再認識した。
そう考えると、攻撃力と敏捷性を両方兼ね備えているであろう龍君はどれほどの化け物なんだ。まぁ、あの人は世界一位だ。これ以上考えるのは止めておこう。




